アカネ(茜)とはどんな花か?植物としての特徴や開花時期をご紹介!

アカネ(茜)とはどんな花か?植物としての特徴や開花時期をご紹介!

アカネ(茜)は、アカネ科アカネ属に分類される蔓性の多年生植物です。アカネの歴史は古く、染料や生薬として使われてきました。身近な植物の1つに挙げられます。この記事ではアカネの特徴や名前の由来、開花時期や用途などを詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アカネ(茜)とは?
  2. 2.アカネの特徴
  3. 3.アカネの開花時期
  4. 4.アカネの用途
  5. 5.まとめ

アカネ(茜)とは?

ボタニ子

ボタニ子

アカネって名前とかでもよく見るけど、どういう花なのかしら?

ボタ爺

ボタ爺

アカネは昔からある植物じゃよ。ここではアカネの由来や植物としての特徴など紹介していくぞい。

基本の情報

学名 Rubia argyi
科名 アカネ科
属名 アカネ属
分布 本州・四国・九州
草丈・樹高 1m〜3m
開花時期 8月〜10月
花色 黄緑色

ボタ爺

ボタ爺

アカネは山や野原で生息しておるぞ。道端など、その辺に生えてることがあるんじゃよ!

名前の由来

アカネは根を掘り出した新鮮な状態では橙色をしていました。しかし、乾かした際その色はまるで赤根色、赤橙色のようだったことから「アカネ」と名付けられたといわれています。また学名のRubiaはラテン語で「赤」の意味であり、同じく根から赤い染料がとれることからRubiaと呼ばれるようになりました。

歴史

歴史
フリー写真素材ぱくたそ

万葉集には13首「あかね」と使われている歌があります。アカネは明るさを強調する枕詞として詠まれ、「月」「日」「昼」「紫」などにかかる枕詞です。代表的な一首に「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」があります。元夫の大海人皇子が額田王に向けて手を振って求愛し、彼女もまんざらでもない様子が詠われています。このように古来からアカネは存在していました。

ボタ爺

ボタ爺

上の一首は日本の額田王が宴会中、大海人皇子(のちの天武天皇)に向けて詠んだ一首とされておるぞ。

ボタニ子

ボタニ子

宴会の場だったとはいえ婚約してるのに、呆れちゃうわね!

花言葉

アカネの花言葉は「私を思って」「誹謗」「傷」「媚び」「不審」などです。一説によると西洋で黄色は異端や裏切りを表す色とされています。そのため黄色い花にはネガティブな花言葉が多くあり、黄色の花を咲かせるアカネもこのような花言葉になったのかもしれません。
 

ボタニ子

ボタニ子

うーん、あまりいいイメージではないわね。プレゼントなんかには向いてなさそうね…。

花言葉に詳しい人には要注意の花よね…!

アカネの特徴

特徴①葉

アカネの葉は長さ3〜7cm、幅は1〜3cmです。葉の形は長卵型、もしくはハート型で先端が尖っているのが特徴です。葉は4枚輪生しており、そのうち2枚が托葉しています。葉の裏面には逆刺(カエリ)があり、触るとざらざらしています。

ボタニ子

ボタニ子

ハート型の葉っぱなんてかわいいわね!

ボタ爺

ボタ爺

西洋アカネなどは6枚の葉が輪生しており、ムツバアカネなどとも呼ばれておるんじゃよ。

特徴②花の色

アカネの花は小さく3〜4mmほどで、色は黄緑色や淡い黄色です。花冠は5裂しており、雄しべの数は5個ついているのが特徴です。花柱は2つで、アカネの花は多数分岐した枝の先に花が咲きます。

ボタニ子

ボタニ子

アカネなんていうけど花の色は黄緑色なのね!

ボタ爺

ボタ爺

西洋アカネは黄色い花、インドアカネはオレンジやピンク色の花が咲くんじゃよ。
 

特徴③果実

アカネの果実は球体で中は液果しており、晩秋から黒く熟しはじめます。果実は1~2つほど実り、その大きさは4〜5mmで種子は2mmほどです。種子が地面に落ち発芽するのは、2月〜3月ごろです。

次のページでは、アカネの開花時期や用途を見ていきます!

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アカネの開花時期

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