キンカン(金柑)とは
キンカン(金柑)は、中国原産の柑橘です。小粒ながら黄色(金色)のふくよかな実を多くならせる縁起のよい植物として、春節の飾りなどに使われてきました。果肉はすっぱく皮が甘い小さな果実で、皮ごと食べられます。日本には江戸時代より前に伝わり、庭木や盆栽で親しまれています。のど飴の成分になっていることでもおなじみですね。
キンカンの基本情報
名前 | キンカン(金柑)、キンキツ(金橘) |
学名 | Fortunella |
原産地 | 中国 |
科/属名 | ミカン科キンカン属 |
収穫時期 | 12月~5月(品種による) |
分類 | 常緑低木 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 強い |
キンカンの栄養素
キンカンは小さな果実ですがビタミンCが豊富で、ビタミンE、ビタミンP(ヘスペリジン)、シネフリンなどが含まれています。ヘスペリジンは皮に多く含まれ、血流をよくする効果があります。シネフリンには咳止め効果があり、咳止めの生薬やのど飴に使用されています。金橘(きんきつ)という生薬は、キンカンの果実を刻んで干したものです。
キンカンの種類
主な種類
中国の寧波(ねいは)から伝わった「ネイハキンカン」、別名「ニンポウキンカン」は、生食のキンカンとして多く流通している種類です。「マルキンカン」は小ぶりで丸い形が特徴で、茎にトゲがあります。実が細長い「ナガキンカン」にはトゲはほとんどありません。
改良品種や鑑賞用種類
農林水産省が育成した「プチマル」は、ネイハキンカンとナガキンカンを交配させた種なし種です。「チョウジュキンカン」は酸っぱくて生食に適さず観賞用となっています。また、「マメキンカン」は矮性で盆栽用に愛好されている品種です。
キンカンの花言葉
キンカンの花言葉は、「思い出」「感謝」です。原産地である中国では、正月(春節)の頃にキンカンを飾ったり、ミカンやキンカンなどの柑橘をお互いに贈り合ったりする習慣があります。色と名前の音から金運などにつながる縁起のよい植物だからです。「思い出」「感謝」の花言葉はそうした風習から育まれてきたのでしょう。
キンカンの育て方<概要>
キンカン栽培の難易度
キンカンは、柑橘類の中では病気にかかりにくくて耐寒性も多少あり、比較的育てやすい植物です。自家結実性があり、1苗だけでも実がなります。低木でコンパクトに育てられ、鉢植えでも収穫できます。自然樹形がまとまりやすいため手入れしやすく、日当たりのよい土地に植えればたくさん実をつけてくれるでしょう。
栽培に適した環境
キンカンは、関東以西で冬に積雪しない地域なら庭植えができます。たまに少し雪をかぶるくらいは耐えられますが、基本的には暖地で育つ植物です。日当たりがよく、北風の通り道でない水はけのよい土地が適しています。日当たりのよい場所に置けば、鉢植え栽培でも収穫できます。
栽培カレンダー
キンカンは、園芸店やホームセンターなどで苗を手に入れて栽培するのが一般的です。2年生の接ぎ木苗なら植え付けから2年~3年で、最初の収穫ができます。3月~4月頃に苗を植え、夏頃に開花、冬から春に実をつけるサイクルです。収穫時期は、品種によって幅があり、栽培地域によってもズレが生じます。
ボタニ子
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出典:写真AC