鬼柚子(獅子柚子)とは?大きな柚子の品種特徴や食べ方・使い方を紹介!

鬼柚子(獅子柚子)とは?大きな柚子の品種特徴や食べ方・使い方を紹介!

鬼柚子というジャンボサイズの果物を知っていますか?獅子柚子とも呼ばれており、名前だけでは怖いイメージを想像しますが、いろいろな魅力を持っている果物です。今回は、見た目も名前もインパクトがでかい鬼柚子の特徴や、食べ方のレシピ、使い方なども紹介していきます!

記事の目次

  1. 1.鬼柚子(獅子柚子)とは?
  2. 2.鬼柚子(獅子柚子)の基本情報
  3. 3.鬼柚子以外の大きな柚子の種類
  4. 4.鬼柚子(獅子柚子)の食べ方
  5. 5.鬼柚子(獅子柚子)の皮の使い方
  6. 6.まとめ

鬼柚子(獅子柚子)とは?

出典:photoAC

鬼柚子(オニユズ)は別名、獅子柚子とも呼ばれています。名前に柚子が入っていますが、実は柚子の仲間ではなくブンタンの仲間です。鬼柚子があまり店頭に並んでいるのを見たことがないかもしれませんが、縁起物としてお正月に玄関を飾る果物として見覚えのある方もいるでしょう。こちらの記事では、1度見たら忘れられないような、インパクトのある鬼柚子の特徴や食べ方だけでなく、使い方のレシピなどを紹介していきます!

鬼柚子(獅子柚子)の基本情報

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学名 Citrus pseudogulgul
園芸部類 果樹
原産地 中国
形態 中高木
樹高 1.5〜4m

ブンタン類の果樹は、柑橘類の中でも実が大きいのが特徴です。中でもこの鬼柚子(オニユズ)は果重が1kg、直径が15cmにもなる、とても大きい品種です。鬼柚子の原産地は中国で、日本に入ってきたのは奈良時代頃だと言われています。地植えはもちろん、鉢植えでも育てるのが可能で、自家結実性があるため1本の木で実をつけます。鬼柚子は結実が早いため、約2〜3年ほどで実がなるでしょう。

名前の由来

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鬼柚子は皮の表面に溝があり、とてもゴツゴツしています。獅子の顔に似ている変わった見た目から、獅子柚子という名がつきました。鬼や獅子は邪悪なものを排除してくれる生き物と言われていることから、縁起物として扱われ、お店やお正月に飾られています。

鬼柚子の特徴

特徴①味

鬼柚子は皮がとても厚く、皮と実の間には文旦のように白い綿が詰まっており、水分が少ないため、果実をそのまま食べるのは難しいでしょう。果汁が少なくパサパサしていて、酸味が強いため、生で食べるというよりマーマレードジャムのように砂糖と一緒に漬けたり、酒などに加工され楽しまれています。

特徴②香り

鬼柚子は名前に柚子が入っていますが、実は柚子ではなく、ブンタンの仲間です。そのため、かすかに柑橘系の香りはしますが、柚子のように強くはありません。しかし、さわやかなシトラスの香りで、どちらかというとホンユズに似たような香りがします。その香りを活かして、入浴剤に香り付けとして使われたり、そのまま皮をお風呂に浮かべたりします。

鬼柚子以外の大きな柚子の種類

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鬼柚子も大きな品種ですが、同じブンタン類に属した、さらに大きな品種があります。では、その他の大きな品種の味や、大きさの特徴を数種類紹介していきます。店頭で見かけない場合は、ネットでも手軽にお取り寄せできるので、気になった方はぜひ手に取ってみてください。

種類①晩白柚(ばんぺいゆ)

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晩白柚(ばんぺいゆ)の原産地はマレー半島で、日本では主に熊本で生産されている品種です。驚くことに晩白柚は果重は3kg、直径が25cmにもなることがある柑橘類の中で最大の果物です。そのため、果肉が大きく食べごたえがあります。晩白柚の味は、酸味と甘みのバランスがよく、グレープフルーツに近いです。

種類②土佐文旦(とさぶんたん)

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土佐文旦は、土佐と品種に名前がつくように、主に高知県で生産されています。原産地は東南アジアです。高知県の温暖な気候と土地が東南アジアと似ているため、高知で全国における文旦の約9割を生産しています。獅子柚子や晩白柚は酸味がありますが、土佐文旦は果汁が多いため酸味が少なく、甘みが強いのが特徴です。

