チランジア・ストリクタの育て方⑤増やし方
増やし方①株分け
チランジア・ストリクタは株分けで簡単に増やせるのが魅力です。チランジア・ストリクタの株分けは、花後に行うのが一般的ですが、真夏や真冬など気温が高すぎたり低すぎたりすると、株分けの成功率が下がります。そのため、春や夏に株分けするのがおすすめです。
株分けの時期
チランジア・ストリクタは株分けで簡単に増やせます。株分けは、真夏と真冬を避けたいつでもできるのが特徴で、一般的には4月〜5月か9月〜11月が株分けの適期です。チランジア・ストリクタは耐寒性がやや弱いため、寒い時期に株分けをすると成功率が低くなります。冬に入る前には株分けを済ませておきましょう。
株分けの方法
チランジア・ストリクタの株分けは、開花が終わってから行います。花が終わった部分をよく見ると、1個〜3個ほどの子株がついています。子株の中で、サイズが大きく丈夫に育っているものを選び、手で切り離して株分けしましょう。株分けしたあとは、水切れに注意しながら管理します。
ボタニ子
増やし方②種まき
チランジア・ストリクタは、葉の付け根部分にある「シードポット」に種が入っているのが特徴です。シードポットの中で約半年ほどかけて種が成熟し、シードポットが弾けると、中から種が出てきます。チランジア・ストリクタの種は、たんぽぽの綿毛のようになっており、風に乗って飛んでいってしまうため、種を採取したい場合は飛ばされないように注意しましょう。
すぐに種まきするのがポイント
チランジア・ストリクタの種は、乾燥すると発芽率が下がります。チランジア・ストリクタの種を採取した場合は、そのまますぐに種まきをするのがコツです。へご板やコルクなどを使用してチランジア・ストリクタの種を着生させて行きましょう。いつ種まきをしても構いませんが、種まきのあとはしっかりと水やりをして、水切れを起こさないように管理してください。
チランジア・ストリクタの育て方⑥病気と害虫
病気対策
灰色カビ病
灰色カビ病は、梅雨時期などのジメジメとした季節に、カビの菌糸が原因で発生する病気です。感染した部分が灰色の楕円形状に変色し、腐敗が始まると悪臭を放つようになります。灰色カビ病に感染した部分は、薬剤を散布しても治せないため、ほかの部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分しましょう。
害虫対策
ナメクジ
ナメクジは、チランジア・ストリクタの葉や新芽など、食べられる部分はどこでも食べ尽くす害虫です。ナメクジに食害されると葉や茎が穴だらけになって見た目も悪くなります。ナメクジはチランジア・ストリクタを食害するだけでなく、ナメクジの這ったあとは白くてネバネバとした液体が付着するのが特徴です。塩をかけても小さくなるだけのため、殺虫剤で駆除します。
ハダニ
ハダニは、やや乾燥している時期に発生しやすい害虫で、チランジア・ストリクタの栄養分を吸汁しながら成長するのが特徴です。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生する性質があるため、発見が遅れると大量発生している恐れがあります。水が苦手な性質を使用して、適度に葉水を行いながら育て、ハダニの発生を予防しましょう。
チランジア・ストリクタを育ててみよう
チランジア・ストリクタは「エアープランツ」に分類される植物で、開花するとピンク色のかわいらしい花を咲かせるのが特徴です。育て方が比較的簡単で、土を必要としません。室内を汚さず気軽に育てられます。チランジア・ストリクタには種類がたくさんあるので、自分好みのチランジア・ストリクタを探して、ぜひ育ててみてください。
子株を分ける目安は、親株の2/3くらいに育ってからがベストです!小さいうちに株分けすると、子株が育たないことがあるの!