育て方のポイント③水やり・肥料
水やり
地植えの場合は植え付け後、完全に根付くまでは土が乾いたら水やりします。根付いた後は日照りが続く時期など、極端に乾燥しない限りは水やりする必要はありません。鉢植えの場合は、土が乾いたら水やりします。
肥料
リュウノヒゲは生命力が強い植物なので、あまり肥料を必要としません。ただしやせ地の場合は、植え付け前に有機質肥料を混ぜて土壌改良したほうが生育がよくなります。鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥しましょう。土に限りがある鉢植えの場合、肥料がないと葉色が悪くなる、花が咲かないなど、生育に悪影響を及ぼしてしまいます。
育て方のポイント④病気・害虫対策
グランドカバーや緑化に利用されるリュウノヒゲは、病気や害虫に強い植物です。病気や害虫で枯れる心配はほとんどありません。強いてあげるなら、ナメクジが新芽や花を食害する恐れがあります。発見次第駆除しましょう。
リュウノヒゲの増やし方
増やし方①株分け
挿し木や株分け、分球など、植物の増やし方にはいろんな方法がありますが、リュウノヒゲの増やし方は、株分けを使うのが一般的です。株分けには植え付けてから5年~6年経過した、成長した株を使用します。適期は植え付け・植え替え時と同じ春(3月~4月)と秋(9月~11月)なので、植え替える際に同時に進めると効率的です。
株分けの手順
- 株を掘り起こす。均等に芽がつくように、株を切り分けていく。
- 切り分けた株を別の場所に植え付ける。その後の管理は通常と同じでOK。
増やし方②種まき
種まきでの増やし方も使えます。リュウノヒゲの種は市販されていないので、栽培している株から種を採取しましょう。まずは冬に入って青く熟した実を採り、皮や果肉を取って洗い流します。皮や果肉が残っていると発芽しにくいので、しっかり除去しましょう。
種まきの手順
- 冬に入って熟した実を採取し、皮や果肉を取って洗い流す。皮や果肉が残っていると発芽しにくいので、しっかり洗い流しておく。
- 完全に皮と果肉を取り除いた種を、種まきの適期である春まで保存する。種が乾燥しないように湿らせた水苔で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存。
- 4月になったら種をまく。用土が軽くかぶさるようにするのがコツ。
まとめ
リュウノヒゲは一見すると地味ですが、丈夫で手間がかからず、グランドカバーや花壇の縁取り、アクアプランツと、非常に幅広く利用できる植物です。小さい花や実も、よく見るとユニークで魅力があります。増やし方も簡単ですよ。機会があれば、あなたの庭の演出にお役立てくださいね。