種類③河内晩柑(かわちばんかん)

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河内晩柑(かわちばんかん)は主に愛媛県で生産されており、夏に旬を迎えることから夏文旦とも呼ばれています。果汁が豊富で苦味がが少なく、さっぱりとした甘みが特徴です。スポンジ部分の内果皮は少し苦みがありますが、そこにはポリフェノールの1種であるビタミンPが含まれているので、一緒に食べるようにしましょう。

鬼柚子(獅子柚子)の食べ方

鬼柚子は果実は少し酸味が強いので、そのまま食べるよりも、ひと工夫加えた方がおいしくいただけます。では簡単に作れておいしいレシピを紹介していくので、ぜひ試してみてください!

食べ方①マーマレードジャムにする

  1. 汚れを落とすためにスポンジで洗い、皮をむく
  2. 皮を鍋に入れ、浸るくらい水を入れる
  3. 火をかけて沸騰したら、ザルにあげ冷やす
  4. 冷えた皮を1〜2mmほどの太さで縦に切る
  5. たっぷりの水に切った皮を浸し、苦味をとる
  6. 実を小さく切り、とろみが出るまで弱火で煮る
  7. 水気をきった皮と砂糖を加え、煮詰めて完成
甘さを調節しながら自分の好みで砂糖を加えてください。煮沸消毒して乾かした瓶にいれると保存がききます。

食べ方②お酒につけてリキュールにする

  1. 汚れを落とすためにスポンジで洗い、皮をむく
  2. スポンジ部分の内果皮をはがす
  3. 輪切りにして種を取りのぞく
  4. 口の広い瓶に輪切りにした実、氷砂糖、ホワイトリカーをいれる
  5. 1ヶ月ほど冷暗所で保管したら実を取りだして濾過する
  6. さらに3ヶ月寝かして完成
とても簡単においしいリキュールが作れます。炭酸水や自分の好きな飲み物で割ってください。他にもレモンやオレンジなど、違う果物を一緒に漬けるとさらに違う味が楽しめるでしょう。

食べ方③マリネにする

  1. 鬼柚子の実のうす皮をひと房ずつむく
  2. オリーブオイル、砂糖、塩を混ぜてドレッシングを作る
  3. うす皮むいた実をあえて完成
鬼柚子の酸味を生かしたマリネで、保存もできるおすすめの食べ方です。調味料の割合はお好みで変えてください。玉ねぎやキュウリなど、普段サラダに使う野菜と一緒に食べるとさらにおいしくなります。

鬼柚子(獅子柚子)の皮の使い方

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鬼柚子に限らず柑橘類は実を食べたあとの皮を捨てがちですが、この皮にもいろいろな利用法があります。鬼柚子の大きい皮をいろいろと再利用してみましょう。皮に入っている成分を有効活用した、生活に役立つ使い方をいくつか紹介していきます。レシピを参考に、ぜひ作ってみてください。

使い方①入浴剤にする

  1. 皮を洗い、適度な大きさにちぎる
  2. 水分をよくふき取り、新聞紙などの上に広げる
  3. 1週間から10日くらい天日干しする
  4. カサカサになるくらい乾いたら完成
鬼柚子を含め、柑橘系の果物の皮にはビタミンCが含まれています。このビタミンCには美肌効果があり、爽やかな香りでリラックス効果も期待できます。使うときは、乾燥した皮をネットに入れるか、ガーゼに包んでお風呂に浮かべてください。

使い方②洗剤にする

  1. 皮を洗い、適度な大きさにちぎる
  2. 水400mlが入った鍋に皮をいれ、火にかける
  3. だいたい10~15分ほど煮る
  4. 皮のエキスがにじみ出てきたら火を止め、ザルにこして冷ます
  5. スプレー容器など使いたい用途にあった容器に移し替えて完成
柑橘系の果物には、油を分解するリモネンや汚れを落とすクエン酸など、洗剤に適している成分が含まれています。簡単に洗剤が作れるだけでなく、保存料が入っていないため肌にも優しいです。

まとめ

おおきな鬼柚子の特徴や食べ方、使い方のレシピなどを紹介しました。他の大きい柑橘系の果物にも応用できるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。成長を見守りながら、苗から育ててみるのもおすすめです。見た目が特徴的な鬼柚子ですが、皮も実も魅力たっぷりの果物です。店頭で見かける機会が少ない場合は、ネットでも購入できるので探してみてましょう。

yuuuri
ライター

yuuuri

お花とお菓子が大好き:)

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