タマシダの植え替え・増やし方
ここでは、タマシダの植え替え・増やし方についてご紹介します。どちらも鉢植えで育てる場合にのみ必要な作業です。株分けは、植え替えと一緒におこなうのが効率的でおすすめですよ。なお、地植えで育てている場合には、わざわざ手を加えなくても、自然に胞子で増えていくでしょう。
植え替え
根詰まりを防ぐため、年に1度、植え替えをおこなってください。植え替えに適した時期は5~9月です。植え替えの際には、古い土を軽く落としてから、少し大きな鉢に植え替えてください。植え付け時と同様に、水はけのよい土に植えます。植え替え直後は水をたっぷりと与えましょう。
増やし方
株分けで増やす
タマシダは、種子ではなく胞子で増えるシダ植物です。そのため、種まきという増やし方では対応できません。株分けで増やしましょう。株分けも、植え替えと同じ時期の4~9月におこなってください。株分け後は、新芽が出るまで、風通しのよい半日陰で水をたっぷりと与えながら育てます。詳しい手順は以下をご参照ください。
株分けの手順
- タマシダを鉢から取り出し、根についている土を軽く落とす。
- 株元に、剪定バサミでなどを使って(2~3株に分けるための)切り込みを入れる。
- 2で入れた切り込みに沿って、手でやさしく株を分ける。
- 傷んだ根を切り取り、葉を1/3ぐらい間引く。
- 株を新しい鉢に植えつければ完了です!
タマシダの注意すべき病害虫
ここでは、注意すべき病害虫についてご紹介します。特に注意が必要なのは、以下で詳しくご説明する炭そ病やカイガラムシ・ナメクジなどです。しかし、この他にもハダニやアブラムシなどの害虫がつきやすいので注意しましょう。いずれにしても、異常に気づいたらすぐに対処してください。
炭そ病
炭そ病は、タマシダを育てる上で特に注意すべき病気です。カビが原因なので、あたたかく湿度が高い環境で発生しやすいです。悪天候が続く時期には特に気をつけましょう。炭そ病にかかると、葉や茎に灰色の斑点ができます。そのような斑点がある葉を見つけたら、すぐに取り除いてください。農薬を使用するのも効果的です。
カイガラムシ・ナメクジ
カイガラムシやナメクジは、タマシダを育てる上で特に注意すべき害虫です。植物にカイガラムシがつくと、栄養が吸いとられ元気がなくなってしまうので、殺虫剤か歯ブラシ・軍手などを使って取り除きましょう。予防策は、葉水を与えて葉や茎を湿らせておくことです。また、同様にナメクジも見つけたら取り除くか、駆除剤で対処してください。
まとめ
タマシダのようなシダ植物の仲間は、一般的には馴染みの薄い植物かもしれません。花を咲かせることもありませんが、タマシダの美しいグリーンの葉は部屋や庭の雰囲気を明るくしてくれますよ。水苔に植え込んだり、壁や天井からハンギングバスケットなどで吊るしたりして飾るのもおすすめです。記事内に掲載した写真などを参考に、ぜひお洒落に飾ってみてください。
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