メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?似た花との違いや見分け方をご紹介!

メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?似た花との違いや見分け方をご紹介!

メマツヨイグサは道ばたや空き地、河原で見かける黄色い花を咲かせる夏の野草です。実は夜にかわいい花が咲き、昼間は見る機会がありません。日本には帰化したメマツヨイグサの仲間で似た花も多くあるので、それぞれの特徴や違い、見分け方をわかりやすくお伝えします。

記事の目次

  1. 1.メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?
  2. 2.メマツヨイグサの特徴
  3. 3.メマツヨイグサに似た花
  4. 4.メマツヨイグサに似た花の見分け方
  5. 5.まとめ

メマツヨイグサ(雌待宵草)とは?

メマツヨイグサは夕方のサクラ草(Evening primrose)と呼ばれています。マツヨイグサ属の数種は鑑賞用として、江戸後期から明治中期に日本に入ってきた植物です。太宰治『富嶽百景』には「富士には月見草がよく似合ふ」の名句があり、「月見草」は黄色のマツヨイグサ属の仲間だと言われています。待宵草と月見草の和名どちらも、文学作品がよく似合うすてきな名前です。

基本情報

学名 Oenothera biennis
英名 Common evening primrose
和名 雌待宵草
科名 アカバナ科
属名 マツヨイグサ属
原産地 北アメリカ

月見草と待宵草の違い

月見草と待宵草はどちらも風情あるすてきな名前で、マツヨイグサ属は125種ある植物です。マツヨイグサ属は南北アメリカ大陸が原産地で、日本には持ち込まれ後に環境になじみ野草として広がりました。マツヨイグサ属の仲間は花の色により分かれ、黄花は「待宵草(マツヨイグサ)」白花は「月見草(ツキミソウ)」赤花を「夕化粧(ユウゲショウ)」と呼んでいます。

月見草の名前の由来

月見草は夕方に白い花が開花し、月の出る夜に咲き続け、翌朝には花色が薄い桃色に変わりしぼみます。この咲き方が名前の由来になりました。本来は咲く花の色で月見草と待宵草を分けれていますが、月見草は繫殖力が弱いため見かけることが少なくなり、同じ属で月のイメージを抱く待宵草のことも「月見草」とまとめて使われるようになったようです。

ハーブとしての月見草

月見草はイブニングプリムローズと呼ばれるハーブで、古くからアメリカ先住民が薬草として利用していました。その後17世紀にはイギリスに伝わり、しだいにヨーロッパ中に広がりました。「王様の万能薬」と呼ばれ、痛み止め、咳止めとして使用されていたようです。月見草油はメマツヨイグサの種から採取され、成分には「γ-リノレン酸」が含まれており、血行促進、月経前症候群、更年期症状の緩和に効果があるとされています。

イブニングプリムローズ(Evening primrose) - 薬用ハーブ辞典 -常磐植物化学研究所
常磐植物化学研究所が長年蓄積してきた薬用植物・ハーブに関する情報をまとめたデータベース「薬用ハーブ辞典」。

花言葉

メマツヨイグサ単独の花言葉はありません。待宵草、月見草共通では「無言の愛情」「移り気」があり、待宵草として「浴後の美」「恋に恋するお年頃」「静かな恋」「協調」「和」「ほのかな恋」とたくさんあります。暑い季節の夜に花が咲くことや、花色が変化することに由来した花言葉になったようですね。

ボタニ子

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次はメマツヨイグサの特徴について紹介します!

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メマツヨイグサの特徴

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