ガガイモとは?種子・花・実の特徴から育て方や食べ方まで詳しく解説

ガガイモとは?種子・花・実の特徴から育て方や食べ方まで詳しく解説

ガガイモという植物をご存じでしょうか。小柄でかわいらしい、五弁花の花を咲かせます。日本の広くに自生しているガガイモは、食べられますが毒をもつので注意が必要です。この記事では、ガガイモの育て方から食べ方まで、詳しくご紹介しています。

記事の目次

  1. 1.ガガイモとは
  2. 2.ガガイモの種類
  3. 3.ガガイモの特徴
  4. 4.ガガイモの育て方
  5. 5.ガガイモの食べ方
  6. 6.まとめ

ガガイモとは

ガガイモとはキョウチクトウ科のつる性多年草です。クロンキスト体系でガガイモ科に分類されます。綿毛を飛ばして繁殖することで、東アジアや日本各地に広く自生していて、珍しい植物ではありません。地方では道端に咲いていていることが多く開花時期は7月~8月で、ヒトデのようなかわいらしい花を咲かせます。花色は薄い紫色やピンク色です。

基本情報

科名 ガガイモ科
属名 キョウチクトウ科・ガガイモ科
英名 Panicled tick trefoil
和名 ガガイモ(鏡芋)
ガガイモは、夏の季語として知られています。花言葉は「清らかな祈り」と「味わい深い」です。

名前の由来

ガガイモの名前の由来はいくつはあります。ガガイモは、地下茎を長く伸ばして成長しますが、その様子がかがんでいるように見えることや、葉のかたちが亀(こがみ)のように見えることが由来です。また、ガガイモは、地方によっては下記のようにさまざまな名前で呼ばれています。世界的に「ピザールプランツ」と呼ばれることもあり、「ピザール」はフランス語で「奇妙」という意味です。

ガガイモの地方別の呼び名

  • イガイモ:三重県
  • カガミ:熊本県
  • カゴイモ:山口県
  • ゴアミ:長野県
  • ゴガラミ:山形県

毒性

ガガイモ科の植物は毒をもつ種類が多く、アルカロイドという成分が含まれています。アルカロイドを求めてアサギマダラという幼虫が寄ってくることがあるので、アサギマダラがガガイモ科の植物についていたら毒があるという見分け方をするといいでしょう。

アルカロイドの副作用

  • 嘔吐
  • めまい
  • 腹痛
  • 脱力感
アルカロイドという成分を多量に摂取したとき、上記のような症状が起きる場合があります。食中毒のおそれがある植物です。

厚生労働省|自然毒のリスクプロファイル

解毒作用や滋養強壮

ガガイモは有毒植物ですが、同時に解毒作用があるとして知られています。蛇や虫に噛まれたときは、ガガイモに切れ目を入れて出てきた乳液を幹部に塗るといいでしょう。また、滋養強壮にも使えます。種子・葉・茎を乾燥させてすりつぶし、1日2回、3gを目安に飲むといいとされています。

東邦大学医学部 (自然・生命・人間先端医学講座)額田医学生物学研究所

ケサランパサランの正体

Photo byHeungSoon

ケサランパサランは、白いふわふわの見た目で、発見すると幸運が訪れると言い伝えられています。民間伝承上の生物とされていたり、小さな妖怪といわれたりしてきました。しかし、ケサランパサランの正体はガガイモの綿毛だという説があります。

次のページで「ガガイモの種類」を紹介しています。

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ガガイモの種類

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