【じゃがいも】アンデスレッドとは?
基本情報
名前(別名) | アンデスレッド(レッドアンデス:アンデス赤) |
学名 | Solanum tuberosum L. |
分類 | ナス科ナス属 |
草丈 | 50cm~80cm |
種まきと 収穫時期 |
3月~4月(春まき)→6月~7月収穫 8月~9月(秋まき)→10月~11月収穫 |
皮の色が赤いじゃがいも品種
皮の赤い色が特徴的なアンデスレッドは、別名「レッドアンデス」や「アンデス赤」とも呼ばれるじゃがいもの品種です。なかなか店頭には並ばず手に入れにくいことで知られていますが、味がよく優れた栄養を含むことから少しづつ注目され始めています。保存しておくとすぐに芽をだし、収穫期にひとつの株からたくさんのいもが採れる繁殖力旺盛なじゃがいもです。
アンデスレッドは交配種
「ソラナム・フレハ」と呼ばれる南米アンデス原産のじゃがいもと、赤い皮をもつ「アーリーローズ」というじゃがいもを交配して作ったのがアンデスレッドです。栽培初期は岡山県がおもな栽培地とされていましたが、認知されるようになってからは少しずつ育てる地域が増えています。
ボタニ子
名前の由来は、南米アンデス原産であることと皮の色が赤いことからきているわ。
【じゃがいも】アンデスレッドの特徴
特徴①皮の色や形
皮の色
- 赤い色(赤紫色)の皮には植物色素の「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンは目の機能を改善する効果があるといわれ、赤ワインやブルーベリーにも多く含まれます。
ボタニ子
皮が薄いためむかずに食べられます。まるごと使って皮の栄養もおいしく摂りたいですね。
いもの形
- 形は円形や楕円形で表面は多少デコボコしており、芽のくぼみが複数あります。いものサイズは中程度、手のひらに収まる大きさです。
パッと見ると、小ぶりのさつまいもにも見えるわね。
ボタニ子
見た目だけじゃなく、中の果肉の色も似ているのよ。
特徴②果肉の色
中の果肉は濃い黄色(赤い色が入ることもあります)で、一般的なじゃがいもよりさつまいの果肉色に近い色です。収穫したてのものは水分を多く含み、切り分けるとみずみずしいのがわかります。保存後、中の実から次第に水分が抜けて甘みが増すといわれています。
特徴②味
果肉は熱を加えるとほくっとした食感で、クリーミーな濃い甘みをもちます。調理後、時間がたつとしっとりとして、なめらかな舌触りになるのが特徴です。実は煮ると崩れやすく、グリルやフライ、マッシュポテトなどの調理に向きます。
特徴③価格
アンデスレッドの通販価格(目安)
- 1kg…¥500~¥800(男爵いも…¥200~¥400)
- 5kg…¥2000~(男爵いも…¥500~¥2000)
- 10kg…¥4500~(男爵いも…¥2000~¥3500)
多量に流通している男爵いもやメークインに比べ、流通量の少ないアンデスレッドの価格は少し高めです。購入はネット通販が確実ですが、収穫期にスーパーマーケットや産直センターなどで販売されることもあります。
出典:写真AC