みかんをおいしくする肥料とは
一般的な肥料の種類
肥料には大まかな種類として、生物に由来しないリン鉱石やカリ鉱石などの無機物を原料とした「化学肥料」と、植物の油かすや動物の糞、魚粉などの有機物を原料とした「有機肥料」があります。化学肥料は即効性がある一方、持続性が低くなります。逆に有機肥料は、効果がゆっくりで持続性が高いことが特徴です。みかん栽培では有機肥料と、化学肥料の一種である「化成肥料」を使います。
みかんには有機肥料と化成肥料のバランスが大切
みかん栽培などの果樹はリン酸を多く必要とするので、リン酸とそのほかの成分とのバランスがポイントとなるでしょう。上手に育てるためには有機肥料と化成肥料の両方をバランスよく使うことが大切です。有機肥料でゆっくりと栄養を与え、微生物の働きで土壌を豊かにします。そして吸収がよく栄養分の調整がしやすい化成肥料で、必要な栄養をスムーズに与えましょう。
みかん栽培におすすめの肥料8選
果物や野菜をおいしく育てるためには、肥料を上手に使いたいですね。しかし、肥料とひとくちにいっても、市場には成分も配合もさまざまな多くの種類があって、どれを使えばよいか迷ってしまいますね。みかんを育てるには、適した肥料を選びたいものです。成分の配合や栄養にもみかんに適したものがあります。適切に選ぶことで木や果実の成長がより促されるでしょう。
おすすめ①みかんがおいしくなる肥料
みかんがおいしくなる肥料
参考価格: 1,408円
みかんがおいしくなる肥料は、速やかかつ穏やかに効果が持続し、低温時や日照不足でも効果を発揮します。窒素・リン酸・カリの化成肥料に、魚粕・カニ殻などの有機肥料、硫酸マグネシウムが配合され、バランスのよさが特徴です。アミノ酸の効果で色・味・香り・収穫量の増加など品質向上します。特にみかん栽培(みかん・レモン・柚子・雑柑類などの柑橘類全般)に特化したこだわりの有機配合肥料です。
おすすめ②花ごころレモン・ミカン・柑橘の肥料
花ごころレモン・ミカン・柑橘の肥料
参考価格: 445円
花ごころレモン・ミカン・柑橘の肥料は、肥料成分がゆっくり土壌に溶け出し根を傷めにくい肥料です。実付きがよくなるリン酸成分が多く、天然腐植の効果で土をふかふかにします。柑橘専用の肥料なので迷ったときにも安心です。「レモンやみかんの実がたくさんなった」「甘くなった」とのレビューも見られ、その効果がうかがえます。鉢植えは根元に置くだけ、庭植えは枝先の下に穴を掘って埋めるだけなので施肥も簡単です。
おすすめ③ハイポネックス錠剤肥料シリーズかんきつ・果樹用
ハイポネックス錠剤肥料シリーズかんきつ・果樹用
参考価格: 614円
ハイポネックス錠剤肥料シリーズかんきつ・果樹用は、柑橘や果樹に必要な窒素・リン酸・カリなど肥料成分と鉄などの微量要素の配合により、丈夫な株を作り味のよい果実がたくさん実らせてくれます。早く効く化成成分とゆっくり効く有機成分の配合で、安定した効果が1~2か月持続します。臭いがほとんどないので、室内の鉢植えみかんでも気にせず使え、使い方は置くだけという簡単な錠剤タイプの肥料です。
おすすめ④住友化学園芸マイガーデンベジフル
住友化学園芸マイガーデンベジフル
参考価格: 1,036円
住友化学園芸マイガーデンベジフルは、野菜や果物の元肥や追肥にばらまくだけでしっかり効く簡単便利な肥料です。栄養分を効率よく吸収させる優れた緩効性肥料として特許を得ています。土に活力を与える腐植酸や有機物をブレンドしているので、植物が肥料を吸収しやすく、土壌の保水性や通気性を高めます。根元に直接あたっても肥料焼けをしないので、初心者でも安心な使いやすい肥料です。
おすすめ⑤住友化学園芸ベジフル液肥
住友化学園芸ベジフル液肥
参考価格: 825円
住友化学園芸ベジフル液肥は、豊富なミネラル・ビタミン・アミノ酸糖類を含む植物由来の天然有機物を配合しています。天然有機物の働きで土壌が改善し根張りもよくなり、栄養の吸収もアップします。みかんだけでなく、さまざまな果樹や野菜への使用が可能です。有機特有の臭いもなく、水で希釈して追肥として散布します。木に元気がないときに頼りになる即効性液体肥料です。
おすすめ⑥ハイポネックス原液
ハイポネックス原液
参考価格: 657円
