木苺（キイチゴ）とは？ラズベリーなどベリー系の違い・見分け方を解説

木苺とは、その名の通り「木になるイチゴ」を意味します。1つの果物を指す言葉ではなく、正式にはバラ科キイチゴ属の総称で、小さな粒がたくさん集まり1つの実を形成するという特徴があります。分類や特徴から、ラズベリー・ブラックベリー・野いちごは、いずれも全て「木苺」になるわけです。

ラズベリーは「ヨーロッパ木苺」とも呼ばれ、日本で最も親しまれている代表的な木苺です。冷涼な土地を好むため、日本では北海道など涼しい地域で栽培されます。食物繊維やミネラルなど豊富な栄養素を持ち、アンチエイジングや美肌、老化防止にも効果が期待できる果物です。

フランボワーズ（Framboise）はフランス語です。Fraise（いちご）とAmbrosia（食べると不老不死になる神の食べ物）をあわせた言葉で、ラズベリーを意味します。つまり、フランボワーズとラズベリーは全く同じものです。赤くてかわいいフランボワーズは、フランス菓子に欠かせません。

ブラックベリーは、カシスやブルーベリーと並んで、ベリーの王様と呼ばれています。暑さや乾燥に強く、初心者でも育てやすい植物です。実のつやつやした黒色からわかる様に、アントシアニンなどのポリフェノールが非常に豊富で、成人病予防や老化防止に効果が期待できます。

クサイチゴ・ナワシロイチゴ・モミジイチゴなど、野いちごは非常に種類が豊富です。それぞれ特徴がありますが、ここからは代表として最もポピュラーなクサイチゴと、野いちごの中でも独特な存在のヘビイチゴについて説明して行きます。

野いちごとは、野山に自生しており、イチゴのような実をつける植物の総称です。世界各地で変種や雑種が多く確認されています。整腸作用や解熱作用の効果が期待できる、ペクチンやビタミンEが豊富です。樹高は20cm～2mと、種類によって変わります。野いちごは全て木に分類されますが、ヘビイチゴの分類だけは草になります。