インカのめざめのおいしい食べ方
インカのめざめは、ジャガイモの中でも特に甘みが強い品種です。ですから、できるだけシンプルな料理に使うのがおすすめです。また、煮たり揚げたりしても特徴が損なわれにくいという性質がありますから、いろんな食べ方ができます。他にも、濃い黄色のおかげで、卵などを使わなくても写真映えする見た目になりますよ。
特徴を活かすにはシンプルに
インカのめざめをシンプルに楽しむ料理なら、まずはじゃがバターを試してみてください。サツマイモに似た濃い甘みがバターと絡み合い、ついついあと1個、あと1個と手がのびるおいしさです。また、油で揚げても色が変わりにくいという性質があるためフライドポテトやポテトチップスにするのもおすすめです。
煮崩れしにくいので煮物向き
インカのめざめは煮崩れしにくいので、煮物に使うのもいいでしょう。特に水から煮はじめるようにすると、角がしっかりと立ったきれいな煮物ができあがります。特に、肉じゃがなど醤油味の煮物料理がおすすめです。砂糖やみりんの量を少なめにしても、インカのめざめの甘みのおかげでおいしく仕上がります。
インカのめざめの仲間たち
ジャガイモには、日本だけで約200種もの種類があります。インカのめざめのように品種改良で生まれたものもあれば、在来種として地域に定着していたもの・自然交配により偶然生まれたものなど、さまざまなものがあります。そして中には、インカのめざめと性質や特徴がよく似ている品種もあります。
自然交配で生まれた「インカのひとみ」
インカのひとみは、インカのめざめの畑から偶然生まれた品種です。大きな特徴は、赤の中に黄色い斑点が入った皮模様です。また、インカのめざめに比べて一回り大きくなります。インカのひとみは、インカのめざめに比べるとやや柔らかいので、揚げ物や蒸かし芋などにするのがおすすめです。
特徴的な風味の「デストロイヤー」
デストロイヤーは、個性的でびっくりするような名前を持ったじゃがいもの品種です。紫色の皮と赤い芽が覆面マスクのように見えたことから、この名前が付けられました。デストロイヤーは、長崎で作られた品種ですが、インカのめざめと風味がよく似ています。特に、しっとりとしてサツマイモや栗に似た甘みがそっくりです。
まとめ
インカのめざめは、アンデス山脈を原産とし北海道で生まれた、新しいじゃがいもの品種です。サツマイモや栗に似た甘みと、濃い黄色が特徴的です。高級ジャガイモの代表として扱われますが、小ぶりで収穫量が少なく、さらに旬の時期が短いため、なかなか手に入れることができません。お取り寄せを利用しておいしいインカのめざめを手に入れましょう。
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出典:写真AC