晩白柚(バンペイユ)とは?品種・収穫時期などの特徴や栽培方法を紹介

晩白柚(バンペイユ)とは?品種・収穫時期などの特徴や栽培方法を紹介

晩白柚(バンペイユ)は大きな果実が特徴的なミカン科の果樹です。果実は食用だけでなく、加工品に利用されるほか、贈答品にもなり、春に咲かせる花や青々とした葉は、観賞用としても親しまれています。ここでは晩白柚の特徴や種類、収穫時期や栽培方法を紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.晩白柚(バンペイユ)とは?
  2. 2.晩白柚の実の特徴
  3. 3.晩白柚の他の種類と見分け方
  4. 4.晩白柚の主な栽培地と収穫時期
  5. 5.晩白柚の栽培方法
  6. 6.まとめ

晩白柚の他の種類と見分け方

出典:写真AC

晩白柚は柑橘類の「文旦(ブンタン)」の品種の1つで、種類はほかに「土佐文旦(トサブンタン)」「河内晩柑(カワチバンカン)」などがあります。それぞれの特徴と晩白柚との見分け方をみていきましょう。

種類①土佐文旦(トサブンタン)

出典:写真AC

基本情報
名前 土佐文旦(トサブンタン)
学名 Citrus grandis
樹高 1.5m~3m
収穫時期 12月~2月
開花時期 5月中旬~6月

土佐文旦はブンタンのなかでも比較的小さめの柑橘類です。重さは数百g~1kgほどになり、甘みが強く果汁が豊富な果実といわれています。主な栽培地は高知県で、収穫時期はハウス栽培でなら11月頃、露地栽培なら1月頃から始まります。

ボタ爺

ボタ爺

晩白柚と土佐文旦は果実の大きさや果皮の厚さで見分けられるよ。

種類②河内晩柑(カワチバンカン)

出典:写真AC

基本情報
名前 河内晩柑(カワチバンカン)
学名 Citrus kawachiensis
樹高 2~3m
開花時期 5月
収穫時期 3月~6月
河内晩柑はグレープフルーツにそっくりの見た目です。熊本県河内町の文旦栽培地で偶然に発見された果実で、すっきりとした甘みの国産柑橘として知られています。一般的に柑橘類は寒い時期に収穫を迎えますが、河内晩柑は初夏~夏にかけて収穫されます。

ボタニ子

ボタニ子

円形の晩白柚に対して、河内晩柑はわずかにしずく型で、サイズも一回り小さいため見た目で見分けられます。

晩白柚の主な栽培地と収穫時期

Photo byDeltaWorks

晩白柚の主な栽培地は熊本県です。国産晩白柚の約90%以上が熊本県で栽培され、熊本県八代市の名産品にもなっています。そのほか鹿児島県や大分県でも作られ、九州地方の温暖な気候が良質な晩白柚の栽培に適していることが分かります。

ボタ爺

ボタ爺

ちなみに、晩白柚の原産地はベトナムだよ。

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晩白柚の収穫時期

気温の低い時期に旬を迎える晩白柚の収穫は、ハウス栽培で12月下旬から始まり、露地栽培では1月~3月頃までおこなわれます。ハウス栽培の晩白柚はお歳暮などの贈答品に利用されることも多く、植え付けから結実や収穫までの時期が調整されて栽培されています。

ボタ爺

ボタ爺

次は晩白柚の栽培方法を紹介するぞ!

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晩白柚の栽培方法

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