ヒルザキツキミソウの特徴と育て方!ツキミソウとの違いを含めて紹介!

ヒルザキツキミソウの特徴と育て方!ツキミソウとの違いを含めて紹介!

初夏、土手などを散歩していると優しいカップ咲きのピンクの花が群生しているのを見かけます。ヒルザキツキミソウです。ここでは、ヒルザキツキミソウの特徴や育て方をご説明します。そして、ツキミソウとの違いや、太宰治の『富岳百景』に出てくるエピソードもご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヒルザキツキミソウってどんな花?
  2. 2.ヒルザキツキミソウの基本情報
  3. 3.ヒルザキツキミソウの生息地域は?
  4. 4.ヒルザキツキミソウの花言葉と誕生花
  5. 5.ヒルザキツキミソウの育て方
  6. 6.ヒルザキツキミソウの葉の剪定時期は?
  7. 7.ヒルザキツキミソウの種・苗の入手方法と時期は?
  8. 8.ヒルザキツキミソウに似ている植物
  9. 9.太宰治とツキミソウ、本当はオオマツヨイグサ?
  10. 10.まとめ

ヒルザキツキミソウってどんな花?

出典:Pixabay

花や葉の特徴

花径4~5センチの花を咲かせます。花びらの数は4枚で、つけ根のところは筒状になります。雄しべは8本で、雌しべの柱頭は十字状に裂けています。葉の特徴は先がとがり、平たく細長い形をしていて、互い違いに生え、縁には波状のぎざぎざがあります。

ヒルザキツキミソウの基本情報

出典:Pixabay

目・科・属 フトモモ目・アカバナ科・マツヨイグサ属
学名  Oenothera speciose(オエノテラ スぺキオサ)
和名 ヒルザキツキミソウ
洋名 Pinkladies Showy evening primrose
開花時期 5月~7月

ヒルザキツキミソウの生息地域は?

もともとは観賞用として輸入されましたが、今では野生化し、日本全国の土手沿いや道端に生息して咲いています。栽培用として、種や苗が園芸店などで購入できます。

ヒルザキツキミソウの花言葉と誕生花

出典:Pixabay

花言葉は、物言わぬ恋・自由な心・奥深い愛情。9月2日の誕生花です。

ヒルザキツキミソウの育て方

管理は比較的簡単!

病害虫もほとんど発生せず、とても強い植物なので、育て方も簡単で、耐寒性もあります。日光が大好きなので、必ず日当たりと水はけのよい、やや乾燥した場所に植えてくださいね。移植を嫌うので、苗を植える場合は根鉢を崩さないようにしてください。

肥料は?

Photo byJing

肥料は春に緩効性肥料を控えめに施すだけで充分です。過湿を嫌うため、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水をやり、花が終わってからも水やりを続けましょう。

プランターは?

洋風・和風どちらにもマッチします。横に広がるように育つので、大きめのプランターに単植すると映えます。

ヒルザキツキミソウの葉の剪定時期は?

プランターからはみ出た葉を切り添えるくらいの剪定で充分です。

ヒルザキツキミソウの種・苗の入手方法と時期は?

Photo by Atsushi Boulder

現在園芸店で種や苗が買えて、自分で育てることができるのは、昼咲き種の「ヒルザキツキミソウ」がほとんどです。苗は3月頃で回ります。種から育てる場合は春か秋にまいてください。春は3月下旬~4月ごろに、秋は9月中旬~10中旬ごろがいいですね。箱まきにするか、ポリポット2~3粒ずつまき、覆土は2mmほどにします。

ヒルザキツキミソウに似ている植物

ヒルザキツキミソウに似た植物は、同属種のツキミソウ、マツヨイグサです。

ツキミソウ

出典:https://minhana.net/wiki/ツキミソウ

一年草(二年草)で、花は純白です。(時間が経つとピンクに変化)名前の通り、ツキミソウは夕方から開き始め、朝にはしぼみます。

生息地域と特徴

ツキミソウ(O. tetraptera)は北米テキサスからメキシコ原産で、低地のやや乾燥した草原に生育します。生育環境によって一・二年草、または寿命の短い多年草となります。根元から柔らかい茎を1~数本出し、茎の上部の葉の脇に直径4~5cmの白い花を咲かせます。

競争力に劣るため、あまり野生化はしない

夜咲きの一日花で、夕方から白い花弁を開き始め、朝にはしぼんで花弁がピンク色になります。葉は柔らかく不規則に切れ込みます。熟した果実は水にぬれると開き、周囲に細かなタネを飛び散らします。小型で成長が緩やかなため競争力に劣り、あまり野生化することはありません。

マツヨイグサとツキミソウの違い

マツヨイグサとオオマツヨイグサは多年草で花は黄色です。(後に赤く変化)富士山麓に群生しています。一方、ツキミソウは純白です。

出典:Pixabay

オオマツヨイグサ

太宰治とツキミソウ、本当はオオマツヨイグサ?

最後に太宰治の『富岳百景』に出てくるエピソードをお伝えしましょう。『富嶽百景』は、太宰治が29歳のときの私小説ですが、行き詰っていた彼は師である井伏鱒二を頼って、甲州の御坂峠にある天下茶屋を訪ねます。そして、こう語りました。

「三七七八米の富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすくっと立っていたあの月見草はよかった。富士には、月見草がよく似合う」

出典:Pixabay

オオマツヨイグサ

太宰治が引き合いに出したツキミソウはオオマツヨイグサではないかと言われています。黄色い花を付け、富士五湖の周辺で今でもよく見かけます。

出典:Pixabay

マツヨイグサ

まとめ


少し混乱してきましたね。まとめてみましょう。ツキミソウは江戸末期に日本に入って来ましたが、風土に合わず今では見かけません。名前の通り、夜だけ開く真っ白の幻の花です。

同じく夜だけ咲く同属のマツヨイグサやオオマツヨイグサは黄色です。オオマツヨイグサの方が、葉が広く、背も高い植物で、太宰治の表現を借りるなら「すくっと立って」います。

では、今回のテーマ「ヒルザキツキミソウ」は?ヒルザキツキミソウは名前のごとく、昼間咲きます。モモイロヒルザキツキミソウ(長い名前ですね)もそうですが、両方とも園芸品種として最近登場しました。画像を載せておきましょう。

 

モモイロヒルザキツキミソウ

Y.M.
ライター

Y.M.

アウトドア、植物、旅行が趣味です。 晴耕雨読の日々、本を執筆したり、ガーデンニングを楽しんだりしています。

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