リュウビンタイの育て方!シダ植物の特徴を含めて管理のコツをご紹介!

リュウビンタイの育て方!シダ植物の特徴を含めて管理のコツをご紹介!

リュウビンタイは、みごとな葉っぱが特徴的なシダ植物です。日本の暖かい地方に自生し、耐寒性はあまりありませんが、最近は室内で育てる観葉植物として人気です。そんなリュウビンタイの育て方と管理のコツを、シダ植物の特徴も含めご紹介します。

記事の目次

  1. 1.リュウビンタイとは
  2. 2.シダ植物の特徴
  3. 3.観葉植物としてのリュウビンタイ
  4. 4.リュウビンタイの育て方
  5. 5.リュウビンタイの増やし方
  6. 6.リュウビンタイの管理のコツ①
  7. 7.リュウビンタイの管理のコツ②
  8. 8.リュウビンタイの管理のコツ③
  9. 9.まとめ

リュウビンタイとは

Photo by jetalone

リュウビンタイは黒々とした独特な雰囲気を持つ根から、すっと伸びた枝と、青々とした南の国を思われる葉っぱが印象的な観葉植物です。日本に自生しており、植物の種類としてはシダ植物に属します。近年は、多肉植物やコケ植物と共に、観葉植物として人気を博しています。

基本情報

リュウビンタイの基本情報

名前 リュウビンタイ(龍鱗タイ)
学名 Angiopteris lygodiifolia 
分類 シダ植物 リュウビンタイ科リュウビンタイ属
生息地 日本
大きさ 葉だけで1m、高さ3mほどになることもある
特徴 高温多湿を好み、耐寒性があまりない

リュウビンタイは、九州や南西諸島などの比較的暖かい地域で自生しています。小笠原では、オガサワラリュウビンタイという固有種があります。湿度が高く、あまり日光のささない森の奥が本来のすみかです。耐寒性があまりなく、寒さに弱い特徴があります。

シダ植物の特徴

観葉植物として人気が出ているシダ植物は、もともと日本では、ワラビやゼンマイなど山菜として広く親しまれてきました。一般的に暗いところでも育てられますが、耐寒性は種類によってさまざまです。種子植物やコケ植物との違いにも触れながら、リュウビンタイが属するシダ植物の特徴をみていきましょう。

シダ植物とは

シダ植物のシダは、漢字では「羊歯」と書きます。「しだれている」ことからきているそうです。種子ではなく、胞子から増える植物です。胞子から出たハート形の前葉体という葉っぱから、葉っぱをきっちりと折り重ねてたたんだ状態の、ぐるんとした形の芽が出てきます。この芽が育ち、徐々に立派な葉っぱに育っていくのです。

シダ植物の胞子とは

胞子は、シダ植物以外にも、藻類や菌類、コケ植物などが増える役割を果たす細胞です。種子植物の種子より前の時代からある、植物の生殖器官の働きを担っています。シダ植物の場合、胞子は葉っぱの裏の「胞子のう」に入っています。胞子のうがはじけることによって胞子が地面に落ち、前葉体という葉っぱの上で精子と卵がむすびつくと、芽が出るのです。

種子植物との違い

種子植物は、花を咲かせて花粉の働きで受粉し種を、やがて新しい芽をつくります。それに対してシダ植物は、胞子によって芽をつくるため、花が咲きません。花粉を必要としないからです。リュウビンタイは、一つの葉っぱから一度にたくさんの胞子をつくり出しますが、胞子は落ちたところの土の水分がないと生きていけません。

種子植物との共通点

シダ植物も種子植物と同じように、日光を浴びて光合成をします。また、一般的に根、茎、葉に分かれていて、維管束という水分や栄養を運ぶ管があるところも、種子植物と同じです。

コケ植物との違い

コケ植物は、シダ植物よりも太古の昔からある植物です。コケ植物も胞子によって増えます。葉っぱと茎しかなく、仮根とよばれるヒゲのようなものは根ではなく、栄養分や水分を吸収できず、体を支えるだけしかできません。したがって、コケ植物には、根から栄養分や水分を送る維管束がありません。

種子植物とシダ植物とコケ植物の違いのまとめ

  胞子で増える 種子で増える 維管束がある 光合成する
種子植物 ×
シダ植物 ×
コケ植物 × ×

ボタニ子

ボタニ子

シダ植物やコケ植物も、生きていくための養分は光合成でつくるんだよ。

観葉植物としてのリュウビンタイ

観葉植物とは、花ではなく、植物の葉の大きさや形などを楽しむ植物のことです。そもそも花を持たず、立派な葉っぱを持つシダ植物は、まさに観葉植物にうってつけです。特にリュウビンタイの葉っぱは大きくて、見ごたえがあります。リュウビンタイの葉っぱは南国を思わせますが、日本に自生しているだけあって、日本風家屋などにもよく合います。

多肉植物との違い

観葉植物として人気が高いものに、ぷっくりとした葉や茎を持っている多肉植物があります。リュウビンタイを、多くの観葉植物と一緒に並べて楽しみたいとき、多肉植物との育て方の違いを知っておくとよいでしょう。

多肉植物とは

多肉植物とは、他の植物に比べて多肉質の葉や茎や根を持つ植物の総称です。多肉質の部分に水分を含んでいるため、雨が少ない乾燥した気候でも生きていけるようになっています。サボテンは多肉植物の一種です。多肉植物は、花をつける種子植物に分類されます。

多肉植物との育て方の違い

多肉植物は乾燥した土地で育つ植物で、水を与える頻度は月に一回ほどで十分です。むしろ、土の湿りすぎに注意し、鉢に水が溜まりすぎているときには、溜まった水は必ず捨てましょう。また、日光をたっぷり浴びる必要があります。一方のリュウビンタイは、湿った土地で自生する植物ですので、土が乾く前に水をあげないといけません。観葉植物として同じ室内で育てるときは、多肉植物とリュウビンタイの水のあげ方が異なることを知っておきましょう。

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リュウビンタイの育て方

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