ハイポネックス原液は、果樹はもちろん花木、庭木、野菜、芝生にいたるまで使用可能な液体肥料です。植物の生育に必要な15種類の栄養素をバランスよく含み、窒素・カルシウム・微量要素を強化しています。使い方も薄めて撒くだけと簡単で、臭いもないのが使いやすいですね。昔からなじみのある長く愛されているロングセラー商品なので、親しみやすいとの声もあります。
おすすめ⑦こだわり派の発酵肥料 熟成みのり
こだわり派の発酵肥料 熟成みのり
参考価格: 620円
熟成みのりは、有機原料を有用微生物と酵素により発酵させた、油かす・米ぬか・魚粉・骨粉など有機100%の肥料です。元肥としても追肥としても使えます。200g~4.3kgまでの豊富なラインナップで使いたい量を選べ、袋がチャック式なのも使い勝手がよいですね。柑橘類だけでなくさまざまな野菜や果物、花に有効です。有機100%なので無農薬で育てたい方も安心して使えます。
おすすめ⑧魚粉
魚粉
参考価格: 316円
魚粉は天然原料100%の有機肥料です。多くのアミノ酸が含まれており、みかんを甘くおいしく色鮮やかにしてくれます。魚粉には花や実を育てるリン酸も豊富なので、みかんの生育にとても適しています。天然素材のみで作った有機肥料なので、安心して食べられるみかん作りができる商品です。ほかの肥料とあわせてオリジナルの肥料を作ることもできます。
おすすめ⑨お礼肥寒肥
お礼肥寒肥
参考価格: 2,271円
お礼肥寒肥は、果樹の味をよくする「米ぬか」配合、天然原料100%の肥料です。お礼肥として秋冬の栄養補給に使用すると、春に花がたくさんつく効果があります。寒い時期は植物の成長はほとんどありませんが、この時期に与える肥料は春の成長にとって重要な役割を持っています。有機肥料は寒い時期にも吸収されやすいのでお礼肥向きです。撒きやすいペレットタイプです。
みかんの木に肥料を与える時期
みかんは常緑樹で果実もたくさんつける樹木なので、その分肥料が大切になってきます。基本的に与える時期や回数は決まっていますが、木に元気がないと感じたときは、即効性液肥を与えて元気にしてあげましょう。肥料は多すぎず少なすぎず、木の大きさにあわせて適量を与えます。適切な時期に肥料を与えると、1年間をとおして樹木の健康を保てます。
3月【元肥】
3月の元肥は、秋冬に実を収穫した後の体力の回復と、春から新しい枝葉を成長させるために与えます。植え替えや植え付けをしたときに元肥として肥料を与えた場合は、必要ありません。有機肥料や緩効性肥料、遅効性肥料など、ゆっくりと長期間の効果があるものがよく利用されます。与えすぎると根を傷めてしまうことがあるので、適量を与えることが大切です。
6月【実肥】
6月の実肥は、開花直後に肥料を与えて実を大きく成長させます。栄養を補うため化成肥料や即効性液肥といった効果が速い肥料をメインにして、さらに緩効性肥料を組み合わせて与えると効果的です。肥料のやり過ぎは実を落としてしまう原因になるので、植物の成長にあわせて足りない分を補う程度に控えめに与えましょう。
10月【お礼肥】
10月のお礼肥は、花を咲かせ実を大きくし夏の暑さで疲れてしまった、みかんの体力を回復させるために肥料を与えます。疲れて元気がなくなったときには、即効性の高い化成肥料や液肥がおすすめです。肥料が多すぎても少なすぎてもよくないので、木の大きさなどで調整してください。鉢植えの場合は水やりで肥料が流れてしまうので、地植えよりももう1回多めに与えてもよいでしょう。
みかんの植え替えや植え付け時の肥料は?
みかんの木を植え替えるとき、植える土壌がすでに肥沃であれば肥料を与える必要はありません。そうでなければ有機肥料を元肥として土に混ぜ込むとよいでしょう。元肥を配合した専用の土も販売されていますので、うまく利用するとよいですね。みかんの木は、枝の剪定や鉢植えの場合の植え替えも適宜必要です。肥料以外にも、剪定や植え替えでの手入れで実付きが変わります。
肥料の効果でおいしいみかんを
日本原産でポピュラーなのは温州みかんですが、温州みかんのほかにも、紀州みかんやポンカンも育てやすい品種のみかんです。みかんの木の肥料や土など相性のよいものも販売されており、初心者でも簡単にみかん栽培を楽しめます。甘くておいしいみかんをたくさん収穫できるように、みかんに適した肥料を選んでぜひ活用してみてくださいね。