つるなしインゲンの育て方!失敗しないための栽培のコツをご紹介!

つるなしインゲンの育て方!失敗しないための栽培のコツをご紹介!

インゲン豆は春から夏にかけて、プランターでも手軽に作ることができる野菜です。また、つるなしインゲンは、つるありインゲンに比べると複雑な支柱が不要で簡単に育てることができます。そんな、つるなしインゲンの育て方について紹介します。

記事の目次

  1. 1.つるなしインゲンとは
  2. 2.インゲン豆の品種
  3. 3.つるなしインゲンの育て方
  4. 4.つるなしインゲンの食べ方
  5. 5.まとめ

つるなしインゲンとは

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つるなしインゲンとは?

つるなしインゲンとつるありインゲンの違い

まず、つるなしインゲンは、実は全くつるがないというわけではありません。ただし、つるありインゲンと比較すると、つるが非常に少ないという特徴があります。そのため、つるありに比べると管理がしやすく場所も取らないために育てやすくなっています。

インゲン豆とは

インゲン豆は、古代のアステカ王国の時代から利用されてきました。低脂肪ながらたんぱく質は多く、世界中で食べられています。日本においては、主に緑色のサヤごと食べているのインゲン豆は「サヤインゲン」と呼ばれます。白インゲン豆は、白あんや甘納豆としてなじみ深く、金時豆も甘納豆として愛されています。

インゲン豆の品種

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インゲン豆(サヤインゲン)には、つるあり・つるなし共に多くの品種があります。つるなしインゲンには、さつきみどり、モロッコインゲンなどの品種があり、さらに本金時という品種はは煮豆や甘納豆に利用することができます。種子はホームセンターなどで様々な品種の中から選ぶことができます。つるありにもモロッコ種など同じような品種があります。

つるなしインゲンの育て方

つるなしインゲンは短期間で収穫できるため、時期をずらして種まきをすれば何度でも収穫時期を迎えることができます。種まきの目安は4月中旬から7月まで。収穫時期はおよそ40~50日後です。乾燥に弱いので水やりは小まめに行いますが、梅雨の時期は様子を見ながら行います。

①プランター選び

露地でも育てることができますが、つるなしインゲンはプランターで簡単に育てることができるのが大きな特徴。プランターは深めのものや、大きめのものを選びましょう。種まきはプランターに直接まいてもいいですし、ポリポットに植えて、本葉が2~4枚ほどになったら植え替える育て方もあります。

②土の準備

大きめのプランターが準備できたら、底に鉢底石を敷き、市販の野菜用の培養土を入れていきます。インゲン豆は酸性の土壌に弱いため、新しい培養土で育てると楽です。露地の場合は、事前に石灰を使用して土壌をアルカリ性にしておくとよいでしょう。

③種まき

プランターに点巻きか筋蒔きを行います。1か所に3~4粒づつ種まきをし、鳥に狙われないように土をかぶせます。直径30cmほどのプランターであれば、およそ3カ所まで種まきをすることができます。株間は狭くならないように工夫します。種まきを行うと、約5日くらいで発芽します。

④間引き

本葉が4枚ほど出たころに間引きを行います。1カ所について2本くらいにします。葉の形が整っていないものや、成長の遅いものは間引きます。もったいない気もしますが、株間が込み合ってしまうと通気が悪く、日当たりも悪くなり、大きく成長することができません。

⑤支柱立て

つるなしの場合も、サヤが大きくなってくるとだんだん苗が傾き、倒れたり、サヤが地面についてしまうことがあるので、支柱を立てます。根をあまり傷つけないようにしながら、苗のわきに支柱を1本さし、茎と支柱を紐で誘引します。紐が8の字になるようにして、ゆるく結びます。

⑥肥料

インゲン豆は一般的には肥料はいらないのですが、プランターで育てる場合は追肥します。肥料を追加するのは花が咲くころ。それまでは、培養土のなかの肥料で十分です。追肥するときは、あまり多く与えません。特にチッ素が多ければ、つるばかりが伸びてしまいます。

追肥の種類は?

