ジューンベリーとは
ジューンベリーは、春に白い花を咲かせ、6月(June)に実が熟すことからその名がつけられた果樹です。病害虫に強い北アメリカ北東部原産の落葉性小高木で、大きな剪定をしなくても樹形が整いやすく、地植え、鉢植えのどちらでも開花や実の収穫が楽しめます。日本の気候にもよくあい、マンションの植栽のほかシンボルツリーとして人気の庭木です。
ボタニ子
ボタ爺
小高木とは10m未満のものを指すのじゃ。園芸品種としてコンパクトな矮性のジューンベリーは5m未満の低木といわれるのじゃよ!
ボタニ子
ジューンベリーは品種によって小高木か低木かにわかれるんだね。つまり、野生種でも10m以上にはならないということで安心したわ!
基本情報
別名 | アメリカザイフリボク、サービスベリー |
学名 | Amelanchier canadensis/Amelanchier spp. |
科 | バラ科 |
属 | ザイフリボク属 |
日本での分布 | 北海道南部から九州まで広い |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
開花
ジューンベリーの開花は4月です。気候により前後することもある開花時期ですが、ジューンベリーは3月に芽吹き、4月中に開花、5月に実が膨らみ、6月に実が熟すという流れで生長が進みます。ニュースでは、桜前線というのをよく聞きますが、日本のジューンベリーもおおよそ桜と同じ時期というのが目安になります。
花言葉
ジューンベリーの花言葉は「穏やかな表情」や「穏やかな笑顔」です。ひとつひとつは小さな白い花ですが、春に一斉に開花する様子は、満開の桜のようで見ごたえがあります。葉が展開するよりも先に花が咲くところも桜に似ていますね。純白の可憐なジューンベリーの花を前に、つい笑顔がほころんでしまうところからつけられたのでしょう。
収穫
ジューンベリーの実は、6月に熟すと鳥と競うように収穫することになります。明るい赤色のうちはかたく、赤黒い色になるとやわらかい完熟状態になります。房ごとはさみで切るか、熟した実をつまむとかんたんに収穫できます。もう少し甘く熟すのを待とうと思っていると、あっという間に小鳥にとられてしまいます。
ボタニ子
生食のほか、果実酒やジャム、パイにして食べるのがおすすめです!
紅葉
ジューンベリーの紅葉は11月で、色は黄色からオレンジ、赤です。オータムブリリアンスとプリンセスダイアナは紅葉が真っ赤に染まり美しいです。紅葉のあとは散るのが早いため、ベランダで鉢植え栽培をしているなら落ち葉掃除をしましょう。冬剪定はすべての葉が落ちてから行います。
次のページでは、ジューンベリーの品種を紹介します。
ジューンベリーって低木じゃないの?庭に植えるなら、高さがあまりないほうがいいのかなぁ?