ブルーベリーの木とは？植物の特徴を徹底解説！初心者でも育てやすい？

ブルーベリーの木は、その変化の美しさと果実のおいしさで季節によってさまざまに楽しめる果樹です。野生種から選抜や交配によって多くの品種が作られ、300種ほどの園芸品種があります。用途も幅広く、庭木や生垣、シンボルツリーとして地植えや鉢植えでも育てられます。ブルーベリーの木は高さもなく、栽培がそれほど難しくないため、初心者にも人気です。

一般的に「ブルーベリー」というと、まず思い浮かぶのが青紫色の果実ですが、ブルーベリーの木には青紫色の果実以外にも特徴があります。春に咲く花、緑から青紫まで熟するごとに色を変える果実、秋に紅葉する葉など、ブルーベリーの木は年間を通して楽しめるのです。家庭菜園としても、庭木としても楽しめるブルーベリーの木の特徴をご紹介します。

ブルーベリーは4月～5月に白やピンク色の花を咲かせます。ブルーベリーの花はドウダンツツジの花に似たつりがね型の小さな花で、枝の先端付近に3個～5個くらいでまとまって咲きます。ブルーベリーの花は春の若葉の展開と共に咲くので、若葉の緑色と白やピンクの花の色を同時に楽しめ、観賞用としても人気です。

ブルーベリーの葉の形は品種によって異なりますが、多くは卵型をしています。品種によっては葉の縁がギザギザになっているものもあります。ブルーベリーの葉は秋になると赤く紅葉し、落葉しますが、品種によって枝まで赤くなるもの、紅葉したままで越冬し、春になって若葉と入れ替わりで落葉するものもあります。夏の緑、秋の赤と季節によって色が変わるブルーベリーの木の姿も美しく、生垣にも利用されるのです。

ブルーベリーは初夏から初秋にかけて1cmほどの大きさの青紫色の果実をつけます。この果実は全部1度には熟さず、それぞれで熟していきます。ブルーベリーの果実は最初は緑で、熟していくと品種によってはピンクになり、最後は青紫になります。この果実は目の疲れを取るアントシアニンを多く含みます。生食、ジャム、ジュース、スムージーなど、果実の使い道はたくさんあります。

ブルーベリーの木は、品種によって1本でも受粉して実がなるものもあります。しかし、できれば同じ系統で別の品種のものを複数用意した方が結実しやすいです。また、基本的に虫媒花なので虫が花粉を運んでくれますが、より確実に結実させるために人工授粉をするのもおすすめです。花の形がつりがね型なので綿棒を使うとよいでしょう。花の中に綿棒を入れて花粉を取り、ほかの株の花に花粉を付けて受粉させます。