肥料は液体肥料、固形肥料のどちらでも構いません。固形肥料を与えるときには、根につかないように少し距離を置いて株間に置くようにします。液体肥料の場合、プランターへの水やりによって成分が流れ出てしまいやすいという特徴があります。

⑦収穫

つるなしいんげんは、さやが若く、柔らかいうちに収穫を行います。およそ8~10cmほどが目安でしょう。収穫時期が遅れてしまうと中の種がすでに硬くなってしまっていることもあります。収穫時期には、一気に実がなり、そのあとは全く実がつかなくなります。そうなったら収穫時期が終了となります。

ボタニ子

ボタニ子

次のページでは、つるなしインゲンの病害虫対策を紹介します!

⑧病害虫対策

愛情をこめて育てるのですから、できれば失敗したくないですね。インゲン豆にも病気や害虫の被害は起こってしまいます。それを防ぐためには防虫ネットの活用や、害虫の駆除、病気に気づいて早目に対処することが必要になります。

灰色カビ病

これは野菜によくみられる病気です。花や実が腐り、灰色のカビが生じてしまいます。温度と湿度が高いときに多く見られます。もし発見したら、その部分を取り除くようにしましょう。ホームセンターなどに、専用の農薬が売られているのでそれを活用するのも一つの手です。

うどんこ病

葉や茎に、白い粉を吹いたようなカビがあらわれます。まるでうどんの粉のように見えます。そのカビは、だんだんと苗全体に広がっていってしまいます。このうどんこ病にも農薬はあります。もしも他の野菜類も植えている場合、そちらに伝染してしまう場合があるので注意します。

アザミウマ

アザミウマという害虫の被害を受けると、インゲンの表面に白く模様が浮き出たようになります。被害を受けた部分を取り除きます。また、成虫は光を嫌うので、光を反射するシートを使用する方法もあります。種まきの時に農薬を事前に土に混ぜ込んでおくことで被害を防ぐこともできます。

ハダニ・アブラムシ類

とても小さな虫のため、見た目で気づかないことがあり、気づくと広く害虫被害を受けていることがあります。インゲン豆の葉や新芽などの柔らかい部分を傷つけて、葉は弱くなり、落ちてしまいます。梅雨明け以降に発生しやすく、早めに見つけることができるかが勝負です。

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⑨防虫ネットの活用

防虫ネットは園芸用シートに含まれています。寒さや風の影響を防いだり、強い日差しから守るほか、虫よけや鳥よけとなるのです。最近はいろいろな素材の防虫ネットがあり、そのタイプにあわせて上手に使いこなすことができれば、インゲン豆の栽培の失敗を防ぐことにつながります。

不織布の防虫シート

薄くて軽く、防虫のほかにも保温や保湿などの効果があります。インゲン豆の苗に触れないよう、支柱の上からふわっとかぶせるだけでも効果があります。ただし、できれば薄くて光をよく通すものを選ぶようにしたほうがいいと思います。中には、かけたまま水やりをできる防虫ネットもあります。

不織布シートの活用

まだ、つるありインゲンの苗がとても小さければ、鉢の上にじかにかぶせることも効果があります。紐や洗濯ばさみなどでとめておけば、風で飛んでいくこともありません。鳥についばまれないようにするためにも防虫ネットは欠かせないものです。

つるなしインゲンの食べ方

収穫後ですが、新鮮なうちに調理するほうがおいしさを味わうことができます。自家栽培の特権ですね。胡麻和えや煮物に使用できますし、緑色はお弁当にも映えることでしょう。ちなみに「サクサク王子」というつるなしインゲンは、ゆで時間が短く、食感がとてもよいのが特徴です。

まとめ

つるなしインゲンはプランターで栽培しやすく、種まきから短期間で収穫することができます。さまざまな品種があり、栄養も満点。栽培するときには、病気や害虫のことも予測して、防虫シートを使用してみるなどの工夫をしてみましょう。つるなしインゲンが上手に育ちますように。

TK
ライター

TK

毎年、家にある畑で栽培を行っております。

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