ツルコケモモの育て方！種から育て、収穫するための管理のコツを紹介！

たくさんツルコケモモを栽培すれば、その分だけ果実の収穫量も増えます。種から育てて成長過程を楽しむのもよいですが、苗の植え付けや挿し木なら楽にツルコケモモを増やせます。

地植えの場合は30cmほどの穴を掘って苗を植えつけます。鉢植えなら20cmほどの大きさの植木鉢を用意してください。苗は園芸店のほか、ホームセンターやインターネットで購入可能です。

挿し木で増やす場合は、5～6月に行います。剪定で手に入れた茎を挿し木してみるのもよいでしょう。根が出る確率が高めですが、挿し木した年は花が咲きにくく、実がつかないこともあります。

ツルコケモモは2年に1回を目安に植え替えをします。根詰まり防止と通気性をよくするのが目的ですが、このときに株分けをしておくと簡単にツルコケモモの数を増やせます。

ツルコケモモの実の収穫は9月頃からはじまります。環境によっては11月頃まで収穫を楽しめます。実が赤く色づき、少しやわらかくなってきたものから収穫していきましょう。ハサミで枝を切ってしまうと、次の実が収穫できなくなることがあるため、手で摘み取るように収穫するのがおすすめです。

海外では大規模栽培したクランベリーの枝を水につけて、ゆすって果実を収穫する方法があります。これは、枝についた新芽を傷つけないように、クランベリーが水に浮く性質を利用しています。

ツルコケモモの実が収穫できたら、生でその味を確かめてみるのも面白いですが、いろいろな食べ方を楽しんでみましょう。簡単にチャレンジできる食べ方を紹介します。

クランベリーソースは肉料理との相性がよく、欧米では感謝祭の料理によく使われています。砂糖の量を調整して、自分の好みの味に仕上げてみてください。

クランベリーの赤が映える、シフォンケーキのレシピです。自宅用として楽しむのもよいですが、ちょっとしたお使い物にしても喜ばれる一品です。

ツルコケモモの実がたくさん手に入っても、一度では食べきれないこともあります。2～3日ですぐ食べきってしまう場合は、乾燥しないように気をつけて冷蔵庫で保存してください。冷凍なら長期保存も可能です。

水洗いしてしっかり水気を切ったら、保存袋などの密閉できるものに入れて冷凍庫に入れます。多少の霜がつきますが、半年～1年は保存可能です。長いこと入れておくと冷凍焼けしてしまうため、早めに食べきってしまいましょう。

ツルコケモモの実を煮込んでジャムにして、保存する方法があります。しっかり消毒した保存容器を使い、1カ月ほどを目安に食べきるようにしましょう。ジャムはケーキやクッキー作りなどに使えます。

天日干しやオーブンを使えば、簡単に自家製のドライフルーツが作れます。ドライフルーツは、栄養やうまみが凝縮されているため健康によい食べ方ともいわれています。

ツルコケモモはポイントをおさえてしっかり管理をすれば、初心者にも育てられる植物です。発芽してから収穫できるようになるまでの期間が長いですが、その間も開花や葉色の変化など、さまざまな姿を楽しんでください。