レッドチェリーシュリンプとは？特徴やアクアリウムでの飼育方法を解説

レッドチェリーシュリンプを実際に飼ってみましょう。レッドチェリーシュリンプの飼育には、大がかりな設備は必要ありません。初心者でも手軽に始められるうえ、水温や水質の管理、繁殖の楽しみなどアクアリウムの基本的なノウハウや魅力を学べます。これからアクアリウムを始めてみようという方には特におすすめです。

レッドチェリーシュリンプの購入は比較的簡単で、ペットショップ、ホームセンター、インターネット通販などさまざまな選択肢があります。しかしできれば、専門スタッフのいるアクアリウム専門店で購入することをおすすめします。状態のよい個体を入手できるだけでなく、わからないことはスタッフに質問すれば飼育のコツやヒントをもらえるからです。

レッドチェリーシュリンプは20～28℃くらいの水温であれば飼育できますが、繁殖のことまで考えると24℃前後がベストです。また水質は中性～弱酸性を維持しましょう。この範囲内であっても水温水質ともに急激な変化は禁物です。水温や水質の管理はアクアリウムの基本であり、レッドチェリーシュリンプ飼育の最も大切なポイントでもあります。

レッドチェリーシュリンプの飼育は小さな水槽でも可能ですが、できれば余裕のあるサイズを選んでください。小型の水槽はスペースやコストの点でメリットが多い反面、安定した水質を維持しづらいというデメリットもあります。初心者はまず45cmの水槽から始めるのがおすすめです。

ろ過フィルターは外部式、底面式のどちらでも構いません。外部式のほうがメンテナンスが楽ですが、繁殖の際には稚エビが吸い込まれてしまわないように、吸込み口をスポンジで覆うなどの工夫が必要です。

底砂は一般的な砂利でも構いませんが、「ソイル」と呼ばれるアクアリウム専用の底床材を使えば水質の管理が楽に行えます。砂利と比べると価格が高めですが、エビ飼育専用のソイルも販売されているので検討してみましょう。

ライトはレッドチェリーシュリンプの美しい発色を観賞するためには欠かせません。光は水草の育成にも大切な要素なので必ず使いましょう。

エアレーションやヒーターの必要性はお住まいの地域や水槽の大きさ、飼育するエビの数などによって変わりますが、長期的に飼育するためには用意しておいたほうが無難です。水槽の大きさにあわせて最低限のスペックのものがあれば十分です。

レッドチェリーシュリンプは屋外でも飼育できますが、屋内のほうが失敗するリスクを大幅に減らせます。なるべく気温の変化が少なく、直射日光の当たらない場所を選びましょう。また水槽は容量の少ないものでも水を入れるとかなりの重さになります。傾きやぐらつきのない安定した場所に設置してください。

水槽内にはレッドチェリーシュリンプの隠れ家になる流木や水草をレイアウトしてください。特に水草は隠れられるだけでなく、レッドチェリーシュリンプの餌になったり、水中に酸素を供給したりしてくれる重要なアイテムです。エビとの相性がよく育てやすいウィローモスがおすすめです。

買ってきたレッドチェリーシュリンプはいきなり水槽に入れず、必ず水合わせをして水温や水質に慣らしましょう。市販の水合わせキットを使うと便利です。

1. 買ってきた袋のまま水槽に30分ほど浮かべ、水温を合わせる。
2. エビを袋の水ごとバケツなどに移し、水合わせキットを使って水槽の水をバケツに少しずつ点滴する。
3. 水槽とバケツの水温が同じであることを確認して、エビを水槽に移す。

水槽内の水草やコケを食べるため、毎日餌を与える必要はありません。栄養バランスのよいエビ用フードを3～7日に一回与えるとよいでしょう。餌はすぐに食べきれる量で十分です。与えすぎは水質の悪化につながるので注意してください。

底砂やろ過フィルターは定期的に掃除しましょう。また2週間に1回ほどの頻度で、水槽の水を1/3ほど水替えします。水替えの際も水温や水質の変化に注意して慎重に作業を行いましょう。

レッドチェリーシュリンプが生きた魚を襲うことはまずないので、メダカやネオンテトラなどおとなしい小型の魚との混泳は問題ありません。しかしレッドチェリーシュリンプを繁殖させた場合には、稚エビが魚に食べられてしまうことがあります。またほかの種類のエビと一緒に飼うと、交雑して美しい発色が失われてしまいます。