はじめに
マチルダ(じゃがいも)は北海道の十勝地方にある芽室町ほか、一部の地域でしか作付けしておらず、まだまだ生産量が少ない品種です。取り扱いについても、ほとんどが北海道でしか流通しておらず「幻のじゃがいも」と呼ばれています。こちらでは幻と言われるマチルダについて、通販での入手方法やレシピなどもご紹介します。
幻のじゃがいも「マチルダ」とは
「マチルダ」という名称のじゃがいもについて、初めて知る人も多いのではないでしょうか。マチルダ?アニメ「機動戦士ガンダム」の登場人物のマチルダさんは有名ですが、じゃがいもにも「マチルダ(Matilda)」という品種があるのです。そもそも、じゃがいもの名前に「マチルダ」なのでしょうか?事項で詳しく見ていきましょう。
「マチルダ」という名称について
マチルダは元々、スウェーデンで交配して作られた「Matilda」という品種で、1960年、日本のホクレン農業協同組合連合会により検疫輸入さしました。その後、予備調査や研究を経て、1993年に北海道の奨励品種に決定し、スウェーデンでの名称のマチルダがそのまま使われることになりました。
マチルダは豊作の女神の異名がある?
マチルダ=Matildaという個性的な名称は、映画の主人公名だったり、古代ローマ皇后にも存在したのだそう。マチルダの意味は国によって変わりますが、豊作や貴婦人などがあることから名づけられ、豊作の女神としての異名があります。
マチルダ(じゃがいも)の種芋について
マチルダは種芋の作付から作物の生産・製品の選別、出荷までを一貫して行っています。マチルダが主に栽培されている北海道の芽室町は、夏でも昼夜の寒暖差が激しい土地で有名。このような条件だからこそ一貫生産が可能となっています。温暖な気候では疫病などの懸念があるため、一般的な種芋の入手は難しくなってます。
北海道の芽室はじゃがいもの聖地!?
芽室地方で生産しているじゃがいもは「めむろメークイン」や「レッドムーン」などのメークイン系や、男爵いもの「とうや」「インカのめざめ」など、一般家庭でもお馴染みの生食用があります。このほかに加工用として、「スノーマーチ」「スノーデン」「北海こがね」なども栽培しており、まさにじゃがいもの聖地として知られているのです。
へぇ~、マチルダは種芋から作付けまで一貫して行って安全に管理されているんだね。
マチルダ(じゃがいも)の基本情報
登録番号 | ばれいしょ北海道第24号 |
旬の時期 | 11月~3月 |
登録年 | 1993年 |
原産国 | スウェーデン |
主な産地 | 北海道 |
用途 | 生食用・加工食品用 |
出典:写真AC