サボテン水耕栽培で起こりがちな問題
問題①根が出ない・根が伸びない
対策:発根剤の使用を検討
鉢植えのサボテンから水耕栽培へ変えたときに、あたらしい根が出てこないときは発根剤の使用を検討しましょう。もしくは根切りして乾燥させる時間を思い切って1か月ほど長くしてみます。発根がみられてから水耕栽培へ植え替えると確実です。
対策:水の酸素量を増やす
発根したものの、なかなか根が伸びない場合は酸素不足が考えられるので、酸素量が増える対策をとります。具体的には、根が十分に呼吸できる水位にし、水中からも酸素を多く供給するためにこまめな水替えをおこないましょう。容器が小さいとそれだけ水に含まれる酸素は少なくなります。根の成長には酸素が必要なので、ひとまわり大きな容器に変更してみるのもよいでしょう。
おすすめの発根促進剤
発根促進剤「メネデール」
発根促進剤「メネデール」
参考価格: 980円
サボテンの根出しは水だけでもできますが、何度やってもうまくいかないのであれば水耕栽培用の発根促進剤を使用してみてもいいでしょう。メネデールはプロの園芸家も使う定番の発根促進剤で、高い実績がありおすすめです。土栽培での挿し木などにも使用できるので、1本あると便利ですよ。
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
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容量 | 500mL |
問題②サボテンが枯れる
対策:水替えの回数を増やす
サボテンが枯れ始めたら、水替えの回数を増やして水質を改善します。透明に見えても水中にはさまざまな微生物が発生していて、夏場などは水が知らないうちに腐ることがあるので、こまめに水替えをしましょう。
対策:水から引きあげてやり直す
サボテンがぶよぶよしている、根が腐ってきた、色が悪くなったという場合は、一度水から引き揚げ腐っている根を切り落とし、乾燥からやり直してみましょう。切り落としたところからあたらしく根がでてきて復活することがあります。
対策:置き場所・液肥の検討
サボテンに元気がないときは置き場所と液肥使用の検討をしましょう。水が腐るのを避けるためにあまりに光がない場所で管理していると、サボテンが栄養不足になることがあります。当然、栄養不足は枯れる原因となります。光合成しやすい場所を探すか、液肥で栄養を補うのがよいでしょう。
ボタニ子
問題③水が腐る
対策:置き場所・容器の見直し
こまめに水替えをおこなってもすぐに水が腐る場合は、置き場所と容器の見直しをしましょう。直射日光が当たる場所は水温の上昇により腐りやすくなるため、置き場所の見直しも有効な方法です。さらに、少ない水だとそれだけ微生物の発生も早いです。大きな容器でたっぷり水がはいっていると水質も保たれやすくなりますよ。容器の見直しも並行しておこなうとよいでしょう。
対策:液肥の使用を控える
水が腐りやすい場合は液肥の使用を控えましょう。水中の微生物にとっても液肥は栄養なので、水が腐る原因にもなります。サボテンの成長が順調であれば液肥は使用せず、水だけで管理するのがよいでしょう。
涼やかなサボテン水耕栽培を楽しもう
鉢植えでは見慣れたサボテンも水耕栽培に変更すると雰囲気ががらりと変わり、すずやかできれいですね。きらめく水の中にまっすぐ伸びていく根の姿や、ゆっくりと成長していくサボテンをみていると毎日のお世話も楽しくなることでしょう。種類も豊富なサボテンを水耕栽培に植え替えてみてはいかがですか。
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サボテンが枯れるとあらわれる症状やその対策方法について解説した記事はこちらです。水耕栽培でも土栽培でも参考になりますよ。