贈り物にも最適！高級サクランボ「紅秀峰」の旬・味の特徴など紹介！

紅秀峰（べにしゅうほう）とは、山形県の佐藤錦につづく人気を誇るさくらんぼです。しかし、「さくらんぼといえば佐藤錦」という意識の強さから、紅秀峰の知名度や人気はまだまだ低いといえるでしょう。本記事では山形県の期待のさくらんぼである紅秀峰についてご紹介します。

紅秀峰は、昭和54年（1979年）に山形県立園芸試験場で、サクランボの中でも人気の種類の佐藤錦と、天香錦（てんこうにしき）という名の種類のさくらんぼをかけあわせました。それから7年後の昭和61年（1986年）に、結実した種から生えた実生のうち、優れた苗が選抜・育成されたのです。そして平成3年（1991年）11月に紅秀峰として品種登録されました。

紅秀峰は佐藤錦を親につくられた種類のさくらんぼですが、佐藤錦とはいくつか違いがあります。紅秀峰は山形県のさくらんぼ農家の期待の星でもあり、さまざまなキャンペーンやイベントを行ってブランディングにはげんでいるほどなのです。そんな紅秀峰と佐藤錦の違いをまとめてご紹介します。

佐藤錦は一般的に、直径19mm以上のMサイズから、大きいものでも22mm以上のLサイズか2mm以上の2Lサイズがやっとです。しかし紅秀峰は、大粒になると2Lをこえて2mm以上の3Lまで期待できます。もちろんそのためには、芽かきや摘果などの管理も徹底する必要がありますが、その手間をかけることで大きい実になるのです。

佐藤錦の欠点は、実がやわらかく過熟（熟れすぎ）になりやすいため、日持ちが悪いことがあげられます。そのため贈答用として贈った場合、輸送中に実が傷ついてしまったり、熟れすぎによる「うるみ」というより柔らかい状態になってしまうことも多いのです。

実の柔らかい佐藤錦に対して紅秀峰は、実が硬くて張りがあり実もしまっています。そのため熟れすぎによる軟化もほとんど起こらず、日持ちもします。これらの理由から紅秀峰は、ギフトとして贈るのに最適な種類のさくらんぼといえるのです。

佐藤錦の路地物は6月中旬～7月上旬まで出荷されます。一方の紅秀峰の露地ものは、6月下旬～7月中旬が収穫期です。佐藤錦もシーズン終わりの頃には、もともと傷みやすい実がより熟しすぎになりやすくなります。そのため、佐藤錦と違い実が硬くて日持ちの良い紅秀峰は、さくらんぼシーズンの後半をになう品種として、大きな期待がかけられているのです。

紅秀峰は佐藤錦に負けない高級さくらんぼですが、その旬の時期はいつなのでしょうか？つづいては紅秀峰の旬の時期についてご紹介します。

先の紅秀峰と佐藤錦の違いの所でもお話ししましたが、紅秀峰は佐藤錦の旬の時期が終わり始めるころから収穫が始まります。紅秀峰の収穫時期は6月下旬ごろから始まり、7月中旬の15日ごろまでつづくのが特徴です。ちょうどお中元の時期でもあるので、ぜひ贈ってみてはいかがでしょうか？