柑橘系とは?
柑橘系とは、柑橘類やみかん、シトラスとも呼ばれミカン科ミカン亜科ミカン連に属する果物のことです。狭義の意味では、この中のミカン属・キンカン属・カラタチ属の3属からなるといわれています。また、柑橘類という言葉は、日本で作られた造語です。広義の意味では、クリメニア属・エレモシトラス属・ミクロシトラス属の3属も含まれるとされています。
シトラスとは?
柑橘類という言葉の他にシトラスという言葉がありますが、柑橘類の英語名であり、みかん系統の植物には学名にもシトラスという言葉が使われています。広義の意味では、ミカン連に属するものを、狭義の意味ではミカン属に属する果物をシトラスと呼びます。
柑橘系の特徴
常緑性の樹木
柑橘類は、一般的には常緑性の樹木です。常緑性の樹木とは、冬でも落葉せずに葉がついている樹木をさします。柑橘類の樹木はあまり大きくならない低木の樹木という特徴もあります。果実の大きさはさまざまで、小さいものもあれば大きいものもあり、柑橘系に代表される温州みかんは小さいサイズです。柑橘類の樹木にはユズのように棘のあるものも多くあります。
果皮
柑橘類の果皮の色は、主にオレンジか黄色い色です。果皮には精油が含まれており、果肉よりも強い匂いを放ちます。皮を絞ったときにでてくる液体は精油です。柑橘類の皮は、食用にできるものが多くあります。
果肉
柑橘類の果実は、オレンジや黄色い皮の中に小袋に入り10個前後あります。この小袋のことを「じょうのう」といい、白い膜のようなものを「じょうのう膜」と呼びます。じょうのう膜は、柔らかいものとかたいものがあり、かたいものは食べられません。食べられるものは果皮だけ剥いて食べることが多いです。
味や香り
柑橘類は酸味あります。香りも爽やかな香りと称されることが多いです。柑橘系の精油は爽やかでリラックス効果があると人気があります。
柑橘類の産地
柑橘類の産地は愛媛県が有名ですが、和歌山県や静岡県、九州も有名です。西日本や九州で多く栽培されている柑橘類は、関東地方・東北地方などではあまり作られていません。これは、柑橘類が温暖な気候を好み、寒さに弱いからだといわれています。
次のページからどのような柑橘系の果物があるのか大きさに分けて紹介します!