マーコットとは?特徴や見分け方をご紹介!味・旬な季節・食べ方は?

マーコットとは?特徴や見分け方をご紹介!味・旬な季節・食べ方は?

マーコットは1~4月に旬を迎えるカンキツ類です。日本ではまだ知名度は低めで、産地など詳しいことはあまり知られていません。本記事では、マーコットの特徴、おいしい食べ方や、見分け方、オレンジとの違いなどについて紹介します。知られざるマーコットの魅力に迫りましょう。

記事の目次

  1. 1.マーコットとは
  2. 2.マーコットの見分け方
  3. 3.マーコットの旬はいつ?
  4. 4.日本の主な産地
  5. 5.マーコットのおいしい食べ方
  6. 6.マーコットの保存方法
  7. 7.まとめ

マーコットとは

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マーコットは、ミカン科の常緑低木でカンキツ類に分類されています。ミカンとオレンジを交配させた「タンゴール」という品種のひとつです。アメリカが原産で形はミカンに似ていますが、大きさや味などに違いがあります。国内で生産されているほか、産地であるオーストラリアなどの海外から輸入もされています。

マーコットの特徴

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マーコットは、小さい見た目につやのあるオレンジ色が特徴的です。手で簡単に皮がむけますが、皮が薄いため実も一緒にはがれてしまうことがあります。そのようなときは、ナイフを使って切り分ける方法がおすすめです。果肉の中には種があるため、食べるときは注意が必要です。

マーコットの味や香りは?

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マーコットからは、とてもさわやかな香りがします。味は、酸味と甘味が絶妙なバランスで、濃厚な味わいが特徴です。果汁を多く含んでおり、小粒ながら食べ応えがあります。果汁を利用してジュースを作ることも可能です。

マーコットの見分け方

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マーコットは特徴的な見た目をもつため、ほかのカンキツ類と見分け方は難しくありません。皮にはつやがあり、触り心地はつるつるとしています。カンキツ類特有の凹凸もあまり目立ちません。大きさは手のひらサイズの小ぶりで、オレンジなどと比べると一目瞭然です。

オレンジとの違いは?

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マーコットとオレンジは、大きさのほかに、皮の厚みにも違いがあります。色もマーコットのほうが鮮やかなだいだい色です。甘味が強く、実を包んでいる袋も薄いため、むかずにそのまま食べられます。オレンジよりも食べるときが楽で、小さい子どもにも食べさせやすい点もよいところです。

ミカンとも違う?

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マーコットはミカンに比べると皮がむきにくいのが難点ですが、一般的なミカンよりも果汁が濃厚で味がはっきりしています。ミカンの出荷が終わるころ、入れ替わるように店頭に並ぶため、ぜひ、食べ比べてみてください。特徴の違いがわかるでしょう。

マーコットの旬はいつ?

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マーコットの旬は、収穫時期とほぼ同時期です。まさに食べ頃な状態のものが市場に出回っているといえます。輸入物も含めると9月頃から旬が始まります。しかし、日本で栽培されているマーコットは、収穫時期よりやや遅めの3~4月頃が旬とされています。

マーコットの収穫時期は?

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マーコットの収穫時期は、日本と海外では少し違いがあります。オーストラリアでは9~11月、アメリカでは1~4月が収穫の時期です。日本では1月頃に沖縄県で収穫が始まり、2~4月頃に九州で収穫時期のピークを迎えます。

収穫が遅れるとどうなる?

カンキツ類は収穫が遅くなってしまうと、傷んでしまったり、枝から落下したりします。そのほかにも「す」が入ってしまい、苦味を感じるようになってしまうのです。

おいしいマーコットの見分け方

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おいしいマーコットの見分け方は、それほど難しくありません。皮の色が鮮やかで、つやのあるものを選びます。手に持ってずっしりと重みが感じられるのも、見分ける基準のひとつです。反対に、軽くて皮に張りがなく、つやのないものは傷んでいる可能性があります。しっかりと見極めてから購入するのがよいでしょう。

おいしくないマーコットにあたってしまったら?

マーコットがおいしくないと感じられた場合、食べられるのに捨ててしまうのはもったいないことです。そんなときは、ジャムにするなど、少し手を加えるとおいしく食べられます。また、皮に含まれている成分が油汚れなどの掃除にも一役買ってくれるため、すぐに捨てずに有効活用してください。

日本の主な産地

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日本では、佐賀県や熊本県などの九州の一部地域と、和歌山県などでハウス栽培されています。沖縄県でも栽培されており、こちらは露地栽培です。気候の条件などから、栽培されている地域は少ないのが現状です。

本州が栽培に向かない理由

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マーコットをはじめ、おいしいカンキツ類を栽培するには、日光や気温、海に面しているかなどいくつかの条件が必要です。この条件を全て満たしてくれるのが、四国の瀬戸内や九州の一部など、限られた場所なのです。

栽培に適した条件とは

晴れの日が多く、土の水はけがよいこと、年間を通して平均気温が15℃程度であることなどが条件です。海から吹く潮風に含まれるミネラルも栽培には欠かせません。海が近くても湿度が高く、冬場の気温が低い本州では栽培に向かないといえるでしょう。国内の産地は限られているのです。

マーコットの品種

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現在、日本で栽培されている品種のなかには「せとか」や「麗紅」といった品名がつけられているものがあります。どれも地域の特産物です。海外から輸入されているものでは「ダブルマーコット」という品種があります。

せとか

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せとかは「清見」と「アンコール」を掛け合わせた品種に、さらにマーコットを加えた品種です。長崎県で誕生したとされ、瀬戸内地方まで普及するよう願いをこめて名づけられました。

どんな味がする?

せとかは酸味が少なく、とても甘いのが特徴です。香りがよく、果汁も豊富でややとろみがあります。「カンキツの大トロ」と呼ばれることもあるのです。

麗紅

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麗紅(れいこう)は「せとか」同様、「清見」と「アンコール」を掛け合わせた品種に、さらにマーコットを掛け合わせて生まれたものです。佐賀県で多くを栽培しており、厳密な審査に合格したものを「はまさき」として特産化しています。

はまさきとは?

佐賀県では、非常に優れたできの「麗紅」を、「はまさき」というブランド名で販売しています。これは、佐賀県の農協がオリジナルブランドとして商品登録したもので、ふるさと納税の返礼品として扱われることもあります。

ダブルマーコットとは

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「ダブルマーコット」は、モロッコからアメリカへ渡った「アフォーレ」という品種を改良してうまれました。同じタンゴールに分類されていますが、品種的には別物として扱われています。品種改良の末、種がないものが生まれ、日本では種がないのものを「ダブルマーコット」、種が入っているものを「マーコット」として販売しています。

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マーコットのおいしい食べ方

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