もやしとは
もやしは、マメ類を暗い場所で発芽させた新芽です。貝割れ菜などと同じスプラウトの一種で、水だけで成長します。もやしは白くひょろりとした見た目から、栄養成分が少なく貧相なイメージをされがちです。しかし実際には、タンパク質や食物繊維が豊富に含まれている上、低カロリーかつ低糖質な健康野菜です。1年を通して安定した価格で手に入れることができることも魅力の1つです。
主に使われるのは緑豆もやし
もやしの材料として使われる豆は、主に緑豆・大豆・ブラックマッペの3種類です。緑豆は一番多く使われるもやしの材料で、生産量のほとんどがもやしと春雨に使われています。大豆のもやしは豆もやしとも呼ばれ、豆の部分がついたまま食べられる太めのもやしです。ブラックマッペのもやしは黒豆もやしと呼ばれる、少し細くて長いもやしです。
安くてタンパク質が豊富
もやしは、安い上にタンパク質が豊富な野菜です。これは、材料であるマメ類の栄養成分をそのまま受け継いでいるためです。さらに、暗い場所できれいな水を与え続けることで発芽させるため、1年を通して安定した生産を行うことができます。また、炭水化物が含まれないため、ダイエットにも効果的です。
もやしの糖質
もやしはまた、豊富な栄養に対して糖質が少ないことも見逃せない点の1つです。糖質は、不足すると疲れやすくなり集中力が落ちてしまいます。しかしその一方で、取りすぎるとメタボリック症候群や糖尿病を引き起こす原因にもなります。日本人は普段から、ご飯などの炭水化物を多くとっているため、低糖質の野菜を積極的に取ることが大切です。
1袋あたり3.3gと低糖質
もやしの糖質は、一番一般的な緑豆もやしの場合、100gあたり1.3gです。1袋あたり約250gですから、糖質は3.3gになります。また、カロリーも100gあたり14kcal・1袋35kcalとこちらもひかえめです。さらに、もやしはゆでると糖質量が減るため、100gあたり糖質0.8gになります。
豆腐と糖質はほぼ同じだが低カロリー
もやしと同じく豆から作られ、かつ低糖質の定番とされる豆腐と比べてみます。糖質量は、100gあたり1.1gともやしとほぼ同じです。しかしカロリー量で比べてみると、なんと100gあたり55.9kcalとやや高カロリーです。豆腐1丁は約350gですから、糖質3.9g・195.7kcalということになってしまいます。
糖質制限には豆もやし
また、もやしは材料となる豆の種類によって栄養価が変わってきます。特に大豆で作られる豆もやしは、なんと糖質量が0という大きな特徴があります。そのため、糖質制限中の人はぜひ豆もやしを積極的にとっていきたいところです。一方ブラックマッペもやしは、糖質量は緑豆とほとんど同じですが、むくみを抑える効果があるカリウムが多く含まれています。
こんなに糖質が少ないなんて、もやしってすごいのね!ダイエットにもよさそう!次のページで見てみましょう!
出典:写真AC