藤棚の作り方の手順
素敵なデザインに作るのも大事ですが、這わせた藤の重さも掛かります。倒れると危険なので、台風のような強風でも耐えられるように、丈夫で安全な藤棚を作りましょう。
藤棚作りの準備
いきなり建て始めるとうまくいかないので、準備をしてから藤棚作りに取り掛かりましょう。
- 建設予定地の確認をします。地盤が緩いと作ってから藤棚が傾く危険があるので、地盤が安定しているのか事前に建設場所の確認をしましょう。また藤は日当たりを好むので、育てるのに必要な日当たりも一緒に確認します。
- 建設場所の確認ができたら、作りたい藤棚のイメージを描いて、設計図を作りましょう。設計図を描くことで、頭の中を整理でき、同時に作るのに必要な材料の確認もできます。
基礎の土台の作り方
設計図が完成したら、基礎の土台となる束石を埋める作業をしていきます。
- 柱を設置したい場所にスコップで、束石が埋まるくらい掘っていきます。柱の高さがずれてしまうので、すべての土台の深さが同じになるようにしましょう。
- 棒と水平器を使って水平を確認しながら束石を埋め、形がずれないように砕石を入れて平らにします。
- 対角線上と反対側にある束石の水平がとれたら、コンクリートを流し込んで足固めをします。
柱や屋根の作り方
- 組み立てる前に、カットした柱や屋根に使う木材に塗装しましょう。色を付けて、庭全体のイメージと合わせましょう。また塗装することによって、撥水効果や防腐効果が得られ、より長持ちします。切り口はよく染み込むので、多めに塗料を付けましょう。
- 固めた土台に柱をまっすぐに建てて、コンクリートで仮止めします。傾くと危険なので、すべての柱の高さが同じになるようにしましょう。
- 枠組みを作ります。水平になっていないと危険なので、横木を通したら、傾いていないか水平器で確認をしましょう。
- 枠ができたら、柱を基礎の土台に固定します。コンクリートにモルタルを流し込んで固めましょう。
- 格子状や並列状に木材を組んで屋根を作ります。横木を繋ぐようにして、均等に並べていき固定しましょう。
- 全体のバランスを確認したら棚の完成です。棚が完成したら、藤を這わせて楽しみましょう。
作り方のポイント
地面から天井までの高さを3mほどに設計することで、完成したときに藤を育てても頭上に余裕が出ます。柱との繋ぎ目は、強風で壊れないように頑丈にしましょう。柱が傾いていると強度が落ちて危険なので、水平器で必ず水平を測りながら作ってください。
藤棚のキット
材料集めや、設計図から作っていくのが難しい場合でも、藤棚のキットを使えば、DIY初心者でも簡単に組み立てることができます。DIYブームにより、藤棚の材質や形のバリエーションが豊富にあるので、自分のイメージに合った藤棚キットを選んで作ることが可能です。
次のページでは、藤棚の手入れの方法を紹介していきます。