オンシジュームの植え替え!バルブってどの部分?失敗しない手順を解説

オンシジュームの植え替え!バルブってどの部分?失敗しない手順を解説

蝶が舞うような小花のラン、オンシジュームは初心者でも育てやすいランです。耐寒性には少し劣りますが、上手に管理すると春と秋の2回開花することもあります。春の成長期に植え替えをかねた株分けをして、オンシジュームを増やしてみませんか?植え替えの手順を紹介します!

記事の目次

  1. 1.オンシジューム(オンシジウム)とは?
  2. 2.オンシジュームのバルブとは
  3. 3.オンシジュームの育て方
  4. 4.オンシジュームの植え替え
  5. 5.オンシジュームの楽しみ方
  6. 6.まとめ

オンシジュームの植え替えは、成長期になり新芽が展開し、気温が高くなる時期(4月)に行います。冬場に株の調子が悪くなっていても、この時期までは植え替えはせずに室内で管理しましょう。ここでは、植え替えが必要な場合の例と手順を解説します。

植え替えの目的

次のような場合にオンシジュームの植え替えをします。

①株が大きくなりすぎた

オンシジュームの根が鉢からはみ出したときは、鉢のサイズの限界のため植え替えを行います。新芽や新しい根が育つように、ひと回り大きい鉢に植え替えるか、株分けをかねて鉢増しをするかを決めましょう。

②寄せ植えの株

1鉢に花茎が何本も出ているものは、ギフト用などで寄せ植えにしてある鉢です。1鉢に1株という形で栽培しないと、鉢が大きすぎ用土がいつも湿り、根腐れしてしまいます。株分けで鉢増しをしましょう。

③根腐れ株

冬の時期に低温の環境であったり、水が多すぎて根腐れしたりした株は、必ず春に植え替えます。バルブにしわがたくさん出ていたり、葉が黄ばんでだらりとしていたりする株は、根腐れ株と判断できます。傷んだバルブは取り除き、株分けしましょう。

用意するもの

オンシジュームの植え替えの用土は、前述の「育て方②用土」を参考に選びましょう。ここでは、鉢の選び方(材質・形・大きさ)を説明します。植え替えのときにあると便利なものは、ピンセットやハサミです。また、虫が入り込まないように鉢穴をふさぐ防虫網も用意しましょう。

鉢の材質

市場に出回っているオンシジュームの鉢は、プラスティック製のことが多いです。一般的には素焼き鉢のほうがオンシジュームの状態はよいのですが、育てる人の水やりの回数で決めます。水やりがひんぱんな方は「素焼き鉢」、あまり水やりができない方は「プラスティック」がよいでしょう。

鉢の形

Photo byAnnRos

鉢は大きく分けると3タイプあります。「腰高鉢」という直径より高さがあるタイプ、「標準鉢」は直径と高さが同じくらいのタイプと「半鉢系」という直径より高さが短いタイプです。オンシジュームの栽培には標準タイプがよいでしょう。

鉢の大きさ

鉢の大きさは根の量で決めます。根の数が少ない株を大きな鉢に植え替えると、用土が乾きにくく根を傷めてしまいます。少し小さいかと思うくらいがちょうどよいでしょう。特に寄せ植え株を整理したときは、それぞれの株の根鉢を水苔でまいただけのものが多いです。そのため、根の量が十分でないことがあります。

植え替えの手順

植え替えの手順①鉢から抜く

鉢から株を抜くときに、根が張り過ぎていて抜きにくいときは、鉢のふちをゴムハンマーや木づちでたたくとよいでしょう。

植え替えの手順②根のチェック

根を傷つけないように注意しながら、ピンセットで古い用土を取り除きます。水苔やバークをすべて取り除き根だけにしましょう。

植え替えの手順③根の整理

古くなった前々年度のバルブはほふく茎の部分にハサミを入れ、切り落とします。また、黒ずんだ根があれば傷んでいる根のため切り落とします。

植え替えの手順④植え付ける

あらかじめ、一晩水につけておいた水苔を根の間に押し込み、新芽や根が四方に広がるようにします。さらに根全体に水苔をまいて鉢に植え付けます。

植え替えの手順⑤仕上げ

ピンセットで用土を鉢にしっかりと押し込み、ぐらぐらしないくらいに水苔を足していきます。水苔は湿った状態のため、乾くまでは水やりはしません。また、肥料は植え替え後2週間は施さないようにします。

オンシジュームの楽しみ方

テーブルのセンターピースや贈り物の花束に、オンシジュームはよく選ばれます。オンシジュームの華やかな黄色が加わると、ほかの花の白やピンクが引き立ちます。小さなたくさんの花がボリューム感を生み出して、豪華な演出ができます。

ブーケに仕立てる

オンシジュームはメインの花を引き立て、明るいブーケが仕上げります。ブーケに仕立てるときは、花茎の短めの種類やしだれるタイプを選ぶと、きれいにまとまります。

フラワーアレンジメントを楽しむ

優しい色合いのバラとシンビジュームのクリーム系に、オンシジュームの黄色をアクセントにするとバランスよくにまとまります。オアシスを使って、自分で育てたオンシジュームをテーブルのセンターピースに仕上げてみませんか?

まとめ

オンシジュームは小輪タイプほど、1つの花茎にたくさんのつぼみをつけます。鮮やかで元気のでる黄色やかわいらしいピンクや赤系など、品種改良がすすんだ魅力あるランです。鉢植えだけでなく、自分で育てたオンシジュームを使ったアレンジメントも楽しんではいかがでしょうか?

西澤千鶴
ライター

西澤千鶴

子供の頃、父が買い求めたシンビジウムの「マリリンモンロー」当時珍しかったうす紫色のばら「ブルームーン」がガーデニングの原点です。プロの料理人としての活動後、大好きな料理につかうハーブや夏野菜を育てて楽しんでいます。

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