カレンデュラの美容のための利用法
カレンデュラは古くから肌をいたわる植物としてスキンケアに用いられてきました。赤ちゃんのおむつかぶれや湿疹の他、ストレッチマーク(妊娠線)予防や産後のケアにも大活躍のカレンデュラの利用法をご紹介します。
精油とエキス
ハーブというと一般的に精油を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、カレンデュラは精油より浸出油として美容のためのエキスを抽出してクリームなどに使用することが一般的です。精油も出まわっていますが、オイルでの使用が圧倒的に多いのが特徴です。
カレンデュラオイルとは
オリーブオイルなどの植物油に乾燥したカレンデュラの花びらを漬けこんでエキスを抽出するカレンデュラオイルは、ヨーロッパで火傷や肌荒れの民間薬として受け継がれてきました。伝統的な利用法をご紹介しましょう。オイルはマッサージに使用でき、ミツロウなどでバームやサーブ(バームよりやわらかい油脂を配合した軟膏)を手作りすることもできます。
カレンデュラオイルの作り方
材料
- カレンデュラの花(乾燥):適量
- オイル(オリーブ油、スイートアーモンドオイルなど):適量
器具
- ガラス瓶(ふたつきのもの)
- コーヒーフィルター
作り方
- 消毒して乾燥したガラス瓶に2/3ほどカレンデュラの花を詰める
- カレンデュラがしっかり漬かる量の油を注ぎ入れる(グラスの口から1~2cm下まで)
- よく混ぜてガラス瓶にふたをする
- 日の当たる場所に約2週間置く(1日1回振りまぜる)
- コーヒーフィルターでオイルを濾し取る
カレンデュラクリームの作り方
材料(20g)
- シアバター:5.8g
- ミツロウ:1g
- ホホバオイル:5g
- カレンデュラオイル:8g
- ビタミンE:0.2g
作り方
- ビーカーにミツロウとホホバオイルをいれ湯煎にかけ、かき混ぜる
- ミツロウが溶けたら火からおろしシアバターを加える
- 冷めるまでかき混ぜる
- 人肌程度に冷めたらカレンデュラオイルとビタミンEを加える
- とろりとするまでかき混ぜ続ける
- 固まりかけたらホイップする
- 消毒した容器に詰め、1カ月以内に使いきる
香りをつけるときの注意点
香りをつけたい場合は1%以下の精油を加えます。精油の選び方はラベンダーなどの肌にやさしい精油選びがポイントです。乳幼児や子供向けのクリームには精油の使用は控えてください。
使用上の注意点
スキンケアに関してはカレンデュラそのものには副作用認められていませんが、製品として販売されているものでも皮膚が敏感な方は使用前にパッチテストを行ってください。
まとめ
美容と健康に役立つハーブ、カレンデュラについてご紹介しました。カレンデュラは食べても塗っても体にうれしい薬効がいっぱいの植物なのですね。工夫次第でおいしい食べ方や飲み方のバリエーションを広げてみてください。