クラピアの育て方
育て方①環境
クラピアの成長には1日3時間の日光が必要です。日なたで育てると成長が早く、密度が高いカーペットのように育ちます。日陰では成長が遅く上に向かって伸びるため、日なたと日陰ではかなり違う状態です。できるだけ日なたで育てるとクラピアのよさを実感できるでしょう。
育て方②土づくり
植え替えしないクラピアにとって、土は大切です。粘土質ならパーライトで通気性を確保し、砂質なら黒土や赤玉土で保水性と保肥性を向上させます。さらに、ピートモスや腐葉土を混ぜ込み土質を高め、深さ15cmほど耕しましょう。最後に元肥として緩効性肥料(マグァンプK中粒なら1㎡あたり150g)を施します。
育て方③植え付け
クラピアの植え付けは4~9月が適期で、特に6~8月が最適です。1㎡あたり4株、約50cm間隔が目安です。まず、雑草を根から取り除きましょう。次に、苗が地面より高くならないようにやや深めに植え付けます。苗と土の間に隙間ができないように株元を手でぎゅっと押さえるのがコツです。最後にたっぷり水を与えましょう。
育て方④水やり
植え付け後2週間は1日1~2回の水やりが必要です。朝はクラピアの根の下まで水がしみ込むくらいたっぷりと与えましょう。夕方になってクラピアの周りの土が乾燥してきたようなら、夕方にも水を与えます。毎日の水やりが難しい場合は、雨の多い梅雨の時期に植え付けると安心です。
育て方⑤冬越し
クラピアは常緑ではありません。平均気温が15℃を下回ると葉や茎が茶色くなりはじめ、10℃くらいの日が多くなると休眠状態に入りますが、-10℃以上あれば冬越し可能です。春になるまで管理はお休みですが、土が完全に乾くほど乾燥が続いたときは午前中のうちに水やりをしましょう。
クラピアの植え付け後の管理
管理①草取り
土づくりのときに草取りをしても、完全に雑草をなくせません。クラピアが枯れている冬は特に緑色の雑草が見つけやすく、クラピアの葉がないため草取りがスムーズです。その後も草取りを続けていくと年々雑草が減ってきます。クラピアが優位な環境では雑草が抜けやすいため、だんだん楽になってきますよ。
管理②刈り込み
クラピアは刈り込むと密になります。年に1~2回ほど芝刈り機や芝用バリカンで刈り込みましょう。梅雨の前に刈り込むと風通しがよくなり、病気の予防につながります。また、秋に刈り込んでおくと冬に枯れて残る部分が少なくなり、冬の庭をきれいに保てます。病気の予防のため、刈り取った部分は集めて処分しましょう。
ランナーのカットも必要
早く地面を覆うのがクラピアの魅力ですが、それがデメリットになる場合もあります。広がりをそのまま放っておくと敷地内を越えてしまうこともあります。芝止めやレンガなどは簡単に乗り越えてしまうため、飛び出したランナーは根付く前にカットしましょう。
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