ブルーベリーについて
基本情報
ブルーベリーは果樹に分類されている、ツツジ科の植物です。成長しても2m程度と低く、手入れの手間が少ないので、家庭菜園に人気があります。初心者にも育てやすいですが、手入れのポイントを押さえておかないと、栽培に失敗してしまうことも起こりえます。この記事では、季節にあった手入れの方法を図解を交えて紹介します。
科目 | ツツジ科スノキ属 |
原産地 | 北米 |
開花時期 | 4~5月 |
収穫時期 | 6~9月 |
ブルーベリーは、北米が原産です。日本では北海道から沖縄県まで、栽培が楽しめます。耐寒性にすぐれるブルーベリーですが、ハイブッシュやラビットアイなど品種によって得意な環境が異なります。品種による違いをチェックして、風土にあったブルーベリーを育てましょう。
ブルーベリーの剪定ポイント
ブルーベリーの剪定は、夏と冬の年2回です。それぞれを「夏剪定」と「冬剪定」と呼びます。夏剪定は6月頃、冬剪定は葉が落ち始める12月頃が適しています。花芽と葉芽の違いを確認して、それぞれの季節にあった剪定を行ってください。ブルーベリーの成長を楽しみましょう。
花芽と葉芽の違い
ブルーベリーは花芽と葉芽の形が似ているので、見分けがつかないことがあります。花芽は、枝の先端につくられます。1月頃からふくらみはじめ、幾重にも重なりあっているように見えます。一方の葉芽は、枝の途中に作られます。ふくらみはなく、重なり合いも見えません。剪定を失敗しないためにも、花芽と葉芽の違いを確認しておきましょう。
夏剪定
夏剪定の目的は、コンパクトに仕立て直すことと風通しをよくすることです。余分な枝や葉を切り落として、夏の暑さを乗り切りましょう。葉芽が減ると、十分な光合成ができず株の成長が悪くなります。切りすぎには気をつけてください。
剪定①枝を切る
ブルーベリーは、株元から葉だけがついた若い枝が伸びることがあります。これはシュートまたはひこばえと呼ばれるもので、成長の妨げになる枝です。発見したら、根元から切り取りましょう。
剪定②摘芯をする
摘芯は、翌年以降も安定した収穫量を確保するためにも大切です。上向きに伸びる長い枝を、1/3ほど切り取りましょう。摘芯を行うと花芽がつきやすくなりますよ。また、枝分かれを促す効果も期待できるので、果実の収穫量が増えることも見込めます。
冬剪定
冬剪定の目的は、株をリフレッシュさせることと病気や害虫からブルーベリーを守ることです。また、新しい花芽や葉芽ができやすくなるといった点もあります。切り返ししすぎないように気をつけて、剪定しましょう。
枝の途中で切ることを、切り返しっていうんだって。枝を切り落とすと花芽がつかなくなるらしいよ。やり過ぎないように気をつけなきゃね。
剪定①枝を切る
夏剪定と同様、株元から伸びるシュートを切ります。夏と違う点は、シュートをすべて切り取らないことです。古い枝を切り、こちらを新しい枝として育てましょう。先端から半分ほど切り取ったら、花芽がつくまで大切に管理してください。
剪定②枝の間引き
冬剪定は、葉が落ちて樹形があらわになるので、混みあったり弱ったりしている枝が見つけやすいです。そのような枝は成長の妨げになるので、切り取りましょう。また、極端に短い枝や花が咲き終わった枝も間引いておくと、果実が大きく成長しますよ。
花芽を減らす
ブルーベリーの剪定は、花の数を減らすことも大切です。花の数が減ると収穫できる量も減ってしまうのですが、その分、大きくて甘みの強い果実に成長する可能性があります。花がたくさんついていると、栄養がまわりにくくなるので、適当な数だけ残して切り落としましょう。
剪定は、必ずはさみを使いましょう。手で取ると傷をつけてしまう可能性があります。
ブルーベリーは落葉樹といわれているけど、品種によっては葉が落ちないものもあるの。ビックリしないでね。