晩白柚（バンペイユ）とは？品種・収穫時期などの特徴や栽培方法を紹介

日当たりがよく気温の変化が少ない場所が適しています。幹を丈夫に育て収穫を充実させるために、日光をよく当てるようにします。鉢植えで育てる場合も、できるだけ日が当たるように管理しましょう。

通常は降雨のみで大丈夫です。夏季に日照りがつづき、地面がからからになるようなときはたっぷりと水やりします。

鉢内の用土が白っぽく乾いてきたら水を与えます。鉢の底から水がでてくるまでしっかりと与えましょう。

晩白柚には適度に水はけし水もちする土が栽培に適しています。地植えでは水はけや水もちが悪い場合は、腐葉土や牛糞を混ぜて土質を改善する必要があります。鉢植えは果樹用の培養土（市販）か、赤玉土（小粒）：腐葉土を7：3（または8：2）でブレンドして使います。

肥料は3月・6月・10月の3回、地植え・鉢植え共に、油かすなどの有機質肥料、または果樹用の速効性化成肥料を与えます。肥料を与えることで新芽の成長をうながし、花や果実の増加につなげます。

樹木を中心にして、枝先の真下あたりに幹をぐるりと囲む等間隔の穴（深さ約10cm）を掘ります。穴に肥料を入れ土を戻します。肥料を幹から離して施すことで養分吸収の向上が期待できます。

晩白柚は3月下旬から植え付け可能です。地植えは植え付け前に土を耕して有機質の元肥を施し、水を入れたバケツに苗木を入れて水を吸収させてから植えると活着しやすくなります。鉢植えは基本の用土・鉢底石・鉢底ネットを用意して植え付けます。植え付け後は水を与えます。

植え替えも植え付けと同じく3月下旬からできます。主に鉢植え栽培で植え替えが必要です。2年～3年に1度は植え替えをして、用土の通気性や水はけ、根詰まりを改善しましょう。

1. 根を傷めないよう植木鉢からゆっくりと株を引き抜きます。
2. 根周りの土を軽くほぐして取ります。
3. びっしりと根が張っている場合はノコギリやハサミ等で適度に切り落としすっきりさせましょう。
4. 鉢にネットを敷き、鉢底石を2cm～3cmほどの高さまで入れます。
5. 用土を半分弱入れて、中央に株を戻し土を入れていきます。（割りばしなどで土をつつくと鉢の隅々まで土が行きわたります）
6. 鉢底から水がでるまでたっぷりと与えます。
7. 半日陰に置き、根が定着したら日当たりで管理します。

剪定は春（3月）におこないます。徒長枝・込み合った枝・枯れた枝などを切り落とし、全体の樹形を整えましょう。

柑橘類のなかでビックサイズの果物「晩白柚」は、果実だけでなく皮まで余すことなく食べられるフルーツです。旬の時期は1月～3月、果実の収穫後はまっ白な花も楽しめます。栽培難易度はやや難しめですが、収穫の達成感もビックサイズ！いちどチャレンジしてみてはいかが？