メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?似た花との違いや見分け方をご紹介!

メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?似た花との違いや見分け方をご紹介!

メマツヨイグサは道ばたや空き地、河原で見かける黄色い花を咲かせる夏の野草です。実は夜にかわいい花が咲き、昼間は見る機会がありません。日本には帰化したメマツヨイグサの仲間で似た花も多くあるので、それぞれの特徴や違い、見分け方をわかりやすくお伝えします。

記事の目次

  1. 1.メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?
  2. 2.メマツヨイグサの特徴
  3. 3.メマツヨイグサに似た花
  4. 4.メマツヨイグサに似た花の見分け方
  5. 5.まとめ

マツヨイグサ

マツヨイグサ(待宵草)の花が咲く時期は4~5月で、メマツヨイグサと同く、夕方から黄色い花が咲き始め明け方に花色は赤色を含んだオレンジ色になり、やがてしぼみます。花色が赤くなるのはマツヨイグサとコマツヨイグサだけです。草丈30~80cmほどで、花の大きさは約3cm、濃い緑の葉は細長く、縁には浅いギザギザがあり、中央の白い葉脈が目立ちます。

コマツヨイグサ

コマツヨイグサ(小待宵草)の花が咲く時期は5~10月で、黄色い花が夕方から早朝にかけて花が咲きます。草丈は低く5~50cmほどで、産毛が密集した茎が地面をはって成長します。葉はへら状で、縁まわりはやや大きくギザギザしています。花の大きさは約2~3cmで、しぼむと少し赤みを帯びます。

ヒナマツヨイグサ

ヒメマツヨイグサ(雛待宵草)は多年草と2年草のものがあり、少し湿気がある道ばたや空き地の日なたで見ることができます。北海道から本州の広い範囲に分布する植物です。草丈は10~20cmほどで、茎には白く伏せた毛が生え、茎は真っ直ぐに伸び、わずかに枝分かれします。黄色い小さな花は大きさが約1.5~2cmで、葉はへら形をしてギザギザしていません。

メマツヨイグサに似た花の見分け方

メマツヨイグサと同じマツヨイグサ属の仲間は、日本に帰化したもので14品種あります。ここで紹介する仲間は全てかわいらしい黄色い4つの花弁をつけます。よく似ている点もありますが、違いを花と葉と草丈に分けてわかりやすく表にまとめました。道ばたで見かけたときの参考にしてみてください。

見分け方①花

  花径(cm) 花期(月) 開花時間帯
メマツヨイグサ 約3 7~9 夕方ごろ
オオマツヨイグサ 約5 7~9 夕方ごろ
マツヨイグサ 約3 4~5 夕方ごろ
コマツヨイグサ 約2~3 5~10 夕方ごろ
ヒメマツヨイグサ 約1.5~2 5~8 日の出ごろ

見分け方②葉

  葉の長さと形
メマツヨイグサ 長さ5~20cm(倒披針形~惰円形)
オオマツヨイグサ 長さ6~15cm(幅約3cmの長楕円形)
マツヨイグサ 長さ5~13cm(狭い楕円状披針形)
コマツヨイグサ 長さ5~20cm(倒披針形~惰円形)
ヒメマツヨイグサ 長さ2~5cm(へら形~倒披針形)

見分け方③茎丈

  草丈(cm)
メマツヨイグサ 30~150
オオマツヨイグサ 80~150
マツヨイグサ 30~100
コマツヨイグサ 5~50
ヒメマツヨイグサ 10~20

まとめ

メマツヨイグサを紹介しました。北アメリカが原産地とは思えないくらい、日本になじんでいる植物ですね。メマツヨイグサの仲間は待宵草と書きます、とても情緒あるすてきな名前です。昼間は気付きにくい花ですが、夕方や早朝にぜひ見つけてください。そして夏の月夜に待宵草を眺めてみてはいかがでしょうか。

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