マグァンプK(マグアンプK)とは?
園芸好きの方なら一度は目にしたことのあるこのパッケージ。マグァンプK(マグアンプK)と言えば、黄色のパッケージに可愛いイラストが描かれたデザインが特徴的ですね。初心者でも扱いやすい化成肥料(化学肥料)として、長きにわたり愛されてきたロングセラー商品です。
マグァンプK(マグアンプK)はどこの製品?
マグァンプKは株式会社ハイポネックスジャパンの製品です。ハイポネックスジャパンといえば、園芸肥料メーカーとしては日本を代表する企業。代表的な商品には、液体肥料「HYPONeX(ハイポネックス)」や置き肥の「プロミック」などが挙げられます。またこの他にも、活力剤や培養土、園芸薬品など園芸における様々な商品を展開しています。
マグァンプK(マグアンプK)の特徴は?
土に混ぜるだけでゆっくりと長期間効き続ける!
マグァンプKは、緩効性の化成肥料です。草花や野菜の植えつけ・植え替えのときに土に混ぜるだけで、ゆっくり長く効き続けてくれます。使い方も簡単なうえ、しばらくの間は追肥の手間も省けるので、手軽に丈夫な草花や野菜を育てることができます。
肥料の種類
- 緩効性肥料…ゆっくり長く効く肥料
- 速効性肥料…肥料を与えてからすぐに効果があらわれる肥料
- 遅効性肥料…肥料を与えてしばらくしてから効果があらわれる肥料
栄養素がゆっくりと溶け出す仕組みとは
マグァンプKの一粒一粒の中には、水に溶ける成分と水に溶けない成分が含まれています。まずは水やりや降雨によって、水に溶ける成分がまわりの土に栄養を与えます。ここで一旦、無駄な栄養分の流出がSTOP。その後、水に溶けない成分が、土の中の微生物や根から出る酸などによってゆっくり溶け出します。植物が必要応じて必要な分だけ栄養素を取り入れられるため、効果が長持ちするというわけです。
肥料やけの心配も少ない!
マグァンプKは、植物に対する安全性の高い成分でつくられた化成肥料(化学肥料)です。そのため、直接根に触れても肥料やけの心配が少なく、使用量を大きく間違わない限りは害もほとんどありません。肥料やけは、見逃しやすい植物の生育悪化原因です。
与えすぎた肥料によって根に被害がでて、葉焼けや枯死するなどの悪影響を及ぼすことを肥料やけと言うのよ。
肥料の与えすぎもよくないってことなんだね!!!
そうなの。肥料を与えすぎて土の中の成分の濃度が高くなりすぎると、浸透圧の関係で根っこから水分が土の中に吸い取られてしまうの。水分を吸い取られた根っこはやがて枯れてしまうことになるわね。
植物の元気がないからって、肥料の与えすぎはよくないんだね。
適切な量以上の肥料を与え続けることは、肥料やけを起こす原因になるため気を付けなくちゃね。でもマグアンプKなら肥料やけの心配も少ないから、初心者のかたでも安心して使えそうね。
嫌なにおいもなく手軽に扱える!
さらさらした粒のマグァンプKは化成肥料(化学肥料)のため、有機肥料と比べて嫌なにおいがないことも特徴のひとつです。そのためベランダやリビングなど、室内の園芸に利用しやすいというメリットがあります。
有機質肥料と無機質肥料(化学肥料)
- 有機質肥料…動物由来または植物由来の肥料。独特のにおいがあることが多い。
- 無機質肥料(化学肥料)…化学的に合成して作られた肥料。一般的に化学肥料と呼ばれる。においがほとんどないので室内でも使いやすい。
マグァンプK(マグアンプK)に含まれる成分
植物を育てる成分
肥料には、植物を生育させるために必要な栄養分が含まれていますが、なかでも3要素と呼ばれる成分はチッソ(N)・リンサン(P)・カリ(K)の3つです。要素のうち一つだけで含まれていれば単肥、二つ以上を含むものが化成肥料(化学肥料)と呼ばれています。
チッソ(N) | 葉や茎を大きくし葉の色を濃くするため「葉肥」といわれます。 | |
欠乏時 | 葉色(特に下葉)が薄くなったり、株の生育が衰えます。 | |
過剰時 | 花や実が付きにくくなります。また植物が軟弱化するため病害虫が発生しやすくなります。 | |
リンサン(P) | 開花・結実に役立つため「実肥」とよばれます。 | |
欠乏時 | 花の数が減ります。開花や結実、実の成熟も遅れ、収量や品質が低下します。 | |
過剰時 | 土壌障害が起きやすくなります。 | |
カリ(K) | 根の発育を促進するため「根肥」といわれています。 | |
欠乏時 | 下葉の先端や縁から葉が黄色くなったり、葉が枯れ始めます。果実の品質も低下します。 | |
過剰時 | カルシウム、マグネシウムの吸収が悪くなります。 |
上記の成分にカルシウム、マグネシウムを加えたものが肥料の五大要素と呼ばれます。
マグァンプK(マグアンプK)の配合
マグァンプKは肥料の3大要素とマグネシウムがバランスよく配合されています。マグァンプKのパッケージ裏(大粒・中粒・小粒同様)には、「N-P-K-Mg=6-40-6-15」と記載があります。これは、チッソ・リンサン・カリウム・マグネシウムが全体重量の6%-40%-6%-15%の割合で含まれているという意味。この割合が植物にとってバランスがよいため、植え付け時や追肥に最適なのです。
マグァンプKの名前の由来は配合された成分の頭文字
マグァンプKという名前は、マグァンプK一粒の中に植物の生育に必要な成分「チッソ・リンサン・カリ」がバランスよく配合されていることから付けられたそうです。
- MAG → マグネシウム(magnesium)・・・二次要素
- AM → アンモニウム(ammonium)・・・チッソ
- P → フォスフェイト(phosphates)・・・リンサン
- K → カリ(Kの元素記号)・・・カリ
頭文字を読むとMAGAMP+Kになりますよね。
「肥料やけ」って何?