ツタンカーメン豆の名前の由来は?古代エジプトの野菜や料理もご紹介!

ツタンカーメン豆の名前の由来は?古代エジプトの野菜や料理もご紹介!

ツタンカーメン豆を知っていますか?名前の由来は、エジプトのファラオの墓から出土したからだと言われています。この記事では、そんなツタンカーメン豆の概要から、詳しい名前の由来、古代エジプトの野菜や料理をご紹介します!

記事の目次

  1. 1.ツタンカーメン豆とは
  2. 2.ツタンカーメンとは
  3. 3.ツタンカーメン豆の名前の由来
  4. 4.古代エジプトの野菜や料理
  5. 5.まとめ

ツタンカーメン豆とは

 出典:写真AC

ツタンカーメン豆の概要

ツタンカーメン豆は、マメ科エンドウ属の一年草で、学名は Pisum sativum(ピースム サティウム)です。普通のエンドウ豆と同じ学名ですので、エンドウ豆の一種(古代種)ということがわかります。ツタンカーメン豆の花はスイートピーやエンドウの花の形によく似ていますが、写真に見るように上の花びらは薄い紫色、下の花びらは濃い赤紫色をしています。

ツタンカーメン豆

 出典:写真AC

古代品種の豆、ツタンカーメン豆はサヤは食べずに実(み)を食べる実エンドウです。花が出る前の茎や葉の様子はエンドウ豆とよく似ています。花は紫色、サヤも濃い紫色ですが、中の実(み)はエンドウなどと同じく緑色です。

ツタンカーメンとは

Photo byMaaark

ツタンカーメンは古代エジプトのファラオ(在位:紀元前1333年頃 ~紀元前1324年頃)です。若くして亡くなったこの王が有名になったのは、その墓が盗掘の被害にあっていなかったからです。墓からは黄金のマスクや様々なものが見つかりました。他の歴史的に有名なファラオの墓は盗掘によって荒らされ、価値の高い財宝はなくなっています。ほぼ完全な状態でツタンカーメンの墓が発見されたことによって、歴史的に価値のある多くの副葬品も出土したのです。

ツタンカーメン豆の名前の由来

ツタンカーメンの墓のお供え物のなかに、レンズ豆やヒヨコ豆と一緒に、古代の紫エンドウ豆(ツタンカーメン豆 :英名King Tut’s Pea)がありました。その豆を発芽させて育てたのがツタンカーメン豆の名前の由来と言われています。ただ、諸説あって、ツタンカーメン豆が本当に3000年の時を経て発芽した豆だったのかどうか、はっきりしていません。ただ、ツタンカーメン豆(紫エンドウ豆)が、古代エジプトで食べられていたのは確かなようです。

古代エジプトの野菜や料理

古代エジプト人の食事を想像してみましょう。庶民の食事は、小麦で作った平たいパンと大麦から作ったビールが主食でした。ビールといっても、大麦パンを水に浸して発酵させたスープのようなものです。

ターメイヤ(豆のコロッケ)

 出典:写真AC

豆は庶民のタンパク源

貧しい人々のタンパク源は豆類でした。ソラ豆、ヒヨコ豆、イナゴ豆、レンズ豆、エンドウ豆(ツタンカーメン豆)などです。

上流階級はグルメ!?

 出典:写真AC

上流階級は肉やワイン、豊富な野菜やデザートも食べていました。料理として有名なのは、ターメイヤ(豆のコロッケ)、モロヘイヤのスープ、鳩の丸焼きなどです。乾いた砂漠の土地なので、フルーツ(ブドウ、イチジク、ザクロなど)も甘く、野菜(セロリ、レタス、タマネギなど)も美味しかったようです。

まとめ

古代エジプトの人々の食生活に欠かせなかった紫エンドウ豆(ツタンカーメン豆)。繁殖力があって滋養に満ちた食べ物でした。昔の人の栄養源だった紫エンドウ豆は、何千年もたった現代でも大切に育てられています。

ましもこより
ライター

ましもこより

子どもの頃から野に咲くちいさな草花が好きでした。

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