河内晩柑とは
河内晩柑の基本情報
河内晩柑とは
河内晩柑とは、偶発実生で発見された、文旦の系統を引くみかんの1種です。大きさや外見がグレープフルーツに似ていることから、「和製グレープフルーツ」と呼ばれることもあります。また、柑橘系は冬に旬を迎えることがほとんどですが、河内晩柑は、初夏に旬を迎えることが特徴です。
発見された土地 | 熊本県河内町 |
主な産地 | 愛媛県愛南町、熊本県天草市 |
大きさ | 200g~500g |
収穫時期 | 3月~8月 |
旬の時期 | 5月~6月 |
河内晩柑の栄養は
河内晩柑には、柑橘類に多い「ビタミンC」や、温州みかんなどに含まれる栄養素のひとつ「シネフィリン」といった栄養が豊富に含まれています。特に「シネフィリン」は気管支の筋を緩める作用があるといわれており、のど風邪予防にもおすすめです。
名前の由来
地名と収穫時期が名前の由来
河内晩柑の名前の由来は、最初に発見された場所である「熊本県河内町」という地名と、収穫の時期が春以降と遅く、晩生(おくて)の柑橘であるという意味から、河内晩柑と名づけられたといわれています。
河内晩柑の別の名前
河内晩柑には、生産者や産地によっていろいろな種類の別名があります。有名な名前は以下の2つです。
- 「愛南ゴールド」…河内晩柑の生産地として有名な、愛媛県愛南町に由来します。
- 「美生柑(みしょうかん)」…愛南町の前身である御荘町(みしょうちょう)に由来します。
河内晩柑の味の特徴と違い
味の特徴
河内晩柑は、前述のとおり、グレープフルーツに似た大きさや見た目ですが、苦みや酸味は控えめです。おだやかな、やわらかい甘さがありますので、小さなお子様や、柑橘系特有の苦みが苦手な方もおいしく食べられます。果肉には果汁がたっぷり詰まっており、みずみずしく、さわやかな味わいが特徴です。
収穫時期による味の違い
河内晩柑は、木の上で長時間実らせる「木成り栽培」によって栽培されているため、収穫する時期によって、味や食感に変化がでます。
3月~4月中旬
この時期は果実の甘さと酸味が引き立っており、フレッシュな味わいです。実は柔らかく、果汁がたっぷりと詰まっているため、河内晩柑のみずみずしくも濃厚な味わいを楽しむことができます。
4月中旬~6月
この時期は果実の甘さと酸味は落ち着き始め、ちょうどいいバランスになります。果実に食感が出てくるので、口に入れた際に、はじけるような噛み心地も楽しめるようになります。
7月~8月
この時期は果実の身が引き締まり、弾けるような食感はますますよくなります。また、甘さや酸味は穏やかになり、口当たりのよいあっさりとした味わいに変化します。