カトレアの植え替え方法!適切な時期や手順・植え替え後の管理まで徹底解説!

カトレアの植え替え方法!適切な時期や手順・植え替え後の管理まで徹底解説!

カトレアの植え替えは難しそうで、なかなか自分でチャレンジできない方も多いのではないでしょうか?適切な時期と手順がしっかりわかるとそれほど難しい作業ではありません。カトレアの植え替えの仕方や株分けの方法、管理のコツまで詳しく解説していきます。

記事の目次

  1. 1.カトレアとは?
  2. 2.カトレアの生育サイクル
  3. 3.カトレアの構造
  4. 4.カトレアの植え替え
  5. 5.カトレアの株分け
  6. 6.植え替え後の管理
  7. 7.よい花芽をつけるコツは?
  8. 8.まとめ

植え替え後の管理

管理①水やり

植え付け後はすぐ水やりしない

画像出典:筆者撮影

植え付け後、1~2週間は水やりをせず乾かし気味に管理します。湿度は保つように、霧吹きで葉水を与えてあげましょう。新芽が伸びだしたら、徐々に水やりを増やし通常の管理に移行していきます。雨季と乾季を意識した、メリハリのある水やりがとても大切です。種類により生育時期は変わりますが、おおまかに成長期が雨季、休眠期が乾季と考え、次のタイミングを目安に水やりに変化をつけるとよいでしょう。

①成長期の水やり

新芽(リード)が伸びはじめ、葉が開くまでは、鉢の内部が乾きすぎないようにたっぷりと与えます。鉢底からしっかり水が流れ出るまで与え、新鮮な水を空気が常に循環するようにしましょう。

②休眠期の水やり

バルブの成長が止まり太り始めたら、休眠期に入るため徐々に水やりを減らしていきます。水を与える時は植え込み材に水が行き渡るように与えますが、鉢の中がしっかり乾くまで次の水は与えないようにしましょう。目安としては素焼き鉢の表面が乾いてから、2~3日たってから水やりするのがおすすめです。

管理②置き場所

一度休ませてから明るいところへ

植え替え後は50%以上遮光した風通しのよい置き場所で休ませ、成長が始まったら徐々に明るいところへ移していきます。初夏から秋まで戸外で管理する場合は、寒冷紗などで30~50%遮光した置き場所がよいでしょう。冬は室内で葉焼けを起こさない程度(30%遮光目安)の光にしっかり当てて管理します。カトレアは日当たりを好むので、年中最低でも4時間以上は日に当てましょう。

15~25℃の温度で管理する

植え替え後はあまり温度変化の少ない場所で休ませましょう。成長が旺盛になり最低15℃以上の温度を保てる場合は、戸外の風通しのよい置き場所で管理します。本来カトレアは熱帯の標高1000mの高地から亜熱帯の低地といった、暑すぎず年中温暖な気候で育つため、15~25℃くらいが生育の最適温度になります。

管理③肥料

植え替え後すぐに与えない

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植え替えすぐに肥料を与えるのは株に負担を与えてしまいます。新芽がぐんぐん伸び始めたら、2000倍くらいに薄めた液肥からスタートしましょう。

成長期には置き肥もOK

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成長期は適度に肥料を与えてしっかり株を作ることでよい花芽がつきます。5~6月に有機質主体の固形肥料を月に1回与えます。液体肥料を併用する場合は、1500~2000倍に薄めたものを月に2回程度与えましょう。

よい花芽をつけるコツは?

コツ①しっかりバルブを育てる

画像出典:筆者撮影

「作上がり」といって、新しいバルブが古いバルブよりも大きく育つことが理想です。成長期にしっかり水と肥料を与えて、ぷっくりと太いバルブを育てましょう。

コツ②肥料をやりすぎない

肥料が多くなると株はどんどん育ちますが、花芽が付きづらくなる原因になります。特に窒素が多い肥料(油かすなど)は注意が必要です。休眠期に入り始めたら肥料が残らないように、置き肥は必ず取り除きます。

コツ③花芽が見えたら水を切らさない

シースの中に花芽がみえたら、休眠期で水やりを減らしていた場合でも、少し増やして水ゴケが乾いたらすぐに与えるようにします。またシースから花芽が出てくると、暖房の乾燥などで蕾が落ちることもあるので、霧吹きで空中湿度は保つようにしましょう。

まとめ

画像出典:筆者撮影

カトレアの植え替えをマスターできれば、他の洋ランの植え替えにも応用ができます。自分で植え替えた株は特別な愛着が湧くものです。美しい花を咲かせるには欠かせない作業なので、ぜひ記事を参考にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

bifuka
ライター

bifuka

植物アドバイザーの仕事をしつつ、自宅で様々な植物たちを育てています。最近は実家の畑で野菜作りにハマっています。

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