デストロイヤ(じゃがいも)とは
デストロイヤは、さつまいもとじゃがいもを掛け合わせたような見た目をしており、味は栗のように優しい甘みがする品種です。長崎県でじゃがいも農家を営んでいた「俵正彦」という方が作り出したじゃがいも品種で、さまざまな料理によくあうので人気があります。そんなデストロイヤの味や見た目の特徴や、おいしいレシピなどをご紹介します。
デストロイヤ(じゃがいも)の基本情報
科名 | ナス科 |
正式名 | グラウンド・ペチカ |
別名 | デストロイヤー |
品種登録年 | 2000年 |
植え時期 | 2月〜3月 |
収穫時期 | 5月〜6月 |
デストロイヤ(じゃがいも)の名前の由来
デストロイヤは、真っ赤な芽が印象的なじゃがいも品種です。デストロイヤが生み出され、登録出願をしたときの「デストロイヤ」という名前が通称名として広まりました。「覆面マスクをかぶっているようにみえる」という理由から「デストロイヤ」と名付けられた面白い野菜です。
正式名は「炎」に由来して付けられている
デストロイヤの正式名は「グラウンド・ペチカ」です。「ペチカ」とはロシア式の暖炉を意味する言葉で「地面(グラウンド)から暖炉(ペチカ)の炎が出ている」と例えられ「グラウンド・ペチカ」と名付けられました。デストロイヤの鮮やかな皮の色や、真っ赤な芽をもつ特徴にぴったりな正式名称ですね。
デストロイヤ(じゃがいも)の特徴
デストロイヤは「グラウンド・ペチカ」とも呼ばれ、約500gの種芋が600円程度で販売されています。栽培環境を選ばず、やせ地でも育つ丈夫な植物です。また、耐陰性があるため日陰でも栽培可能で、無農薬でも病害虫被害を受けずに収穫できるため「園芸革命をおこすじゃがいも」とも呼ばれています。そんなデストロイヤの、味や見た目の特徴をご紹介します。
味
デストロイヤは他のいもの品種に比べて味が濃厚でコクがあり、煮物や炒め物などさまざまな料理に幅広く利用されています。でんぷん質が多く含まれているため粘り気があり、やや肉質な食感を楽しめるのも魅力です。ふかし芋にすると、ほくほくとした栗のような甘みが出るので、味付けをしなくてもそのままで十分おいしく食べられます。
長期間保存しても味が落ちない
デストロイヤは栽培が簡単なだけでなく、長期間保存しても味が落ちず傷みにくいといわれています。そのため、家庭菜園で収穫したりスーパーなどで購入したりしたデストロイヤは、貯蔵用として保管できるのが魅力です。デストロイヤを保管する場合は、風通しのよい場所を選び、新聞紙などに包んで日陰に置いておきましょう。
見た目
デストロイヤの皮は、さつまいもの皮によく似た赤紫色をしています。しかし、さつまいもと違い「芽」の部分が鮮やかな赤色をしているのが特徴です。切り口はじゃがいもと同じような淡い黄色をしています。赤紫色の皮に真っ赤な芽がついているため、覆面マスクをかぶっているようにみえるユニークな見た目が人気の品種です。
芽の部分は毒素が含まれている
じゃがいもと共通する注意点ですが、デストロイヤもじゃがいも品種のため、芽の部分には毒素が含まれています。芽を取り除かないで食べてしまうと嘔吐や腹痛、下痢やめまいなどの症状が出てしまう恐れがあり危険です。デストロイヤを調理する場合は、芽をしっかりと取り除いてから使用しましょう。じゃがいもの毒性について、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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