クローブってどんなスパイス?味や香りなどの特徴と効果的な使い方を紹介!

クローブってどんなスパイス?味や香りなどの特徴と効果的な使い方を紹介!

シナモン、コショウ、ナツメグと並ぶ四大スパイスとして有名なクローブは、甘くスパイシーな香りが特徴の香辛料です。この記事では、クローブの味や香りの特徴や歴史、効果的な使い方や注意点などを紹介します。料理以外の使い方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.クローブとは
  3. 3.クローブの特徴
  4. 4.クローブの効能
  5. 5.クローブの効果的な使い方
  6. 6.クローブを使うときの注意点
  7. 7.まとめ

クローブの効果的な使い方

クローブは料理に使うのはもちろんのこと、薬として使ったり、独特な香りを活かして虫よけに使ったりするなど、いろいろな使い方ができる便利なスパイスです。気になる使い方にチャレンジしてみましょう。

効果的な使い方①料理に使う

クローブの効果的な使い方の代表格は、料理での利用といっても過言ではありません。料理には、パウダー状かホール状のクローブを使用します。パウダー状のものは料理に混ぜ込んで使い、ホール状のものは材料に直接挿して香りをつけたり、飲み物にそのまま入れたりして使います。

肉料理の香りづけに使う

クローブは肉料理にとてもよくあいます。例えば、肉にホール状のクローブを根元まで差し込んで調理すると、香りが移るだけでなく肉の臭み消しにも使えます。ハンバーグやミートソースなどのひき肉料理には、粉末状のものを生地に直接混ぜ込んで使いましょう。

お菓子作りに使う

クローブのスパイシーな香りは、焼き菓子にもよくあいます。粉末状のものをクッキーやパイの生地に混ぜ込んだり、焼きりんごの上に振りかけたりすると、エスニックな香りが甘さを引き立てて美味しくできあがります。また、バニラを使った焼き菓子にクローブの粉末を少し振りかけてみてください。香りが近いもの同士、相乗効果で両方の香りが引き立てられるためおすすめです。

飲み物の香りづけに使う

クローブは、お酒や紅茶との相性も抜群です。例えば、焼酎やウイスキーにホール状のクローブを入れて香りをつけると、エスニックな味わいに変化します。クローブを、紅茶の茶葉・シナモン・ナツメグと一緒に煮込んで作られるチャイは有名ですね。また、紅茶にクローブとオレンジやリンゴなどの果物を入れたフルーツティーなども爽やかな甘さで美味しいですよ。

効果的な使い方②アロマで楽しむ

クローブの香りには、精神を落ち着かせ、リラックスできる効果があるといわれています。クローブの香りをアロマで楽しむときは、市販の精油とアロマポットを使うとよいでしょう。お手軽にエキゾチックな甘い香りを楽しめますよ。ただし、クローブの香りはほかのスパイスと比べてもとても強いため、長時間使い続けると体にあまりよくありません。使用量に気をつけましょう。

効果的な使い方④虫よけに使う

クローブに含まれている香りの主成分「オイゲノール」は、ゴキブリなどの害虫が嫌う匂いだといわれています。そのため、クローブを袋などに入れて台所やごみ箱に入れておくだけで、虫よけ効果が期待できます。「小さい子どもがいるから、殺虫剤や忌避剤などの化学製品は怖い…」という家庭でも安心して使用できますよ。

タンスに入れておくと、衣類につく虫も防げるといわれています!

効果的な使い方⑤オレンジポマンダーを作る

クローブのおしゃれで効果的な使い方の1つに「オレンジポマンダー」があります。オレンジポマンダーとは、柑橘系の果物にホール状のクローブをびっしり挿して作られた天然の芳香剤のことです。西洋では、昔から魔よけや虫よけとして作られてきました。現在では、クリスマスシーズンの飾りとして親しまれています。自宅でも簡単に作れるため、試してみるのもおすすめです。

オレンジポマンダーの作り方

  1. オレンジに竹串などでびっしりと穴を開ける
  2. 1で開けた穴に、クローブを根元までしっかりと挿しこむ
  3. 袋にシナモンパウダーと2のオレンジを入れ、全体的にしっかりとまぶす
  4. 風通しのいい場所で3~4週間ほど置き、乾燥させる
  5. ひもやリボンなどで飾りつけ、完成
完成したものをつるしておくだけで、いい香りが部屋中に広がりますよ。

ボタニ子

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クローブを使うときの注意点

さまざまな用途に使用でき、便利なクローブですが、気をつけなければならないこともあります。クローブの香りの主成分「オイゲノール」は、過剰摂取でけいれんなどのアレルギー症状を引き起こす可能性が報告されています。特に精油は含有量が多いため、使用量を間違えるととても危険です。

ペットを飼っている場合は要注意

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一般的に、香辛料などの刺激的な香りがするものは、犬や猫には危険だといわれています。クローブもその例にもれません。クローブの香りには、犬や猫に有害な「フェノール類」という物質が含まれています。そのため、長時間のアロマの使用や誤飲をしてしまった場合、最悪の場合死に至ることもあります。ペットを飼っている家庭では、取り扱いに注意が必要です。

料理に使うときも、キッチンに出しっぱなしにしておくのはNGです!誤飲しないように気をつけましょう。

まとめ

クローブは、スパイシーな香りが料理に合うだけではなく、さまざまな効能も期待できる使い勝手のいい香辛料です。取扱いに少し注意も必要ですが、用量に気をつければ問題ありません。それぞれの用途にあった方法で、エキゾチックな香りを楽しんでくださいね。

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シナモン、コショウ、ナツメグと並ぶ四大スパイスとして有名なクローブは、甘くスパイシーな香りが特徴の香辛料です。この記事では、クローブの味や香りの特徴や歴史、効果的な使い方や注意点などを紹介します。料理以外の使い方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
佐野美帆
ライター

佐野美帆

自然が好きで、よく郊外に遊びに出かけます。お茶の専門店で働いていた経験があり、紅茶を含むお茶全般とハーブの勉強をしています。また、日本文学分野での出版経験を活かし、神話や民間伝承と植物の関わりに特化した記事が得意分野です。

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