オミナエシ(女郎花)とは?名前の由来・特徴・花言葉や育て方を紹介!

オミナエシ(女郎花)とは?名前の由来・特徴・花言葉や育て方を紹介!

秋の七草のひとつに数えられ、万葉集の時代から愛されている花「オミナエシ(女郎花)」。めずらしい名前の由来や花言葉、育て方など、オミナエシの特徴についてご紹介します。清楚でかわいらしい見た目ですが、丈夫で育てやすい花なんですよ。

記事の目次

  1. 1.オミナエシとは
  2. 2.奈良時代から人気の花
  3. 3.オミナエシは秋の七草
  4. 4.オミナエシの名前の由来
  5. 5.オミナエシの花言葉
  6. 6.オミナエシの育て方
  7. 7.まとめ

オミナエシとは

オミナエシ(女郎花)は夏から秋にかけて、日当たりのよい草原でよく見かける野草です。まっすぐに伸ばした茎の先に、たくさんの小さな黄色い花を咲かせるのが特徴です。東シベリアや中国、日本と広い範囲に分布していますが、沖縄県にだけは咲いていません。

一般名 女郎花
読み方 オミナエシ
別名 ハイショウ(敗醤)、アワバナ(粟花)
分類、形態 山野草、多年草
原産地 シベリア、中国、東アジア
開花の時期 6月から10月
花の色 黄色
暑さ / 寒さ 強い / 強い
特徴 開花期間が長い 

花は長い期間楽しめる

オミナエシは花が咲く時期に個体差が大きく影響していて、早いものは6月から、温かい地域では10月まで、季節をまたいで次々と開花します。また、花が終わった後も色を残すので、半年近くの長い間、目を楽しませてくれます。

奈良時代から人気の花

オミナエシは日本最古の和歌集である『万葉集』、そして最古の長編小説である『源氏物語』にもその名が出てくるほど歴史の古い花です。綺麗な女性のたとえや十二単の色、庭に植えられた花として登場し、和歌や物語を華やかな雰囲気を加えていますよ。以下に『万葉集』に掲載されている和歌をいくつかご紹介します。

オミナエシの登場する和歌①

「をみなへし 秋萩折れれ 玉桙の 道行きづとと 乞はむ子がため」という石川老夫(いしかわのおきな)が詠んだこの歌は、「オミナエシとハギの花を摘みなさい。旅のみやげにと、子どもが欲しがるから」という意味です。子どもの喜ぶ顔を楽しみに、オミナエシを手に家路を急ぐ様子がほほえましい一首です。

オミナエシの登場する和歌②

続いて「をみなへし 咲きたる野辺を行き廻り 君を思ひ出 たもとほり来ぬ」、意味は「オミナエシの咲いている野原を歩いているうちにあなたを思い出したから、まわり道をして会いに来ました」です。可憐で清楚なオミナエシの花からあなたを思い出したなどと言われたら、女性はとても嬉しく思うでしょう。大伴宿祢池主(おおとものすくねいけぬし)という人の作品です。

オミナエシの登場する和歌③

最後は「ひぐらしの 鳴きぬる時は をみなへし 咲きたる野辺を 行きつつ見べし」という和歌です。秦八千島(はたのやちしま)が詠んだ和歌で「ひぐらしが鳴いている時には、オミナエシの咲く野原を散歩するのが最高です」という意味がこめられています。初秋の風が気持ちよい夕暮れをイメージさせる、とても趣のある和歌ですね。

オミナエシは秋の七草

「春の七草」はお粥にして食べたりと馴染みがありますが、秋にも「七草」があります。オミナエシもそのうちの1種類で、炎症を抑えたり、膿を排出したりする働きがあるとされています。「ススキ」「カワラナデシコ」「キキョウ」「フジバカマ」「クズ」「ハギ」、そして「オミナエシ」が秋の七草と呼ばれる草花です。

ススキ

秋の草原でよく見られるススキは、お月見の際に飾ることでも有名ですね。昔は「尾花(オバナ)」と呼ばれていました。効能は「利尿」です。

カワラナデシコ

現在は撫子(ナデシコ)という名で親しまれている、ピンク色の可憐な花です。むくみや高血圧によいとされています。

キキョウ

深い紫色が凛とした印象のキキョウも、秋の七草のひとつです。ただしこれに関しては、朝顔や昼顔、むくげなどであるとする説も唱えられています。

フジバカマ

淡いピンク色の花が美しいフジバカマは、糖尿病や体のかゆみに効くとされています。こちらもオミナエシと同じように、万葉集の時代から愛されてきた花です。

クズ

風邪のときに飲む漢方で有名な「葛根湯(カッコントウ)」の材料となるのがクズです。その他、神経痛や肩こりにも効果があるといわれています。

ハギ

ススキと一緒に飾られ、お月見を盛り上げてくれる花ですね。花札の絵柄にも描かれていて、小ぶりながら華やかな姿が印象的です。

オミナエシの名前の由来

この花がオミナエシ(女郎花)と呼ばれるようになったことにはいくつかの説があります。「おみな圧し」「おみな減し」が転じたという説が一般的です。「おみな」は「おんな」、特に美しい女性を表しています。「圧し」「減し」はその美人を圧倒している、女性の美しさが負けてしまうほど美しい花だという意味で、やがて読みが「へし」から「えし」に変わりました。

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