アルファルファとは?
アルファルファとは、別名ムラサキウマゴヤシ、ルーサンともよばれている野菜で、もやしやブロッコリースプラウトなどの仲間になります。中央アジア原産のマメ科ウマゴヤシ属の同じ株から枯れずに何年も咲き続ける事ができ、ハーブや野菜類となる落葉性多年草になります。見た目は細々していて、小ぶりの雑草のようにみえるアルファルファですが、その見た目とは対照的に実はものすごく体によい栄養素がつまっているのです。
アルファルファとは①基本情報
原産地 | 中央アジア、欧州 |
学名 | Medicago sativa |
タンパク質 | 4g |
カルシウム | 32mg |
脂肪 | 700mg |
カリウム | 79mg |
属性 | マメ科 |
アルファルファとは②語源・由来
アルファルファとはアラビア語でal-fasfasah(最高の飼料)という語源の意味を持っており、メソポタミア文明の時代から地中海のヨーロッパや、北アフリカなどに広まり、アメリカから日本に輸出されてきました。馬や乳用牛、うさぎやモルモット達のサラダとしても栄養バランスが豊富に含まれているため最適です。近年では、他の国にも幅広く輸出されています。
きれいな紫の花を咲かす
6月から8月の夏時期ごろに淡い紫色の蝶形花を咲かせます。栄養価がとても高い牧草になるので、ムラサキウマゴヤシと言う意味は、その名のとおり馬がよく食べて肥えることから和名がつけられました。種は黄色系の染料として使用されたり、葉っぱを乾燥させたものはハーブティーにもなったりします。
アルファルファとは③栄養
アルファルファとはスプラウトの仲間です。スプラウトとは、植物の新芽のことで、微量だった成分が発芽時に、新たに作られ成熟しきった野菜よりもはるかに上回る、カリウムやベーターカロチン、ビタミン、ミネラル、植物性プロテインが含まれているので、バランスのよい栄養価で、疲労回復や便秘解消、利尿作用、ガン予防の効能などが期待できます。また、血中のコレステロールを減少させてくれるので、糖尿病を改善する効能にも期待できます。
しかし食べすぎはNG
このように、たくさんの栄養素がつまっているアルファルファですが、ビタミンAなど植物性エストロゲンが豊富な分、摂り過ぎるとむくみや抜け毛の原因、循環器疾患のある方、安定期に入ってない妊娠をされている方には影響を及ぼす場合があるので、注意が必要です。
アルファルファと似た野菜
アルファルファと同属の似た野菜では、もやしやかいわれ大根などが、日本に古くからある典型的な野菜として親しまれてきました。最近では、ブロッコリースプラウト、マスタードスプラウト、芽キャベツ、クレス、ルッコラ、蕎麦、ヒマワリといろいろな種類のものがあり、スーパーの野菜コーナーをにぎやかにさせています。
自宅で簡単にできるアルファルファの栽培方法
栄養素がたくさんつまっているアルファルファ。「毎日食べたいけど、毎日買うとなるとけっこう値段も高いなー。」自宅でいつでも手軽に食べられたらいいですよね。ここでは、アルファルファの簡単な栽培方法について、調べてみました。
用意するもの
- 目の細かい竹ざる
- 無数の穴を開けた厚めのポリ袋
- アルファルファの種
- ボール
栽培方法
- ボールに水を入れ大さじ2杯分の種を5時間から8時間ほど浸す
- 水に浸した種をざるにあげ均等に平らにならし水気をよくきってポリ袋をかぶせる
- ざるごと一日2、3回水洗いして成長を促進させる
- 約5日目ぐらいで双葉がではじめる
栽培のコツ気をつけるべきポイント
- よく水洗いしてポリ袋をかぶせる前に水気をよくきる夏場は腐敗の原因になるので注意する
- 種がざるの底でかたよった場合水をはったボールの中で動かすと平らになる
- ほとんどもやしに双葉がでてきて殻がとれかかったら優しく双葉をなでると殻がはずれやすくなるが、それ以外はむやみにさわらない、上に向かって伸びなくなる
- こまめに水洗いをすることで成長が促進する
- すすぎ洗いして水気をきったあとは必ずポリ袋をかぶせて乾燥をふせぐ
アルファルファ栽培キッド
サラダやお茶などアルファルファのおいしい食べ方
栄養価が高く、小ぶりでパリパリとした食感でアクも少ないので、食べ方は生野菜で食べるのが一番効率よく栄養を摂取することができます。また、ハーブティーもリラックスでき疲労回復効果があります。いくつかおいしい簡単なレシピをご紹介いたします。
いろいろな薬味に
ハンバーグやステーキの飾り付けや、豆腐の上にもりつけたり、お刺身のツマにしたり、うどんの薬味にいれたりしてもメインディッシュの味を引き立ててくれるでしょう。
サラダ手巻き寿司に
用意するもの
- 手巻き寿司用のり
- 白ご飯3合
- 酢60ml
- 砂糖、大さじ3
- 塩、大さじ2
- マヨネーズ
- わさび(お好み)
- アルファルファ
- 肉やマグロサーモンなどお好みの具
- レタスサラダ菜、きゅうりなどお好みの野菜
作り方
- 白ご飯に酢、砂糖、塩をよく混ぜ合わせ、うちわなどであおいで熱をさましておく
- マヨネーズにお好みでわさびをまぜる
- のりにご飯をしき、野菜やマグロなどの具とアルファルファもお好みでいれマヨネーズをいれて巻く
- 適度な大きさにきったら完成
サンドイッチに
用意するもの
- アルファルファとトマト、アボカドなどお好みの野菜
- ハムやたまごシーチキンなどの具
- マヨネーズ
- マスタード(お好みで)
- 食パン
作り方
- お好みでマスタードをマヨネーズにまぜパンにぬる
- 具材、マヨネーズをぬる、具材と交互にかさねていく
- パンをかさねて積み重ねた状態でラップをし冷蔵庫に30分ほど置く
- 真ん中を切って完成
おいしいアルファルファティーの入れ方
用意するもの
- 耐熱のガラスポッド
- アルファルファティーの茶葉
- お湯180ml~200ml(カップ2、3杯分位の量)
- ティースプーン
- お好みではちみつやてんさい糖
入れ方
- ティースプーン1~3杯にお湯を約180ml~200mlをそそぐ
- 4分~6分位蒸らす
- カップに注いで完成(お好みではちみつやてんさい糖を入れてもおいしい)
まとめ
アルファルファの花言葉は快活、幸運、生命力、人生、陽気と一見対照的で、ものすごく弱々しくはかなげにみえる植物なのですが、スポーツ選手の食事メニューにも取り入れられたり、体質改善や免疫力をあげる効果が期待できたりするなど、栄養素を知ると花言葉はまさにぴったりのスーパーフードですね。ぜひ上記のような食べ方も参考に、日頃の食事にとりいれることで、アルファルファのおいしくて強い生命力がわたしたちにも伝わり元気と健康のお手伝いをしてくれるでしょう。
出典:写真AC