カルーナの花後の管理
花後の剪定
普段のお手入れは花後の枯れた枝をカットするだけですが、年に1度のしっかり剪定でより長くカルーナを楽しめます。
剪定の前に古い根の整理
- 作業をする時期は5月、春に行います
- 寄せ植えは思い切ってばらし、庭植えは掘り上げます
- 古い土を落として、固まった根や広がり過ぎた部分をカットします
- 一回り大きな素焼きの鉢に、新しい用土で植え替えます
ボタ爺
剪定のやり方 3分の1にカット
- 苗の高さを、3分の1程度に切り詰めます
- 次に茶色く枯れた枝を、枝元でカットします
- 枝が混んでいるところも、間引きします
- 庭植えの場合、剪定作業後に軽く肥料をあげます
ボタニ子
軽く肥料をあげるとは、有機質肥料や化成肥料の中でも「窒素・リン酸・カリウムの数字が小さい肥料を少量あげる」という意味なのね
カルーナの増やし方
増やし方には、株分けや挿し木などの方法があります。今回は挿し木のやり方をご紹介していきます。
用意するもの
- 鹿沼土の細粒、挿し芽・挿し木用の培養土(粒が細かく揃っていて根が出やすい)
- 消毒したハサミ(雑菌の繁殖は病気の素)
- プラポット(洗って天日干ししたものであれば使用済みでも可、大きすぎる鉢は×)
挿し木のやり方
- 作業をする時期は、5月か10月がおすすめです
- 枝先を5〜6㎝に切り取って、挿し木用の土を入れた鉢に挿します
- 水やりは挿した枝がぐらつかないように、浸水させます(バケツに水を張って、鉢ごとつける)
- 表面が乾いてきたら、たっぷりと霧吹きします
- 土の湿度を保ちながら、明るい日陰で管理します
- 10日から2週間ぐらいで、小さな根が出始めます
カルーナの寄せ植え
ボタ爺
シックなバスケットに、カルーナ ガーデンガールズ、カラミンサ(ピンク)、アジュガ(黒葉)、へデラ(斑入り)が入っているようだね
ボタニ子
こんなおしゃれな寄せ植えが作れるようになったら、あたしだってSNSでみんなに見せたくなっちゃうな〜
相性の良い草花
秋の草花
ガーデンシクラメン、ダリア、マム、ケイトウ、ヒューケラ、ビッグベリーやゴテリア(実物)など
冬の草花
パンジー、ビオラ、葉牡丹、シロタエギクやラムズイヤー(シルバーリーフ)など
秋植え球根
スノードロップ、クロッカス、原種系水仙、など(早咲きで小ぶりな品種がおすすめ)
寄せ植えの引き立て役
カルーナは他の草花との相性がとてもよいので、寄せ植え作りに役立ちます。カルーナを使った秋冬の寄せ植え作りでは、メインの秋のお花をパンジーやビオラ・ハボタンに入れ替えるだけで、クリスマスやお正月までより長く楽しめます。花が咲かないタイプのカルーナ ブルガリスも、カラーリーフとしてよいアクセントになります。
まとめ
カルーナを上手に育てるには?
- 開花中はしっかり水やりで、根を乾燥させない
- 秋冬は日当たり良く、色鮮やかにキープ
- 5月の選定と根の整理で、花芽の出をよくする
- 蒸れと暑さはNG、明るい日陰で夏越しが◎
秋の寄せ植えや庭植えにも人気のある、カルーナの人気の理由や品種の特徴、育て方についてのポイントをお伝えしました。置き場所や剪定、「夏越し」のコツなど、ちょっとした工夫でより長く楽しめます。病害虫にも強く丈夫で育てやすく、冬越しもできるかわいい花苗カルーナで、花と緑のある暮らしに秋の彩りをプラスしてみてはいかがですか。
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植物にとっての「春」とは、『お住いの地域で桜が咲いてから梅雨入り前まで』のこと。植物の植え替えにぴったりの季節だから、ぜひ覚えておいて!