ベニシダとは?
和名であるベニシダ(紅羊歯)は、春の新芽の芽吹きが赤いことに由来する名前で、葉の裏のソーラスと呼ばれる胞子嚢群が鮮やかに赤く色づきます。本州から九州にかけて自生する常緑シダ植物です。全体に鱗片が多く色や形に種別の特徴が表れ、花は咲かせません。
ベニシダの基本情報
ボタニ子
新芽がすごくきれいな色に紅葉するのね
名称
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ベニシダ(紅羊歯)
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学名
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Dryopteris erythrosora
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分類
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オシダ科 オシダ属
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区分
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常緑多年草
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大きさ
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50~100cm
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原産地
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日本の本州~九州
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分布
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平地や山地の林縁、路傍などに自生
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日照 | 半日蔭 |
常緑シダ植物の特徴
花や実はつけず胞子で子孫を増やします。鱗片の色や形に特徴が表れるシダ植物ですが、世界中に多くの種類が存在し、葉の形や大きさもいろいろです。半日陰の適度に湿り気のある場所を好み、環境があえば手がかからない、ローメンテナンスな植物です。
胞子で増える
シダ植物は種をつくらず、胞子で子孫を増やしていきます。ベニシダは葉裏のソーラス(胞子嚢)が赤く色づきます。このソーラスが熟すとはじけて胞子を飛ばします。胞子が水分のある湿った場所に落ちると発芽し、子孫を増やしていくのです。一般的な増やし方は株分けです。
園芸店でみかけるシダ植物の仲間
シダ植物は世界に1万種あると言われるぐらいさまざまな種類があります。観賞用としてだけではなく、中には植物医療として利用されるシダ植物もあるのです。ここでは観賞用として身近で人気のあるシダ植物の仲間をいくつかご紹介しましょう。
トキワシノブ
ボタニ子
夏、軒下などで風鈴とともに飾られているのがよく似合います。
学名
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Humata tyermannii
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分類
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シノブ科 キクシノブ属
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区分
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多年草
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大きさ
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15cm~30cm
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原産地 | 台湾~中国 |
アジアンタム
ボタニ子
観葉植物として、お部屋でやわらかに葉を広げるアジアンタムが人気です。
学名
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Adiantum |
分類 | ワラビ科 ホウライシダ属 |
区分 | 多年草 |
大きさ | 5cm~100cm |
原産地 | 熱帯アメリカ |
オオタニワタリ
ボタニ子
トロピカルな空間の演出に重宝するオオタニワタリ
学名
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Asplenium |
分類
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多年草 |
区分
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チャセンシダ科 チャセンシダ属 |
大きさ
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5cm~150cm |
原産地
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日本南部~台湾 |
ベニシダの育て方
ベニシダは高温多湿に強く、丈夫で育てやすい植物です。植える場所は、半日陰で適度に湿度のある場所がおすすめです。葉の表面にも水やりをするといいですね。寒さにはやや弱いので寒冷地での越冬は難しく、暖地では露地での越冬も可能です。基本は常緑なので暖地では冬でも葉を茂らせます。
ボタニ子
直射日光と乾燥が苦手なのね、庭植えでも根付くまで水やりを忘れちゃいけないわね。
ベニシダの魅力的な活用法
ボタニ子
どんな風に利用すれば魅力UPな演出ができるかしら?
芽吹きの紅葉した葉や、赤く色づいたソーラスの美しさが際立つように、葉の形を活かして樹木の足元に根締めとして利用するといいでしょう。ヒューケラやつわぶきといった広い葉の植物との植栽がおすすめです。たくさん茂った葉はお庭だけでなく、フラワーアレンジメントに利用でき、名わき役としての力を発揮します。
ベニシダまとめ
常緑シダ植物のベニシダは、丈夫で手がかからず、育てやすさは抜群です。季節の彩りを紅葉する葉が演出してくれます。いろいろなベニシダの魅力をお伝えしてきましたが、お気に入りのお庭や空間の演出に季節ごとに違う表情を魅せるベニシダを利用してみてはいかがでしょう。
出典:筆者撮影