種から育てる大根の栽培スケジュール
大根は栽培時期が品種によって異なります。家庭菜園では秋まき用(秋冬に収穫)が育てやすくておすすめです。涼しい環境を好み、発芽地温は約25℃、生育適温は約20℃です。耐寒性はありますが、寒い時期には根に凍害を受けないよう注意してください。秋まき用のほかには、春まき・夏まき用の品種もあります。
種から育てる大根の成長過程
ここからは、栽培日記を通して大根の成長過程を紹介していきます。今回は「グンボン」という秋まき用の品種を植えました。(今回の栽培地である)寒冷地でのグンボンの種まき時期は7月中旬~9月上旬、収穫時期は9月中旬~11月下旬です。順調に育てば、種まきから40~50日ほどで長さ15cm前後のやや小ぶりの大根が収穫できます。
栽培者のプロフィール
①大根栽培1日目:種まき(9月24日)
ボタ爺
グンボンの種は25cm間隔でまくのが理想じゃ。これでは株間が狭すぎるのう…。
②大根栽培5日目:発芽(9月28日)
ボタニ子
かいわれ大根にそっくりな芽が出てきたね!もしかして、かいわれ大根の種でも大根を育てられるのかな?
ボタ爺
かいわれ大根の種では大根は育たんぞい。かいわれ大根は品種改良して新芽だけを食べるよう作られておるんじゃ。
➂大根栽培10日目:間引き1回目(10月3日)
④大根栽培19日目:増し土(10月12日)
⑤大根栽培28日目:間引き2回目(10月21日)
➅大根栽培46日目:間引き3回目(11月8日)
ボタ爺
虫の嫌いなにおいがするハッカ油には、虫よけ効果があるといわれておる。もちろん市販の殺虫剤などで対策するのもおすすめじゃ。
ボタニ子
殺虫剤の種類によっては、間引き菜を食べられなくなることもあるので注意してね。
⑦大根栽培120日目:間引き4回目(1月22日)
通常であれば4回目の間引きは不要です。今回は生育改善のためにおこないました。
ボタニ子
間引き前は株間が狭すぎて葉が重なり合っていたけれど、やっと理想的な株間(約25cm)になったね。
ボタ爺
やはり、種まきのときに25cm間隔で植えておくべきじゃったのう…。
⑧大根栽培146日目:収穫(2月17日)
ボタニ子
今回の失敗原因は、栽培時期と株間の狭さ(4回目の間引きで改善済)にありそうね。
ボタ爺
栽培時期が遅かったせいで、途中から室内栽培となり、栽培環境の悪化(日光不足や風通しの悪さなど)を招いたのもよくなかったのう…。
今回の栽培失敗から学んだ教訓
- 大根栽培では時期が大事!
- 大根は適切な株間で植えないと生育不良になることがある
大根を気軽に種から育ててみよう
大根は家庭菜園でも人気の野菜です。育て方のコツは、種を栽培場所に直接まき、間引き・土寄せなどの手入れをしながら栽培することです。食べごろを逃さず収穫しましょう。また、栽培スペースや時期にあった品種を選ぶことも大事です。ぜひ庭やプランターで気軽に育ててみてください。
ボタニ子
ミニ大根には、今回育てたグンボンよりさらに小さな品種もあるよ。省スペースで育てたいときなどに参考にしてみてね。
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出典:筆者撮影