クマガイソウの育て方!花名の由来から、開花までの栽培のコツをご紹介!

クマガイソウの育て方!花名の由来から、開花までの栽培のコツをご紹介!

クマガイソウ(熊谷草)はラン科アツモリソウ属の多年草。独特な形が印象深い花ですが、実は絶滅危惧種Ⅱ類に登録されている、たいへん貴重な植物なのです。そこで、クマガイソウの自生地や名前の由来、アツモリソウとの違いや育て方などを詳しく調査していきます。

    記事の目次

    1. 1.クマガイソウとは?
    2. 2.クマガイソウの名前の由来は?
    3. 3.クマガイソウの自生地はどこ?
    4. 4.クマガイソウとアツモリソウの違いと見分け方のポイントは?
    5. 5.クマガイソウの育て方
    6. 6.クマガイソウの植え替えで失敗しないポイント4つ
    7. 7.まとめ

    クマガイソウとは?

    クマガイソウの特徴は?

    クマガイソウ(熊谷草)は、ラン科アツモリソウ属の多年草。特徴として、独特な形の大きな花と、扇状の葉をつけることが挙げられます。草丈は20〜40センチほどで、表面には毛が生えているところが印象的ですよね。大きな花は袋状で、ガクがその上からイチゴのヘタのように付いています。これがなんとも、一度見たら忘れられない、ユニークな形なのですよ。

    開花時期は4〜5月。今やクマガイソウは、レッドリストの絶滅危惧種Ⅱ類に入っており、希少価値が高く、花姿を見られる地域は数少なく限られている、そんな花なのです。

    クマガイソウの名前の由来は?

    フリー写真素材ぱくたそ

    クマガイソウ(熊谷草)の名前の由来は、膨らんだ独特の形の唇弁を、昔の武士が背負う母衣に見立てて、源平合戦の戦場に赴く熊谷直実(くまがいなおざね)からつけられました。同様の理由で、近縁種のアツモリソウも、平敦盛(たいらのあつもり)の名から付けらたとされています。

    武士の名から付けられた由緒ある草花、それがクマガイソウとアツモリソウなのですね!何となく内蔵を連想させる近寄り難い花姿をしていますが、花名の由来を知ると「あれは戦場に赴く男の背中なのね」と、好感が湧いてくる、そんな気がしませんか?

    クマガイソウの自生地はどこ?

    クマガイソウ(熊谷草)は主に北海道南部から九州にかけて分布しています。なかなか探すのが困難な草花ですが、低山の竹林や杉林に大きな集落を作りながら自生していることが多いので、よく観察してみるとよいでしょう。

    主な自生地は埼玉県の「御蔵」です。市の指定天然記念物とされているため、こちらが日本最大級の自生地と呼ばれております。御蔵は個人の敷地なので、なかなか入りにくい印象ですが、開花時期でもあるゴールデンウイーク前後の二週間は一般公開されるため、クマガイソウを求めに、遠路はるばる埼玉県へとやってくる観光客も少なくありません。

    開花時期、特にゴールデンウイーク中は自生地を求めに来る観光客で賑わうために、混雑が予想されますので、早めに出発しましょう。

    クマガイソウとアツモリソウの違いと見分け方のポイントは?

    アツモリソウとは?

    アツモリソウは平敦盛(たいらのあつもり)から付けられた由緒ある花。近縁種なだけあり、クマガイソウによく似た形をしており、花に詳しくない素人目では、なかなか違いを見抜くことが難しい印象ですよね。そこで、クマガイソウとアツモリソウの違いを下記にまとめます。

    クマガイソウとアツモリソウの違い

    クマガイソウとアツモリソウの違いは”色”です。クマガイソウは全体的に白に近い色をしており、一方でアツモリソウは赤紫に近い色をしています。葉のかたちも違うので、クマガイソウとアツモリソウの存在を知ってしまえば、間違うことは少ないはずです。開花時期は4〜6月と、クマガイソウよりも長いことが見分けるポイントともいえますね。

    ともあれ、まずはお互いの存在を知ること。それが一番の近道なのではないでしょうか。クマガイソウとアツモリソウの名前の由来や違いなどを語れる人は意外と少ないので、花好きのカップルなら「クマガイソウとアツモリソウの違いはね……」と話せる異性がいると、より相手を好きになる、そんな個性あふれるマニアックな草花ですよ。

    クマガイソウとアツモリソウの違い

    • クマガイソウは白い花、アツモリソウは赤紫の花
    • クマガイソウの葉は扇円形、アツモリソウ長楕円形
    • アツモリソウは開花時期が長い

    クマガイソウの育て方

    クマガイソウ(熊谷草)は野草のため、環境によっては育てることが難しく、また、鉢植えの場合は植え替えや株分けを行う必要があるため、園芸初心者がうかつに手を出すと、最悪の場合は枯らしてしまう可能性が高いです。そこでこの章では、クマガイソウを失敗せずに育てるポイントや、植え替え時期や肥料の与え方など、いくつかご紹介していきますので、ひとつずつ押さえていきましょう。

