じゃがいも栽培におすすめの肥料は?施肥の適期や上手な使い方も解説!

じゃがいも栽培におすすめの肥料は?施肥の適期や上手な使い方も解説!

じゃがいもは1年に2回収穫できる野菜です。いろんな料理に使えるので食卓によく並んでいるのではないでしょうか?今回は、家庭菜園でじゃがいもを栽培するときの栽培方法や育て方、おすすめの肥料や施肥の適期、肥料の使い方などを解説していきます。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.じゃがいもの肥料のやり方と適期
  3. 3.じゃがいも栽培の下準備(植え付け前)
  4. 4.じゃがいもは肥料がなくても育つ?
  5. 5.畑(地植え)とプランターでの育て方の違い
  6. 6.じゃがいも栽培でのかかりやすい病害虫
  7. 7.まとめ

畑(地植え)とプランターでの育て方の違い

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春の家庭菜園での畑(地植え)とプランターでの植え付け、根かきや追肥のやり方・育て方の違いを詳しくみていきましょう。

じゃがいもの育て方

じゃがいもの育て方を紹介します。畑(地植え)・プランターとも育て方の工程は同じです。※マルチングはなくてもよいです。

育て方

  1. 土づくり(元肥)
  2. 種いも準備
  3. 植え付け
  4. マルチングの穴あけ(発芽のころ)
  5. 根かき・追肥(1回目)・土寄せ
  6. 追肥(2回目)・土寄せ
  7. 収穫
  8. 保存

畑(地植え)での家庭菜園のやり方①

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畑(地植え)の植え付けから収穫まで

土は、1週間ほど元肥と馴染ませたものを使います。

  1. 地平面から、10cm〜15cmほど高く盛り上げて(高嶺)種いもを入れ土をかぶせます。
  2. 植え付けから30日ほどの草丈 10cmほどになれば根かき(間引き)をしましょう。
  3. 根かきの後、1㎡に 20gほどの化学肥料をばらまきます。(1回目の追肥)
  4. 苗に蕾がつく頃に肥料をばらまきます。このとき、肥料と種いもがつかないように気をつけながらまきます。(2回目の追肥)
  5. 追肥の後、土寄せを行います。この土寄せが少ないままでじゃがいもが日光に当たると緑化(緑色に変色)します。土をたくさんかぶせて高嶺にしておきましょう。
  6. 花が咲き終わり、茎や葉が黄色味がかとってきたら収穫します。
マルチングをはるときは、発芽のころに穴をあけておきましょう。

プランターでの家庭菜園のやり方②

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プランターの植え付けから収穫まで

土は、市販の培養土を使います。

  1. プランターに土を半分ほど入れ、株と株の間を30cmほどあけて、深さ 5cmほどの穴の中に、軽いし・培養土を半分までいれます。
  2. 種いもを入れ、培養土をかぶせます。プランターの半分しか使わないのは、土寄せのときに土があふれないためです。
  3. 植え付けてから30日ほどの草丈 10cmほどで根かき(間引き)をします。
  4. 1回目の追肥。根かきの後、1株に対して化学肥料 10gを株の周りにまきます。
  5. 苗に蕾がつく頃に2回目の追肥をします。1度目と同量の化学肥料 10gを肥料を種いもに触れないように気をつけてまきます。
  6. 追肥の後、土寄せでたくさんかぶせておきましょう。
  7. 花が咲き終わり、茎や葉が黄色味がかってきたら収穫します。

じゃがいもの収穫後の保存方法

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保存のやり方

 

  1. 畑(地植え)とプランターのどちらで収穫しても保存方法は同じです。晴天の日に収穫し、じゃがいもを1週間ほど陰干し乾燥させます。陰干しの間は雨がかからないようにします。
  2. じゃがいもは日光(電気の光でも)に当たると皮が緑色になり、有害な毒素のソラニンが作られます。ソラニンを食べると腹痛や吐き気・頭痛などを引き起こしてしまうので、陰干し後は段ボールなどに入れ暗い場所で保管しましょう。

じゃがいも栽培でのかかりやすい病害虫

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大きなじゃがいもを収穫するためには、育てる途中で必要以上に肥料を多く加えないことです。生理現象や害虫がより付き、茎や葉の色が変わり枯れてしまうことや、茎や葉などを害虫に食い尽くされることがあるからです。初期のころに見つければ食い止められる病気や害虫がほとんどです。株に変化が起こっていないか、こまめに観察しましょう。

かかりやすい病気

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じゃがいも栽培でかかりやすい病気は、「じゃがいも疫病」「じゃがいもモザイク病」「そうか病・粉状そうか病」「乾腐病(かんぷびょう)・軟腐病(なんぷびょう)」などがあります。「じゃがいもモザイク病」はアブラムシが媒介するウィルスの病気で治療ができないため、感染した株はすぐに処分しましょう。

発生しやすい害虫

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どんな害虫?

じゃがいもの害虫には、「ニジュウヤホシテントウ」や「オオニジュウヤホシテントウ」別名で「テントウムシダマシ」が発生します。「テントウムシダマシ」は、オレンジ色の光沢なしの「テントウムシ」のような虫で、じゃがいもの茎や葉を食べます。

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成虫だけでなく幼虫も茎や葉を食べ枯らしてしまいます。「テントウムシダマシ」は、落ち葉の裏などで冬を越して、春になればじゃがいもなどの葉の裏に黄色の卵を産みつけます。

駆除のやり方は?

じゃがいもの葉の裏の卵を見つけられたら、葉ごと切り取り処分します。しかし、こまめに全ての葉の後ろをチェックしていくことは手間もかかります。幼虫・成虫を見つけたら、被害を最小限にするために駆除剤(スミチオン乳剤やパイベニカVスプレーなど)で対処しましょう。

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害虫予防

じゃがいもはナス科の野菜ですので、じゃがいもに害虫が発生してなくても、近くに害虫の発生しているナス科の野菜があれば、じゃがいもにも発生します。ナス科の野菜(ナス・トマトなど)を近くに植えないようにしましょう。そして、害虫は雑草にも集まりやすいので、家庭菜園を始める前に周囲の雑草はしっかり草刈りをしておきましょう。

まとめ

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春ごろの家庭菜園の畑・プランターでの肥料のやり方や、おすすめの肥料の配合などが分かっているだけで、大きくて美味しいじゃがいもが収穫できますね。ですが、じゃがいもは種いも自体の養分を使い、肥料がなくても育つ野菜です。肥料を使かう育て方と肥料を使わない育て方で違いがあるのか、両方栽培して収穫を心待ちに育ててみてもいいですね。

satomi.m
ライター

satomi.m

プランターで、ペット達の食べれる野菜を育て、日々収穫を楽しみに過ごしています!

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