柱サボテンの増やし方
増やし方は手軽にできます。最初に胴切りをし、乾かして挿し木にします。時期は冬以外です。サボテンが弱る梅雨時期や真夏は避けます。晴天の日に切ることで、切った面が乾燥しやすくなりおすすめです。
手順①胴切り
増やす方法では最初に胴切りをしましょう。やり方は剪定の仕方を参考にしてください。柱サボテンを好みの長さにナイフで切ることです。切った面は消毒をします。柱サボテンの根がある側は、直射日光を避けて乾燥させてください。
手順②挿し木
柱サボテンを増やす方法で次に行うのが、挿し木です。先ほど胴切りした、挿し木のほうの端を尖らせて消毒してください。消毒剤を塗り半時間ほど太陽光で乾かし、今度は直射日光を避けて確実に乾燥させ、土に植えます。
柱サボテンの仕立直し
サボテンを育てていると、巨大化や伸びすぎ、腐ることもあります。そんなときは、サボテンの生命力を信じて、仕立直しをしましょう。切ることで安定したサボテンになります。増やし方で紹介した胴切りをして、切り口を乾かし挿し木にします。
腐ったサボテン
柱サボテンがもし腐ってしまった場合にも、仕立直しを行ってください。剪定方法でも紹介しましたが、腐った部分を確実に切ることと、きちんと切った面は消毒することが大事です。
巨大化サボテン
鬼面角のような柱サボテンが、思いのほか大型化して困った場合にも、仕立直しをしましょう。そのときも切り口は確実に乾燥させてください。
折れたサボテン
サボテンがもし折れたときは、折れた切り口を見ましょう。きれいな緑色であれば、胴切りと挿し木で仕立直しができます。切り口がぶよぶよした感じで腐っている場合は、仕立て直しができません。伸びすぎて折れたのか、腐って折れたのかで変わります。
徒長(とちょう)したサボテン
徒長とは太陽の光が足らず、細長くひょろひょろと伸びた状態です。水や肥料のやりすぎは、徒長をさらに促します。もし徒長した場合は胴切りと挿し木で仕立直しをしてください。太陽にしっかり当てると、大きい柱サボテンになります。
柱サボテンの種類
サボテンの種類は5千種、7千種以上といわれており、現在も増えています。その中の柱サボテンの種類も豊富ですので、一部をご紹介します。すべてサボテン科になります。
鬼面角(きめんかく)
鬼面角はケレウス属で、ブラジル南東部からアルゼンチンあたりが原産地です。花の時期は夏頃で、気温が高い夜に咲きます。トゲがあり長い円柱の形で、高さは10mほどになります。庭に植えることもできますが、鬼面角は冬の寒波には耐えられない場合があります。
百連閣(びゃくれんかく)
百連閣は通称三角柱やサンカクサボテンと名付けられている、ヒモサボテン属です。三角柱はしっかり安定しているので、接ぎ木(つぎき)として、植物同士をくっつける台木の役割をすることもあります。
白雲閣(はくうんかく)
白雲閣はマルギナータス属で、中央メキシコが原産地です。少し丸みがあり、成長すると太くかっこよくなります。トゲは短く、メキシコでは垣根に使用されています。花期は夏で、画像のような白い花を咲かせることもあります。
武衛柱(ぶえいちゅう)
武衛柱はパキケレウス属で、メキシコが原産地です。背が高くなり、枝が分かれて成長します。白色の鋭いトゲには気をつけましょう、怪我をします。春と秋が成長期です。
雷神閣(らいじんかく)
雷神閣はポラスキア属で、メキシコが原産地です。雷神閣は粉っぽい白色で、成長するとともに変化した美しい姿です。トゲは短く、茶色、黒褐色、白色と順番に変化します。サボテンのなかでは、寒さに強く育てやすい品種です。
朝霧閣(あさぎりかく)
朝霧閣はステノケレウス属で、メキシコが原産地です。大きく成長すると6mほどになり、花期は春で夜に咲きます。朝霧閣の果実は、熟すと食べることができます。
まとめ
長い柱サボテンは、伸びすぎることや腐ることもありますが、胴切りを行い、切った面を消毒し、挿し木にして仕立直ししてください。インパクトのある鬼面角のような大きい柱サボテンや、ユニークな三角柱もあります。ぜひ育て方を参考にしてみてください。
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出典:写真AC