ベニシダとは?常緑シダ植物としての特徴や育て方をご紹介!

ベニシダとは?常緑シダ植物としての特徴や育て方をご紹介!

身近でよく見かけるシダ植物は、恐竜のいた太古の時代から現代まで、ずっとずっと昔から存在している、とっても息の長い植物です。中でもベニシダは新芽の紅葉が美しいのが特徴で、初夏のお庭を彩ります。そんなベニシダの魅力について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ベニシダとは?
  2. 2.常緑シダ植物の特徴
  3. 3.ベニシダの育て方
  4. 4.ベニシダの魅力的な活用法
  5. 5.ベニシダまとめ

ベニシダとは?

出典:筆者撮影

和名であるベニシダ(紅羊歯)は、春の新芽の芽吹きが赤いことに由来する名前で、葉の裏のソーラスと呼ばれる胞子嚢群が鮮やかに赤く色づきます。本州から九州にかけて自生する常緑シダ植物です。全体に鱗片が多く色や形に種別の特徴が表れ、花は咲かせません。

ベニシダの基本情報

ボタニ子

ボタニ子

新芽がすごくきれいな色に紅葉するのね

名称
ベニシダ(紅羊歯)
学名
Dryopteris erythrosora
分類
オシダ科 オシダ属
区分
常緑多年草
大きさ
50~100cm
原産地
日本の本州~九州
分布
平地や山地の林縁、路傍などに自生
日照 半日蔭

常緑シダ植物の特徴

出典:筆者撮影

花や実はつけず胞子で子孫を増やします。鱗片の色や形に特徴が表れるシダ植物ですが、世界中に多くの種類が存在し、葉の形や大きさもいろいろです。半日陰の適度に湿り気のある場所を好み、環境があえば手がかからない、ローメンテナンスな植物です。

胞子で増える

出典:筆者撮影

シダ植物は種をつくらず、胞子で子孫を増やしていきます。ベニシダは葉裏のソーラス(胞子嚢)が赤く色づきます。このソーラスが熟すとはじけて胞子を飛ばします。胞子が水分のある湿った場所に落ちると発芽し、子孫を増やしていくのです。一般的な増やし方は株分けです。

園芸店でみかけるシダ植物の仲間

出典:筆者撮影

シダ植物は世界に1万種あると言われるぐらいさまざまな種類があります。観賞用としてだけではなく、中には植物医療として利用されるシダ植物もあるのです。ここでは観賞用として身近で人気のあるシダ植物の仲間をいくつかご紹介しましょう。

トキワシノブ

出典:写真AC

ボタニ子

ボタニ子

夏、軒下などで風鈴とともに飾られているのがよく似合います。

学名
Humata tyermannii
分類
シノブ科 キクシノブ属
区分
多年草
大きさ
15cm~30cm
原産地 台湾~中国
 

アジアンタム

出典:BOTANICA

ボタニ子

ボタニ子

観葉植物として、お部屋でやわらかに葉を広げるアジアンタムが人気です。

学名
Adiantum
分類 ワラビ科 ホウライシダ属
区分 多年草
大きさ 5cm~100cm
原産地 熱帯アメリカ

オオタニワタリ

出典:写真AC

ボタニ子

ボタニ子

トロピカルな空間の演出に重宝するオオタニワタリ

学名
Asplenium
分類
多年草
区分
チャセンシダ科 チャセンシダ属
大きさ
5cm~150cm
原産地
日本南部~台湾

ベニシダの育て方

出典:筆者撮影

ベニシダは高温多湿に強く、丈夫で育てやすい植物です。植える場所は、半日陰で適度に湿度のある場所がおすすめです。葉の表面にも水やりをするといいですね。寒さにはやや弱いので寒冷地での越冬は難しく、暖地では露地での越冬も可能です。基本は常緑なので暖地では冬でも葉を茂らせます。

ボタニ子

ボタニ子

直射日光と乾燥が苦手なのね、庭植えでも根付くまで水やりを忘れちゃいけないわね。

ベニシダの魅力的な活用法

ボタニ子

ボタニ子

どんな風に利用すれば魅力UPな演出ができるかしら?

芽吹きの紅葉した葉や、赤く色づいたソーラスの美しさが際立つように、葉の形を活かして樹木の足元に根締めとして利用するといいでしょう。ヒューケラやつわぶきといった広い葉の植物との植栽がおすすめです。たくさん茂った葉はお庭だけでなく、フラワーアレンジメントに利用でき、名わき役としての力を発揮します。

ベニシダまとめ

出典:筆者撮影

常緑シダ植物のベニシダは、丈夫で手がかからず、育てやすさは抜群です。季節の彩りを紅葉する葉が演出してくれます。いろいろなベニシダの魅力をお伝えしてきましたが、お気に入りのお庭や空間の演出に季節ごとに違う表情を魅せるベニシダを利用してみてはいかがでしょう。

*berry*
ライター

*berry*

お花のある暮らしを満喫! 育てて飾ってお気に入りの景色をつくるのが大好き。

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