ブドウやマスカットの房で一番甘い部分はどこ?理由を含めて解説!

ブドウやマスカットの房で一番甘い部分はどこ?理由を含めて解説!

ブドウは種無しで大粒のものや皮ごと食べられる品種が多く市場に出回り人気も高くなっています。ブドウやマスカットは同じ房でも部位によって甘さが異なります。糖度が高いところや美味しいブドウやマスカットの見分け方、選び方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ブドウやマスカットの甘いところ
  2. 2.ブドウの種類
  3. 3.ブドウとマスカットの甘さの秘密
  4. 4.ブドウとマスカットの甘さの秘密(摘房)
  5. 5.ブドウとマスカットの甘さの秘密(粒抜き)
  6. 6.ブドウとマスカットの甘さの秘密(袋かけ)
  7. 7.美味しいブドウの見分け方
  8. 8.種無しブドウの秘密
  9. 9.まとめ

ブドウやマスカットの甘いところ

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ぶどうはいくつもの実が集まり、三角形の房になっています。枝に付いていた方を上に持った時、甘い方はどちらだと思いますか。同じ房だったら同じ甘さでしょうか。

ブドウは枝に近いところが一番甘くて美味しい

ボタニ子

ボタニ子

同じ房でも部位によって甘さが違うんだね?

実は、同じ房でも枝に近い部位と遠い部位では甘さが異なるのです。一般的には、枝に近いところが一番甘くておいしいと言われており、この部分が甘い理由として主に2つの説があります。ひとつが、太陽の光がよく当たるから、というもの(日光があたった結果、糖度が高くなるといわれている)。もうひとつが、熟し始める順序によるというものです。(実は枝側の方から下にかけて順に熟しはじめるので、枝側が早く甘くなると考えられている。)

ブドウの種類

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ブドウとは漢字で葡萄、英語でグレープ、フランス語でレーズンと呼ぶ、日本でもよく食べられるフルーツの一つですよね。6月から10月頃にかけて多くのブドウが旬になります。品種がとても多く世界には5000種類とも、10000種類とも言われています。品種により旬の時期も変わってきます。日本の農家でも一つの農園で30種類以上育てているところがあります。

ブドウの産地

ブドウは日本中広い地域で栽培されています。本州をはじめとし、九州や北海道でも栽培されています。ブドウの栽培で有名な県は山梨、長野、山形です。これら3県で日本の生産量のトップ3を占めています。ブドウは海外でも多くの地域で栽培されています。生食用の他にワインやジュースに加工するためのブドウもあります。

ブドウの色の違い

果実の色で黒から赤っぽいもの、黄色や緑色のものなどに分類することができます。品種の違いが色の違いとも言えます。この黄色や緑色のブドウの中にはマスカットが含まれます。マスカットはブドウの仲間の一つです。近年、スーパーでは輸入のブドウもよく見かけるようになりました。たとえば、皮ごと食べられて甘いトンプソンシードレスはアメリカで栽培されている代表的なブドウです。

ブドウとマスカットの甘さの秘密

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ブドウは日当たりのよい所を好みます。このため、6月頃ブドウの花が開花する直前にひと房の花の数を調整し、養分が房全体の実に十分に行き渡るようにします。当たり前ですが、花が咲いたあとに実がつきます。ブドウの花は強くて甘い香りがします。ここからは、甘いブドウができるまでの作業を少しご紹介します。

ブドウとマスカットの甘さの秘密(摘房)

出典:写真AC

ブドウを良い味や良い色にするために房の量を調整します。これを摘房(てきぼう)と言います。一つの木に房が多すぎると色が悪くなったり、味が落ちたりしてしまいます。ブドウになる房を切り落とすのは悲しい作業ですが、美味しいブドウを育てるためには重要です。

ブドウとマスカットの甘さの秘密(粒抜き)

出典:写真AC

ブドウの実が大きくなってきたら、収穫時をイメージしながら余分な粒を切り取ります。粒の量を調整することにより更に甘くて形の良いブドウになります。

ブドウとマスカットの甘さの秘密(袋かけ)

出典:写真AC

実が大きくなったら他の動物や虫、農薬、雨などからブドウを守るために袋をかける作業をします。ひと房ごとにかけるため、手間がかかり大変な作業です。甘くて美味しいブドウを作るためにはこれらの多くの作業が必要になります。農家の方の気の遠くなるような作業のおかげで美味しいブドウは作られています。

美味しいブドウの見分け方

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ここまで述べてきたように、同じブドウの品種でも個体差や育った環境、また同じ房でも部位によって甘さや美味しさが変化することがわかりました。そして同じ品種でも、より糖度の高いブドウを見つけるためのポイントがあります。ブドウ狩りやスーパーでの選び方、より美味しいブドウを探すための手がかりをご紹介します。

ブドウのなっている場所

日がよく当たるところが甘い

ブドウ狩りの時は風通しがよく、木全体に日光がよく当たっている場所を探します。このような場所では、より糖度の高いブドウに育つ可能性が高くなっています。同じ農園のなかでもさらに糖度の高いブドウを選ぶためには、このようにブドウが生育している場所も参考にします。

ブドウの実の色

濃い色が美味しい

おいしいブドウの見分け方にはいくつかポイントがあります。ポイントの一つが皮の色です。他のブドウよりも色が濃いものを選びます。こうした房では一つひとつの実にハリがあり、皮の色が濃いほどに味がしっかりとしていることが多いです。

ブドウの房の大きさ

出典:写真AC

粒の揃っているものが美味しい

ブドウは大きい房よりも小さい房の方が糖度が高い傾向にあります。大きいから甘い実が多いという訳ではありません。小さい房でも甘い実はあります。むしろ甘さが濃縮され、大きい房より糖分が多いこともあります。この際は粒が揃っていてバランスが良い房を選びましょう。

ブドウの果軸の色

黄緑や緑の果軸は新鮮

ブドウやマスカットは収穫後、時間とともに果軸の色が茶色くなってきます。また、害虫の被害を受けていても果軸が茶色くなることがあります。そして、美味しいブドウを見分けるためには果軸の色が重要です。スーパーでの選び方のポイントは果軸の色で、黄緑色や緑色のものを選びましょう。ブドウ狩りで試食する場合は、枝が茶色くなっているものが完熟ブドウなので、注意してみてみましょう。

種無しブドウの秘密

出典:写真AC

近年人気のシャインマスカットは甘いだけでなく皮ごと食べられ、そして種がないのも魅力です。いくら甘いブドウを食べても、タネを噛んでしまってがっかりしたことはありませんか。種無しブドウも初めから種がない訳ではありません。ジベレリン処理という作業をしています。植物ホルモンであるジベレリンを利用し、受粉せずに実を作っているため種ができないのです。美味しい種無しブドウが食べられるのは農家の方の大変な作業のおかげなのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ブドウの一番美味しい部分を見分け方のコツをご紹介しました。ブドウは甘いだけでなく、多少酸味があった方が味に深みが出ることもあります。房が比較的小さく、色も形も味もバランスが良いものを選ぶときの基準にしてみましょう。ぜひ参考にしてみてください。

kuboruna
ライター

kuboruna

家中の窓際に植物を並べている窓際グリーン愛好家です。エアプランツが最近のお気に入りです。

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