    地植えの場合

    クマガイソウの育て方のおすすめは、地植えにすることです。クマガイソウの多くは野山などに自生しているため、その環境と同じか、もしくはそれに近い環境で栽培すると失敗しにくいはず。具体的には、直射日光を避け、日の当たらない場所に植えます。水やりは土が完全に乾いてから行えば、根腐れの心配もありません。

    地植えなら、ほとんど世話はいらず、夏の暑ささえ乗り切れる環境下なら、冬に落ち葉などをかけてあげるだけで丈夫に育つので、クマガイソウの地植えは、初心者におすすめの育て方といえますね。
     

    クマガイソウの地植えのポイントまとめ

    • 直射日光の当たらない日陰に植えましょう
    • 水やりは土が乾いたら行いましょう
    • 冬は落ち葉をかけるなどして、凍結に注意しましょう

    鉢植え(プランター栽培)の場合

    クマガイソウを鉢植えで育てるポイントは、鉢を置く場所です。鉢植えのメリットは、地植えのように固定されていないので、好きな場所へ移動できるところです。こう聞くと「鉢植えのほうがよさそう!」と思うかもしれませんが、根詰まりを防ぐために、植え替え作業を行う必要があるため、こまめに世話ができる人でないと失敗しやすいのが、鉢植えのデメリットといえますね。

    育て方のポイントは、できるだけ水はけの良い土に植えることと、水やりはほどほどに。あとは根詰まりに気をつけて、日陰かつ風通しの良いところで育てれば、丈夫に長持ちしてくれます。肥料は「ハイポネックス」がおすすめです。4〜6月、9〜10月ごろの気温が安定している時期に、月3回程度、液体肥料を与えましょう。

    ただし、液体肥料のハイポネックスは、薄めて使うものなので、パッケージ裏の注意書きをよく読みながら適切な分量を薄めて使用してください。

    クマガイソウの鉢植え(プランター栽培)のポイントまとめ

    • 日陰で風通しのよい場所で育てましょう
    • 根詰まりに気をつけて、大きくなったら植え替えを行いましょう
    • 水やりはほどほどに。液体肥料は月3回
    • 冬は室内の温かい場所へしまいましょう

    クマガイソウの植え替えで失敗しないポイント4つ

    クマガイソウ(熊谷草)は地下茎が長く伸びる性質のため、2年に1回は植え替え作業を行いましょう。大変ですが、コツを掴み、慣れてしまえば誰にでもできます。この章では、クマガイソウの植え替え作業で、失敗しないためのポイントをいくつか挙げていきます。

    植え替えの時期はいつがベスト?

    クマガイソウを植え替える時期は、秋ごろか、花芽がしっかりしてくる1〜3月ごろが適切です。暑さに弱い植物なので、くれぐれも夏の炎天下に植え替え作業を行わないように気をつけてください。また、1〜3月と記載しましたが、極寒期に植え替えるのもクマガイソウにとっては過酷なので、この時期でもできる限り、気温が安定した日に行ってください。

    根を切らないように注意しよう

    クマガイソウを植え替えるときは、根を切らないように、細心の注意を払いながら行いましょう。スコップなどを使って、できる限り優しく掘り出してくださいね。この際、掘り出した株に絡まっている土は、不要なのできれいに洗い流してください。

    洗い流したあとは、スコップにぶつかって傷んだ根を清潔なハサミで切り取りましょう。傷んだ根をそのままにしておくと根腐れを起こす原因になりますので、ハサミで切った切り口には消毒剤を塗っておくと安心ですね。

    植え替えるときは株分けしよう

    クマガイソウを植え替えるタイミングで、株分けも同時に行いましょう。クマガイソウは株分けで増える植物なので、2年に1回の植え替え時期に株分けをしておくとよいですね。株分けする際は、根を引きちぎらないように、優しく手でほぐすように行いましょう。

    きれいな新しい土に植え替えよう

    クマガイソウに限らず他の植物にも言えることですが、植え替えるときは必ずきれいな新しい土を使用してください。というのも、古い土をそのまま使うと、土の中に潜む虫や菌にやられてしまう可能性があるからです。植木鉢も新しいものを用意してください。

    まとめ

    クマガイソウは絶滅危惧種のひとつでもある、たいへん貴重な植物です。そのため、実物を目にする機会は少ないかも知れませんが、その特徴的な姿形は、武将の後ろ姿から付いたという、奥の深い歴史とロマンを感じる花なのですよ。

    ですので、クマガイソウの自生地へ足を運んだ際には、ぜひとも、その「武士のごとく凛々しい佇まい」を、ゆっくりと観察してみてくださいね。

    sakura
    ライター

    sakura

    ガーデニング初心者です。多肉植物と観葉植物、野菜の水耕栽培にチャレンジ中。少しでも読者様のお役に立てれば幸いです。

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