柔らかいじゃがいもは食べられる?
じゃがいもが柔らかい原因
じゃがいもが柔らかくなってしまう原因は、水分が抜けることにあります。腐って食べられないと思う人もいるでしょう。時間がたった古いじゃがいもは、しわしわになったりぶよぶよと柔らかくなったりします。しかし柔らかいだけのものは、腐っているわけではありません。カットしてみて、切り口の色がきれいなものは食べられるので、安心してくださいね。
腐っているときの見分け方
ぶよぶよと柔らかくしわしわのじゃがいもでも、なかには食べられない状態のものもあります。カビが生えていたり、明らかに異臭を放っていたりするものは食べられません。ほかにも腐っているかどうかの見分け方のポイントを確認しておきましょう。
ポイント①変色している
腐っているじゃがいもは、表面が黒っぽく変色しています。カットしたときに、中身が黒ずんでいる場合も腐っている証拠です。体調を崩すことにつながるおそれがあるので、腐ったじゃがいもは食べないように気をつけましょう。
ポイント②汁が出る
腐ったじゃがいもは、異常にぶよぶよになり、軽くおさえるだけで茶色い汁が出てきます。柔らかい状態のじゃがいもが食べられるかどうかの見分け方として、少しおさえてみるのもおすすめです。
芽が出ているじゃがいもは食べられる?
じゃがいもは、芽が出ていても腐っていなければ食べられます。しかし、じゃがいもの芽には注意が必要です。じゃがいもの芽には、チャコンやソラニンと呼ばれる毒素が含まれています。この毒素は食中毒を引き起こす可能性があるので、注意してください。じゃがいもの芽は、しっかり取り除いて食べましょう。
じゃがいもの保存方法
じゃがいもは、常温保存が基本です。15℃程度の冷暗所が好ましいですが、このような場所が確保できない場合は冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。冷蔵庫に入れていても、時間の経過とともに古いじゃがいもになってしまいます。柔らかく、しわしわになる前においしく食べ切りましょう。
保存のポイント①新聞で包む
じゃがいもは光を浴びると光合成をしてしまい、芽が出やすくなります。新聞紙で包んで光を遮ることで芽が出にくくなり、長く保存することが可能です。この方法は、常温・冷蔵どちらの保存法でも有効なので、ぜひ試してみてください。新聞紙が手元にない場合は、紙製の袋に入れることでも同じ効果が期待できますよ。
濡れた新聞紙では、じゃがいもが腐る可能性があります。乾いた状態の新聞紙を使いましょう。
保存のポイント②風通しをよくする
じゃがいもは、風通しが悪いと蒸れて腐ります。とくに高温多湿になりやすい夏場は、注意しましょう。光が当たらず涼しいところなら、キッチンなどに置いておいてもよいでしょう。上手に保存すれば、半年以上保管できますよ。
保存のポイント③リンゴを一緒に保存する
リンゴに含まれるエチレンガスは、じゃがいもの芽が出にくくなる効果があるといわれています。保存する際に、リンゴを一緒に保存してみてください。
柔らかいじゃがいもの食べ方
柔らかいじゃがいもは、食感が落ちているため、ポテトサラダやマッシュポテトなどつぶして食べるのがおすすめです。また、柔らかいじゃがいもは、硬い状態に比べると火がはいりやすいメリットがあります。ぶよぶよに柔らかくなった皮は、調理前に水につけることでむきやすくなりますよ。
じゃがいもの概要
じゃがいもは、馬鈴薯(ばれいしょ)とも呼ばれるナス科の植物で、アンデス地方が原産です。植物学上は野菜に分類されていますが、主食にしている国もあり、小麦や米と並ぶ穀物類として扱われています。
基本情報
科目 | ナス科ナス属 |
原産地 | アンデス地方 |
収穫時期 | 6~7月、11~12月 |
別名 | 馬鈴薯 |
じゃがいもは植え付けから収穫までの時期が短く、温暖な地域なら春と秋に栽培が可能です。じゃがいもは日光に当たると緑色に変色して毒性を持つようになるため、光に当てないように保存するのがポイントです。
じゃがいもに含まれる栄養素
じゃがいもは100gあたりのカロリーが約75kcalで、80%が水分です。炭水化物を含んでいるため、じゃがいもは太りやすいと思われがちですが、実はとてもヘルシーな野菜といえます。ほかにもカリウムや食物繊維、でんぷん質のおかげで熱に壊れにくいビタミンCなども多く含んでおり、体形を維持したい人にもおすすめの野菜です。
代謝促進の効果も期待
じゃがいもは上記の栄養素以外にも、マグネシウムやビタミンB群を含んでいます。これらの栄養素は基礎代謝を高め、疲労回復に効果があるとされ、人体に欠かせない栄養素でもあります。じゃがいもをおいしく食べて、健康を維持したいですね。
柔らかいじゃがいもは食べられる
じゃがいもは、柔らかくなっても腐っていなければ食べられます。古くなってしまった野菜は嫌煙されがちですが、大切な食糧です。無駄なくおいしく食べ切りましょう。
皮が緑色になっている場合も、毒素を含んでいる可能性があります!厚く皮をむいて、緑色のところは食べないように気をつけましょう!