日向夏とは
日向夏の歴史
日向夏は柑橘類の一種です。読み方は「ひゅうがなつ」といい、原産地は宮崎県宮崎市です。1820年に真方安太郎の敷地内で偶然発見された突然変異種といわれています。大正時代に入って高知県、愛媛県、伊豆半島、神奈川県などさまざまな地域で広く栽培されるようになりました。昭和に入って日向夏(ひゅうがなつ)としてブランド化されました。
かんきつ品種とは
かんきつ品種はかんきつ類の中のブランドなどの品種を指します。かんきつ類は大きく分けるとみかんの仲間で、かんきつ類の果実は食用で、「爽やかな香り」と「甘酸っぱい味」が特徴です。常緑樹で低木のものが多く、棘があるものや葉に芳香成分があり、蝶の幼虫のエサになることが多いです。たくさんの種類があり、日向夏もかんきつ品種のひとつです。
特徴
日向夏は温州みかんにくらべ一回り以上大きいサイズで、皮はレモンのような黄色です。酸味が強く、爽やかな香りと甘酸っぱい果肉、内側の白い皮を一緒に食べるとジューシーで大変おいしいです。内側の白い皮はふわふわしていて苦みやえぐみもなく、むしろほんのり甘くて果実の強い酸味をおさえてくれて美味しく食べられます。オレンジのような濃い甘さがなく、爽やかな甘みのみかんです。
種類
宮崎でブランド化された日向夏は、日本各地に栽培が広がりました。高知県の「小夏(こなつ)」や「土佐小夏(とさこなつ)」、静岡県伊豆半島「ニューサマーオレンジ」など産地によって別名で売られています。日向夏を他の品種と交配させた品種や、枝変わりによってつくられた品種もあり、数多くのかんきつ類の品種の親でもあります。
食べ頃の時期
ハウス栽培 | 12月中旬~3月初旬 |
路地ネット栽培 | 3月~5月 |
日向夏の食べ頃の時期はハウス栽培と路地ネット栽培で少しずれます。どちらも美味しいので食べ比べてみるのもいいですが、旬を味わうならば路地ネット栽培の方を選んでください。太陽と大地の恵みを強く味わうことができます。
選び方
日向夏がお店にならび始めたら、その中からどのようなものを選ぶといいのか説明します。美しいレモン色でツヤのある皮、手に持ったときに大きい、ずっしりと実がつまった感じがするものがおすすめです。せっかく食べるなら鮮度のよい、より美味しいものを選んで召し上がってください。
次ページでは日向夏の食べ方を紹介します